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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2013.08.30【Vol.131】

三脚の話②(雲台について)

グリップ式雲台1

グリップ式雲台2

マンフロット製ギア式雲台1

マンフロット製ギア式雲台2

一般的によく知られる3way雲台、自由雲台のほかにもユニークな雲台が登場しています。カメラを固定するための三脚、そして固定されたカメラを三脚上で自在に動かすための機材である雲台は、横位置、縦位置、上下角度(俯仰角)すべての操作をスムーズに行うために扱いに多少の慣れも必要です。

3wayであればワンレバーワンアクションと操作も簡易ですが、自由雲台だと、一つの操作部でカメラ全体が動いてしまいますので、厳密な角度や水平垂直を設定するのに時間がかかります。三脚撮影に期待するのは暗いシーンでの手ブレを防ぐ目的もあれば、厳密に水平垂直をとって撮影することも挙げられます。建物の撮影や商品撮影などでは特に重要な要素です。そんなときは、ギア式の雲台が便利です。基本構造は3way雲台と同じで、少々重量がありしっかりした三脚も必要になりますが、可動部分にフリクションがあり上下左右の動きをゆっくりと行うことができます。カメラのファインダーを覗きながらでも容易に角度の調整が可能で、厳密な構図決定にはとても重宝します。

自由雲台の操作をもっと手軽に行うことのできる雲台もあります。グリップ付きの自由雲台はグリップを握ることでロックを解除。カメラを保持することなく片手で自由にカメラの位置決めを行うことができます。自由雲台という特性上厳密な構図合わせの点ではギア式雲台にかないませんが、スポーツなど動きのある被写体やスナップ撮影に適した雲台といえます。

材質や重さなどで判断できる三脚とは違い、カメラと直接的な関係にある雲台が意外と三脚撮影において重要な役割を果たします。しっかりした三脚はもとより、雲台の感触によってはイメージどおりに撮影できないこともあります。被写体に応じてカメラやレンズを使い分けるというのは撮影の基本ですが、三脚や雲台などのサポートアイテムにもしっかりと気を配ってみてはいかがでしょうか。


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