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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2016.02.19【Vol.257】

お座敷でできる小物撮影

ライトとレフ板の配置

レフ板あり

レフ板なし

寒暖の差があり、外に出ても撮影する被写体が少ないと感じる季節。そんなときは家の中で小物撮影なんていかがでしょう。大掛かりなセットを組むわけにはいけませんので、手軽にパッとできる簡易的な小物撮影にチャレンジしてみます。

用意するものはカメラ、標準ズームおよび望遠ズームがあると便利です。照明セットとして家庭用のLEDランプ(できるだけ光量があるもの)、ランプホルダー、ライトスタンドを用意。白と黒のスチレンボードもあると写真の仕上がりに幅がでます。カメラを支える三脚とレリーズもあるといいでしょう。撮影台はテーブルを利用すればOK。ダンボールなど板状のものがあればその上に布を敷いて撮影台にしてもいいでしょう。被写体の背景は部屋の壁や大判サイズのカレンダーの裏側を利用します。なお、望遠ズームが必要なのは、小物を大きく撮影するだけでなく、不用意なデフォルメが付いてしまうのを抑えるためです。特に箱などの角形の被写体を撮影するとよくわかりますが、ワイドで撮影すると遠近感が付いてしまって、箱そのものの形状が忠実に表現されません。そのため、望遠側で撮影することでパースを抑え被写体本来の形状を適切に表現することが必要です。

写真は昔のムービーカメラを被写体に撮影したものです。照明はLEDランプ1灯にスチレンボードのレフ板2枚を使用して撮影しました。メインの照明であるLEDランプは被写体のムービーカメラに直接当てずに部屋の襖や壁に向けて、間接的に被写体に光が当たるようにしています。その間接光を反射させ、被写体の影になる部分を補うために白いスチレンボードを設置しています。また、被写体正面に配置したスチレンボードは、ムービーカメラのファインダー窓に余計な映り込みが入るため、それを消す目的でセットしています。手を加えていくことで、細かな部分の質感やキャッチを作ることができますが、まずはお座敷で手軽に小物撮影をした際のポイントを解説してみました。比較用として、レフ板なしのものとレフ板を使用したカット、撮影時の状況写真を撮影してみましたので参考にしてみてください。

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