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コスモスを撮るVol.187 2014年10月03日更新

秋の代表的な花にコスモスがあります。秋の花には野の花の印象が強いものが多い気がします。萩や野菊などもそうですがコスモスは野原が似合う花ですよね。と言っても街中できれいに群生しているところはたいてい人が人工的に植えた場所が多く、自然に群生しているという場所にはなかなか巡り会えません。私が毎年コスモスを撮っているのもそんな花畑の一つです。大きな公園の一角にコスモスを植えてある花畑があるので毎年一度は撮りに行っています。今回はコスモスを撮ってみましょう。

花はタイミングが大事

他の回でもお話ししたかもしれませんが、花の写真を撮るにはタイミングが大事です。ネットで調べたり、地元の観光協会に問い合わせるなどして、咲き具合をチェックしておきましょう。当然ですが花は枯れてしまうときれいに撮れないので、ちょっと早めかな、というタイミングからこまめにチェックしましょう。過去のタイミングやその時の気候なども考慮して満開ちょっと前くらいを狙うのがベストです。行ってみてちょっと早ければ、後日もう一度撮ることができますが、枯れ始めてしまうとまた来年まで待たなければなりません。そうならないためにも事前の準備が大事です。

緑を明るく撮ると柔らかいイメージに

今回はコスモスの花畑なので全体に明るい色合いで画面が埋まります。コスモスの繊細なイメージを印象つけているのは、薄い花弁や一重の咲き方ももちろんですが細い茎と葉の持つよわっとした感じなのではないかと思います。風にあおられれば倒れてしまいそうな感じを醸し出しているのはこの葉と茎だと思います。コスモスを撮るときは画面全体を明るめになるようなフレーミングにして、ちょっと+補正するのが私のいつもの撮り方なのです。このときどの程度+補正するかは茎や葉の緑が明るく柔らかめの緑になるくらいを目安にしています。緑濃い葉や茎は強くたくましいイメージなので、+補正して緑を明るくすることで茎や葉を繊細なイメージに再現することができます。(作例1)

作例1+補正で緑をやわらかく

作例1+補正で緑をやわらかく

アップはマクロレンズで

コスモスをアップにて撮ってみました。2つの花が重なるように咲いていたので、上の花にピントを合わせて下の花がボケになるようにしました(作例2)。大きぼかすために絞りはF3.5で撮っています。これくらいアップにするにはマクロレンズがあると便利です。小さな花のアップをとるにはかなり近寄って撮らなければならないため通常のレンズだと近すぎてピントが合わせられません。

作例2後ボケに別の花を

作例2後ボケに別の花を

背景にハイライトを入れてアクセントに

作例2の状態でもよいのですが、さらに後ろにハイライトを入れて撮ったのが作例3です。このようにハイライトのボケを入れると写真を印象的なイメージにすることができます。メインになっているコスモスはレフ板で日陰にしていますが、後ろに白い花があり、その花には日が当たっていたため、かなり明るい白になっていました。それをメインのコスモスにうまく重なるように場所を移動して撮りました。

作例3さらに後ろにハイライトで印象的に

作例3さらに後ろにハイライトで印象的に


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