ROLLEIFLLEX（擬皮の張り替え）

長い時を経て擬皮が傷んでしまいましたね！
何とかならないかの相談ですが、二眼レフの形状は複雑で其処かしこに穴をあける必要があります。若い時は、出来るだけ綺麗に剥がし型紙を作成して切りぬいたものです。
齢を重ねた隠居人は性が抜けて粘りを失ったようです。

左側面は比較的状態が宜しいですね！

右側面は傷んでしまっています。

上部も傷んでいますね！

比較的安易であると思い裏蓋部を採寸して型紙を作ってみました。
採寸するに当たりコンパスがありません。穴あけポンチも径が合わないね！

質感の良い山羊皮で切抜きましたが、途方もない時間を掛けてしまいました。

土俵際であっさりと割ってしまう隠居人。他の部分の型紙を作る気力は無くなりました。
そうだ！！相談すべき所を思い出しました。
画像を添付して、作成が可能か？メールを送信したのです。
返事は可能との事でした。そしてCADで製図化し、レーザー裁断して手元に届いたのです。餅屋は餅屋ですね！
でも、傷んだ擬皮を剥がすのに貴重な隠居人の時間を割いてしまいました。
次とお化けは出た事がありませんが、二眼レフの相談は受けない事にします。

序でしたので秒時と絞り値の設定が重くなっており、清掃する事にしました。

分解に当たっては大きな問題はありません。
各部品を洗浄後、グリスを塗布して組み込めば宜しいのです。
秒時・絞り値の扇形歯車は動作範囲が決まっています。表示窓にそれぞれの値を合わせます。先に秒時の扇形歯車を咬合させ、絞り値も同じように咬合して取付ます。
もしもずれてしまった場合は、扇形歯車位置を加算・減算すれば良いのです。