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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2014.03.21【Vol.159】

樹の撮影の話

木立

離れて望遠

見上げて広角

一年中場所にとらわれず、探さなくても見つかる被写体として街中、公園で見かける樹は撮影しやすいテーマでしょう。低木というよりは 広葉樹、針葉樹といったような比較的背の高い樹に絞ってみていきます。

当たり前ですが、離れたところから樹を見れば樹そのものの形(丸い、とがっている、幅広い)が見えてきます。肉眼でそのように見えている位置から撮影すれば、当然その形と全体を表現せることができます。その際、望遠レンズを使えば、圧縮効果が得られて葉っぱと枝の感覚がなくなり、丸いものはより丸く再現できます。そろそろ時期が近づいてきた桜の撮影でも「離れて望遠(200mm~300mm程度)」の撮影を行えば樹全体の形を見たままに表現可能です。

今度は樹から4~5mまで近づいていきます。幹から伸びる枝ぶりや葉っぱの形が見えてきます。広角レンズを使うことで足元からてっぺんまで入れて撮影できるでしょう。ただ、望遠レンズで得られたような樹の様子とは異なってきます。全体を見せることができる反面、枝と枝のすきまや葉っぱ同士の分離が目立ってきて画面が煩雑に見えてきますし、痛んだ枝や葉っぱに目がつきます。このように接近して広角で全体を狙うと、樹そのものの形だけをストレートに伝えることができないので注意します。ちょっと離れた位置からではなく、樹の根元にたって広角で真上を見上げるような撮影をすれば枝の広がりを感じさせる写真が手軽に撮影できます。

マクロレンズなどがあれば枝先や葉っぱのクローズアップも狙えるのですが、28mm~300mm程度の標準ズームや高倍率ズームで手軽に撮影するのであれば、「離れて望遠」と樹の真下から「見上げて広角」の2つを覚えておくといいでしょう。

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