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手作りのお菓子を撮るVol.300 2016年12月16日更新

毎年12月に入ったら夜景やクリスマスの写真を撮りに行っているのですが、毎年年末は忙し上に今年は3人の子供たちれぞれの学校でPTAの広報委員を引き受けてしまったこともあり、いつも以上に忙しい感じになってしまいました。クリスマスの撮影は「今年は余裕を持って行こう」と毎年思っているのですが、今回もまたギリギリになってしまいそうです。クリスマス前と言うこともあり、先週はお菓子作りの手順を撮るときのお話をしました。今回は完成したお菓子を撮ってみましょう。レストランで撮る料理写真と違って自宅で撮る場合はじっくり撮ることができます。今週は手作りのお菓子をきれいに撮るコツを紹介します。

料理の写真には逆光で

前回もお話したのですが、光は逆光がおすすめです。今回の作例は学校の調理室で撮ったものでかなり大きな窓がある広い部屋と言う状況でした。大きな窓があればご家庭のリビングなどでも同じような撮り方ができるので参考にしてもらえればと思います。図のように窓の前のテーブルにドーナツのお皿を置いてカメラを構える感じです。写真を撮るときに色を忠実に出すには順光でと言うのが基本とされています。確かに色だけについていえばそうなのですが、順光よりも逆光のほうが質感や立体感を出すことができるのです。普通の部屋であれば窓からの逆光で撮っても、周りの壁からなどの反射で部屋全体に光が回りますから手前からの光が全くないわけではありません。ですので手前が真っ黒につぶれることもほとんどないのでここは逆光を選択しました。

+補正で明るいイメージに

さて、逆光で撮ると手前が暗くなりがちです。また、今回主役に撮ったのは粉砂糖をまぶしたドーナツですからかなり白っぽい被写体です。これを露出補正なしで撮ったのが作例1です。実際の見た目よりもかなり暗く写っています。逆光の時は+補正が必要なことが多いのですが、今回は被写体が白いこともあり+1.7補正してちょうどよい明るさになりました。(作例2)最近の料理本等で見られるような明るい背景、または明るい色のマットの上などに料理を置いた場合それだけでも画面全体が明るい調子になりますから、さらに逆光で撮るとなると+補正は必須と考えていいでしょう。補正量は場合によりけりなので一概には言えませんが、モニターで確認しながら何枚か補正量を変えて撮れば、失敗せずに撮ることができると思います。

作例1露出補正なし

作例1露出補正なし

作例2+1.7補正

作例2+1.7補正

前後に脇役を配置して縦位置で撮る

もともと私は縦位置の写真が多いほうなのですが、なぜかというと主役の背景や手前に脇役を入れるときに縦のほうが構図をまとめやすいからです。作例3はドーナツの前と後ろにクレープの皮をのせたお皿を入れて縦位置にして撮ってみました。配置図のような感じにお皿をレイアウトして撮っています。脇役のお皿ははっきり言って端っこが写っているだけなのですが、このフレーミングで前後に脇役がいないとそれはそれで寂しい感じになります。また、一皿だけでバランスよく撮るのはかえって難しく、脇役があったほうがバランスよく撮ることができます。脇役に使うには飲み物の入ったグラスや食器でもいいですし、スプーンやフォークか花なども、よく料理写真の脇役に使われています。料理の写真を撮るにはこういった脇役も用意しておくと便利です。まずは主役のお皿の位置を決め、ファインダーで確認しながら空いているスペースに脇役を入れていくとやりやすいです。

作例3縦位置で脇役を前後に配置

作例3縦位置で脇役を前後に配置

配置図

配置図



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