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2016.02.05【Vol.255】

ミニチュア風写真を撮影しよう

ミニチュア風

ミニチュア風

ミニチュア風

一見するとジオラマのような世界と勘違いしてしまう写真を見たことはないでしょうか。

極端にピントの合う幅を狭くして、ボケ(焦点の合っていない部分)の割合を画面に多く取り入れることで、一見ミニチュアのように見えてしまう効果をねらった写真で、最近では多くのカメラ内フィルターでその効果を手軽に楽しめます。特殊効果のようにも見えますが、実際はレンズ操作もしくは焦点面を傾けることによってピント位置を上下もしくは左右方向にずらした結果得られる写真で、大判カメラなどを使って遊びのように撮影したりもしていました。ですので、フィルター効果だけでなく、交換レンズのシフトレンズを利用したり、レンズ鏡筒部分が可動する特殊なレンズを使用することでもミニチュア風の写真を製作できます。交換レンズタイプはカメラ内フィルター以上にピント位置の自由度が高まったり、絞り操作による被写界深度の調整も行えるのでバリエーションユタカなミニチュア風写真が撮影できます。

さて、小さなものを人間が見おろすような「ミニチュア」がもつイメージを表すには、やはり俯瞰で見おろすような被写体が一般的です。展望台など少し高い位置から街を眺めるように撮影するとその効果は顕著に出ます。無数の人物や車、看板の文字など、小さく写る素材を画面に取り入れるとより精密感が増してきます。また、被写体に正対することでもその効果を見ることはできますが、平面的な被写体よりは距離感や立体感がある被写体を撮影するほうが、効果は確認しやすいでしょう。

使用する焦点距離によってももちろん写真の見え方は変わってきます。ワイドで撮影すると遠近感が誇張されてきますが、被写体そのものはすべて小さく見えてしまします。そこに写るディティールや素材が何であるか確認できるぐらいの大きさのほうがミニチュアの面白さがありますので、広角よりは標準や中望遠程度の焦点距離でまずは撮影してみるといいでしょう。作例はすべて焦点距離50mm、絞りは開放で撮影したものです。

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