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晴天の紅葉を撮るVol.142 2013年11月15日更新

以前花の写真は曇天のほうが撮りやすいと書きました。私が撮る花の写真はアップが多いので曇天の方が都合がいいのですが、紅葉もアップを撮るにはやっぱり曇天のほうが撮りやすいなあ、と個人的には思っています。ただ、同じ紅葉でも人によって好みの撮り方があり、それによって好みの光も違ってくるのでどちらがいい、とは一概には言えません。今回は晴天の時の紅葉の撮りかたをいくつか紹介しますので参考にしてみてください。

引きで撮るときは順光、逆光を使い分けて

紅葉の写真では鮮やかな色を見せたいという方が多いのではないでしょうか。色の鮮やかさを再現するには順光、と言うのが一般的な考え方です。特に引きで広い範囲を写す場合は一枝をアップにするときと違って、透過光を生かすことがなかなかできません。そうすると自然に順光写真が多くなります。もちろん曇天のやわらかい光でも引きの写真は撮れますが、「色を鮮やかに」と言うことをメインに考えるならやはり晴天の順光が一番効果的です。[作例(1)]と[作例(2)]は同じ湖で撮りました。湖にかかる橋の上から逆光になる方角の写真を撮ったのが[作例(1)]です。山のシルエットラインの部分は透過光でちょっと紅葉しているのがわかりますが、逆光で暗く落ちている部分の色はつぶれ気味で黒っぽくなってしまっています。一方反対側になる順光の方角を撮ったのが[作例(2)]です。こちらのほうが紅葉の鮮やかな色がそのまま再現されています。また、順光だと空も青が濃く写るので、全体的に鮮やかな色の写真を撮ることができます。ただし、山の重なりなどの立体感は逆光の[作例(1)]のほうが強調されています。自分がすきなのはどんなイメージの写真なのかを考えて自分の好みに合わせて光を使い分けて撮りましょう。もちろん両方撮っておくのもいいと思いますよ。

作例(1)逆光

作例(1)逆光

作例(2)順光

作例(2)順光

透過光はコントラストの高さを生かして

[作例(3)]は晴天の直射日光に照らされた紅葉をしたから見上げるように撮りました。透過光に輝く紅葉は印象的で、撮りたくなる被写体のひとつです。晴天の逆光という光線状況ではコントラストが極端に高くなります。光に透けた紅葉は明るく、逆光でつぶれた幹や枝が黒くつぶれて写ります。晴天の透過光で紅葉を撮るときはこの高いコントラストを利用して、幹や枝を黒くつぶして撮ると光に透けた紅葉の輝きを引き立ててくれます。ただ、この作例のような撮り方をするときは紅葉の葉があまり重なりあっていないポイントを見つけるのがコツです。葉が重なっていると重なった影の部分が暗くなり、紅葉がまだらに写ってしまいます。木漏れ日などをスポット的に利用するならもっと一部分をアップにして光が当たっている部分を主役にしたほうが絵としてまとめやすいでしょう。コントラストの高さを利用して紅葉を輝くように写してみましょう。

作例(3)コントラストの高さを利用

作例(3)コントラストの高さを利用

一本の木なら逆光でも撮りやすい

[作例(1)]のように山を逆光で撮ると黒くつぶれてしまいますが一本の木を逆光で撮るくらいならそれなりにきれいに撮ることができます。[作例(4)]は湖畔に立っていた木を逆光で撮った写真です。あまりたくさんの木が重なり合っていると逆光が透過光にならず黒くつぶれてしまいますが、[作例(4)]のように一本の木を単独で撮れば透過光で紅葉をきれいな色で撮る事が出来ます。さらに、後ろに逆光の山が入っているので、背景が暗く落ちて手前の木の紅葉が引き立っています。

作例(4)一本の木を逆光で撮る

作例(4)一本の木を逆光で撮る


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