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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2015.05.01【Vol.1221】

G.ZUIKO AUTO-W 35/2.8 編

35/2.8

OM ZUIKO は分解するに緩み防止の接着剤を多用しており無理に外そうとすると手首が腱鞘炎になります。接着剤の性質は分かりませんが、アルコールを注し振動を与えて浸透を則します。それでも緩みにくい場合があって好みでは無い民具です。 今回は比較的早く社名環の接着剤が緩み外すことが出来ました。 社名環が外れると前環・絞り値クリック環・絞り値環を順番に分離できました。

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前群レンズもすんなりと分離できました。

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バヨネットマウントを分離します。

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ヘリコイド部にあります鏡筒を固定している3本のネジを外しますと、それぞれに分離されます。

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距離環に取り付けられているスベリ止めゴム環を外します。 距離環を無限位置からずらさないよう気を付けながら距離環を止めている数本の剣先ネジ(赤○部)を緩め分離します。 分離した後、外・中ヘリコイドに罫書きを入れ無限位置の覚えとします。 組み立て後、カメラに取り付け無限位置に差違がある場合は、距離環の止め位置で修正を致します。

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直進キーを外しました。

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中ヘリコイドを反時計方向に回転さ停止したところが終端位置となり、先に中ヘリコイドの無限位置で罫書いた線に合わせ、外ヘリコイドに2本線を引き終端位置とします。 無限位置及び終端位置を確認したことで外・中ヘリコイドの分解後の組み込み位置の確認が出来たことになりますから外ヘリコイドから内ヘリコイドを取り付けたまま中ヘリコイドを分離します。

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次の中ヘリコイドと内ヘリコイドの関係を確認します。 両者はどちら側にも抜けてしまいます。其処で平面な金属台として金床上で中ヘリコイドを時計方向に回転させます。

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ひっくり返しますと中・内ヘリコイド面は同一の高さになっています。 両者を動かさないようにして罫書きを入れます。 是で、外・中・内ヘリコイドの組み込み位置の確定が出来たことになりますので、それぞれを分離し、洗浄後、新たなグリスを塗布して組み立てれば完成です。

隠居人 田口由明

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