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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2016.04.08【Vol.1334】

Voigtlander VITOⅢ編

VITOⅢ編

世界最古の光学メーカーであったがブランド名のVoigtlanderのみが歴史に刻まれています。蛇腹仕様の35mmフィルムを使用するが、民族性なのか?重厚な造りになっています。

VITOⅢ編

社名板を外すと距離計微調整用の穴が開いており左右・上下調整の位置を示すプレス刻印がある。蛇腹式レンジファインダー仕様ですので無限合致調整が簡単に修正できる親切さなのでしょうね。

VITOⅢ編

巻き上げノブを引き上げ、ノブを掴みながら固定ネジを外しました。
巻き上げノブ内にクラッチ部が収納されており、外すには剣先ネジを外さねばなりませんでした。しかし錆が酷くKURE5-56に2日ほど浸しましたが外すことは叶いませんでした。

VITOⅢ編

ナットを外し、枚数計盤を分離しました。枚数計盤の穴は、枚数計盤を組み込む際に枚数計送り爪を逃がす為の穴でした。
注意すべき点は逆転防止バネの捌きであり、ナットで踏みつけないよう納める必要があります。

VITOⅢ編

巻き戻しクランクを外します。
巻き戻しクランクはフィルムを巻き戻す際に起きる作りになっています。普段は畳める仕様でありコイルバネの先に固定板が位置し、巻き戻しクランクを組み込む際はコイルバネを押し込めるようにしなければなりませんでした。
名称が浮かばないので「板」を外し、ナットも外します。

VITOⅢ編

距離計を作動させる距離環は、3本のネジにより固定されています。
あくまでもレンズ焦点がずれていないのが前提です。3本のネジを緩め距離計環を外す前に距離計無限合致の確認しておくと良いですね。
組み込む際に測定器が無くても、ある程度の目安になります。

VITOⅢ編

レリーズボタンと①~③のネジを外すと、軍艦部を外すことが出来ます。

VITOⅢ編

軍艦部を外すと距離計部・枚数計機構が現れます。
先に説明した枚数計盤を組み込む際、穴より逃がす枚数計送り爪の位置になります。

VITOⅢ編

グリスの経年変化は粘りを生じスプール軸の回転が芳しくありません。
擬皮を剥がしてから底カバーを分離します。
それから、枚数計部と二重レリーズ防止部を同時に外さなければならない面倒ではありました。

VITOⅢ編

フィルム室側から後群レンズを分離し、固定環を緩めますとシャター部が本体から分離されます。

VITOⅢ編

シャター制御部を分解し、洗浄後、必要な部位に注油して組み立てました。

隠居人 田口由明

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