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2015.08.07【Vol.230】

花火を撮影しよう

花火1

花火2

花火3

季節ものの被写体として根強い人気なのが花火撮影です。最近ではツアーなどでも花火撮影があるようですね。僕が初めて撮影したのが高校1年生のとき。まだフィルムでしたので、ISO100~200のフィルムでシャッターはバルブ、絞りはF8程度に設定、重ねるのは3回程度といったように花火撮影のセオリーを覚えて撮影に向かった記憶があります。

デジタルだと、詳しいことはわかりませんが、ISO100でF8だと明るく写りすぎてしまいますので、だいたい僕の場合はF13~F16の間で調整します。データをあとあと見てみるとF13で撮影しているものが多いようです。シャッターはバルブ(B)にセット。シャッターが開いている間の花火が記録されるわけです。ゆっくり数えて3秒から8秒程度で撮影できますが花火の明るさによるので、何秒間という定義付けはできません。

無論携帯電話でも撮影できる花火ですので、プログラムAEでも撮影は可能です。ピントはAFよりはマニュアルフォーカスにセット手ブレ補正もOFFにします。ピント位置は無限遠といいたいところですが、ピントリングの行き着くところではピンボケになります。打ちあがる花火に合わせる、やや遠景の建物などに合わせておくといった方法がいいでしょう。なお、WBですが、僕の場合はオートで撮影しています。花火に使われる火薬や添加物の炎色反応による色ですが、果たしてどの色が正しいのか、ということはわかりません。個人的には見たときに近い色がオートWBで一応表現できていると考えています。

また、初めての花火会場であれば、あらかじめ下見をしておきます。まず花火が上がるポイントのチェック。
そこに対して場所決めをしますが、周囲の高い構造物の有無や撮影ポイントから遮蔽物がないかなどもチェックです。場所決めと場所取りは早い者勝ちですので、打ち上げ3~4時間前にはスタンバイできるといいでしょう。また周辺の迷惑にならないように三脚を低く設置して座って撮影、もしくは自分の背後に人が来ないようなポイントでの撮影がオススメです。それと当日の風向きも大切です。といっても風が弱ければそれほど問題はありません。強風の場合、海辺に近い河川であれば海側から河川上流に風が向かうことが多いようですが、陸地に吹く風の影響もあり風向きの変化には気をつけます。煙の出る方向が決まってしますからです。

用意するグッズは三脚、レリーズ、うちわ(重ね撮り用)、懐中電灯、折りたたみイスなど。レンズは標準ズームレンズ一本で十分撮影可能です。アップで撮影したい場合は200mm程度までの望遠があると便利でしょう。

特に初めての撮影の場合は焦ってしまい、たくさん撮影しようとしてしまうそうですが、たくさん上がる花火。焦って露出オーバーになったり、ピントを外してはもったいないですので、じっくり構えて、まずは単発の花火で練習してみるといいでしょう。

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