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紅葉を撮るVol.141 2013年11月08日更新

秋といえば紅葉という、春のサクラに匹敵する被写体があります。紅葉もタイミングが難しい被写体なのですが、山などに行けば高低差があるのでどこかしらきれいな紅葉を見ることができます。また、いつでも行ける公園や近所の神社などであれば、ベストタイミングを見計らって紅葉を撮ることも出来ます。今週は紅葉を撮ってみましょう。

広角で見上げるときは絞って撮る

よくある紅葉した木を下から見上げるように撮る撮り方ですが、こういった写真の場合はなるべく絞ってぜんたいにピントがくるように撮りましょう。[作例(1)]のように手前側の葉が中途半端にぼけているとかっこわるい印象の写真になってしまいます。望遠レンズを使って手前に前ボケを入れて撮る絵柄はそれはそれでありですが、このように広角レンズで全体を撮るような絵柄の場合は、ボケが望遠レンズのようにふわっと柔らかいボケにはならないので全体にピントがくるような絵柄にしてしまったほうがいいと思います。

作例(1)手前のボケが中途半端

作例(1)手前のボケが中途半端

ピントが合う範囲は手前が浅い

さて、では絞ればどこにでも全体にピントがあうか、というとそういうわけでもありません。一眼レフの場合、センサーサイズが大きいため、コンデジなどに比べるとピントの合う範囲は狭く、手前から奥のほうまで全体にピントを合わせるのが難しい場合もよくあります。ピントが合って見える範囲(シャープに写る範囲)はピント位置よりも手前側が浅く、奥に深いという特徴があります。わかりやすく言うとピントを合わせた位置から手前50センチくらいまではくっきり写っているとしたら、後ろは100センチくらい後ろまでくっきり写る、といったイメージでしょうか。(図1参照)このピントが合って見える(つまりくっきりシャープに写る)範囲を被写界深度と言いますが絞ったほうがこの範囲は広くなり、絞りを開けるほど狭くなります。

図(1)被写界深度

図(1)被写界深度

手前にピントを合わせて絞ると全体がシャープに

[作例(2)]は絞りをF14に設定しています。次にピントをあわせる位置ですが、シャープに写したい部分の中心よりちょっと手前にピントを合わせるのが全体をシャープに見せるコツとなります。このときは手前の葉にピントをあわせて撮りましたが、作例1に比べて違和感のない印象になっていると思います。これは前のボケよりも後ろのボケのほうが目立たないせいです。手前にボケた物体がどーんとあると目立ちますし、ぼけ方が中途半端であれば目障りな状態になってしまいますが、同じボケでも後のボケは(たとえ中途半端なぼけ方でも)それほど目障りにはならないものです。ですから、前と後ろどちらかがぼけてしまう、と言う場合は前をシャープに写すことを優先して考えてください。

作例(2)絞って手前の葉にピント

作例(2)絞って手前の葉にピント


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