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夕景を撮るVol.296 2016年11月18日更新

これから寒い季節にかけては夕景がきれいな季節でもあります。クリスマス前の夜景はもちろんですが夕焼けもきれいなので日が暮れてからの撮影が楽しめます。自然風景もよいのですが街中でも普段は被写体にならないようなものが夕日のおかげで印象的な姿になることもあります。夕方は太陽が低くなっているので真昼のように上からの光ではなく低い角度からの光になります。低い角度からの光だと立体感が出しやすく、逆光やサイド光としても利用できる光になります。また夕暮れ時のオレンジ色の光はドラマチックな雰囲気を盛り上げてくれるので見慣れた風景も一味違った写真にすることができます。今回は夕暮れ時の写真を撮ってみましょう。

夕日が反射するポイントを印象的に

夕方の光は都市風景を印象的に見せてくれます。高層ビルなど直方体の被写体は真上から光が当たっているときに比べて夕方の低い角度からの光で見ると立体感が出しやすく。金属質の壁は光を反射するので夕日を反射するポイントを見つければ、それを中心に印象的な写真にすることができます。作例1は高い場所からビル群を眺められる場所で撮りました。夕日を反射してぎらっとした質感のビルを見つけたので、そのビルを中心に、暗く落ちているビルで周りを囲まれているようなイメージでフレーミングしました。うまい具合に光を反射しているかどうかは、その時の太陽の位置とビルの壁の角度などによって違いますが、たくさんのビルが見えるポイントから、ちょうどよい具合に反射している建物を探してみましょう。同じ角度で立っているビルがたくさんなればそれをビル群のイメージ撮ってもいいと思いますがことの時は周りのビルの角度がみんな違っていてたまたま一つのビルが夕日を反射していたので、この中央のビルを主役にすることにしました。

作例1 都市風景を印象的に

作例1 都市風景を印象的に

電線に反射した光

日本の街中には電線が張り巡らされています。普段は気に留めることもないものですが、夕方逆光で見ると電線がきらっとオレンジ色に光ってちょっと印象的な感じになっていることがよくあります。夕方の光で見ると普段見慣れたものでも「なんかきれいだな」と思える姿に変身します。作例2はそんな電線の写真を撮ってみたものです。写真を撮るには、ちょっと心惹かれるものを探す、という作業がとても大事です。作例2の電線の場合は背景が暗いところに重なった部分が光っている電線のラインを浮きたたせています。ちょっとおもしろいなと思うものを見つけたら、どう撮ったらよりよくなるかを考えて背景を選ぶといいでしょう。

作例2 電線に反射した光

作例2 電線に反射した光

人物をシルエットにする

人物のシルエットも夕方に撮りやすい被写体の一つです。シルエットの写真を撮るときは背景を大事にしましょう。私は人物のシルエットを撮るときは先に背景を決めています。背景だけでも、まあこれなら絵になる、と思えるフレーミングを探してから、そこに人物を重ねて撮ることがほとんどです。シルエットにすると人物は輪郭だけしかわからず、表情などは見えませんからその分背景が大事な要素になるからです。作例3は夕日で赤く色づいた雲を背景に自転車で通り過ぎる人物を小さく重ねました。先に雲のフレーミングを決めておいて、人が通りかかるのを待って撮った作例です。この時は日没後だったので地上にいる人物には日が当たらず、空にある雲だけに夕日が当たっている状態でした。ほんのわずかな時間ですが、夕方は光の表情が変わるにつれて、風景の雰囲気もどんどん変わりますからいろいろ撮ってみましょう。

作例3 人物をシルエットにする

作例3 人物をシルエットにする


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