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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2015.05.08【Vol.1224】

Minolta-35 編(規制線が引かれています)

Minolta-35

ミノルタ製品は好みでは無いのです。 特にMinolta-35は機構から規制線が張られていますから手を入れてはいけないのです。 先日、カメラ修理同好会の於いて分解方法を聞かれました。隠居人の答えは、禁断の域に足を入れてはいけません。と答えたのです。
其の禁断の実とは如何なものか?腑分けをしてみる事にしました。
24X32フォーマットからして初期型と思います。すると1747年5月発売と成りますから、隠居人誕生前となりますね!しかもMADE IN OCCUPIEDJAPANの刻印が無い。
未確認情報として1Aタイプの後期ではと思います。
1)巻き上げノブ側面の剣先ネジを外し、半時計方向に回します。
  ノブを外したら枚数計盤・枚数計台座と外していきます。

Minolta-35

1)レリーズ飾り環を反時計方向に回し外します。
2)レリーズ釦軸をヤットコで固定し、レリーズ釦を反時計方向に回し外します。
3)A-Rレバーを外します。(レバー下に動かないよう一定のトルクを掛ける板バネが有りました。)

Minolta-35

シャターダイアルを引き上げ止めネジを外し、ネジ切仕様のシャターダイアルを分離します。

Minolta-35

アクセサリシューを分離します。

Minolta-35

1)裏蓋を開き、巻き戻しノブを引き上げます。見えて来た止ネジを外し分離します。
2)接眼レンズを外します。

Minolta-35

1)飾り環を外します。
2)摺動レンズと摺動レンズ固定環を外します。(両者が一緒に外れてしまいました)

Minolta-35

赤X部のネジは外さずに①~③のネジを外しますと、軍艦部が分離できます。

Minolta-35

1)低速ダイアルの止ネジを外し、分離します。続いて押さえ板も外します。
2)低速カム軸押さえ盤の3本のネジを外しますと低速カム軸毎外す事が出来ます。
3)セルフタイマーレーバーを外します。隠れていたセルフタイマー作動釦も外します。
4)フロントカバーを止めている(赤数字)4本のネジを外します。
5)マウント環を止めている4本のネジを外します。

Minolta-35

マウント環を外すには注意が必要ですね!
ボディーとマウント環の間にはボディーバックを出すために調整板(赤○部)が入っています。
入っている位置を動かさないようにしなければなりません。位置を間違わないよう保存します。

Minolta-35

8本のネジを外し、フィルムガイド板を分離します。
此処からシャター制御部を如何に分離するかは??です。
レンズ側には抜けません。フィルム側にシャター制御部全体が抜けて来るものと思います。今回は此処までと致します。

Minolta-35

ギヤー類が手作り加工してあり、鑢の目の痕跡が残っていました。
製造時なのか断定はできませんが、長さを削って調整したネジも見受けられました。

Minolta-35

距離計の直角プリズムに汚れとカビが有りましたので清掃してみました。
出来れば直角プリズムを外したいところですが、調整が面倒です。出来るだけ直角プリズムを外さずに清掃をしたいです。
僅かに残された直角プリズム斜辺の隙間に清掃紙を差し込みます。
この清掃紙は麻の繊維で作られており、薄く強度があります。パルプや和紙ではこうはいきません。

隠居人 田口由明

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