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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

アクティブDライティングを使ってみようVol.183 2014年09月05日更新

だいぶ前のことですが、屋外で写真を撮っていたとき、ふと思いついてアクティブDライティングを変えて撮ってみました。普段ニコンのカメラを使っているのですが、アクティブDライティングはニコンのカメラに搭載されている機能で、暗くつぶれがちな部分を明るくしたり明るくとび気味な部分の露出を抑えたりして明るさを部分的に補正してくれる機能です。他のメーカーのカメラにも似たような効果を持つ機能があります。せっかくの便利な機能ですから上手に使いましょう。

工場出荷時はたいていオートに設定されている

こういった機能はたいていの場合買った時すでにオートにセットされていることが多いものです。子供の写真などを撮っているときは背景の状況などコロコロ変わるので私もついオートにしたままで撮っていました。なにしろどういう動きをするのか予想できない被写体を撮っているので、モノや風景を撮るときのように「ここは背景が○○だから設定を××に変えて度合いを△△に……」などとゆっくり考えている暇がないからです。以前、逆光で被写体が暗くなってしまう状況のとき、+補正で対応した写真より、アクティブDライティングを最強に設定した写真のほうが階調がきれいに出ていた事を思い出したのです。

段階別に比べてみるとかなり差がある

ず作例1はアクティブDライティングなしで撮りました。そして作例2はアクティブDライティングをオートにセットして撮った写真です。こうしてみると大して変わらない印象です。作例3はアクティブDライティング標準で撮りました。遊具のアンパンマンの顔の下半分がちょっと明るくなっているのがわかります。でも作例4の弱だとそんなに変わらないですね、気持ち明るめといった程度でしょうか。しかし強めになるとアンパンマンの顔下半分がかなり明るく、より強めでは後ろの木もちょっと階調が出ているようです。このように強く効果をかけると見た目にもかなり違うことがわかります。しかし強め(作例5)になるとアンパンマンの顔下半分がかなり明るく、より強め(作例6)では後ろの木もちょっと階調が出ているようです。

作例1ADオート

作例1ADオート

作例2ADしない

作例2ADしない

作例3AD標準

作例3AD標準

作例4AD弱め

作例4AD弱め

作例5AD強め

作例5AD強め

作例6ADより強め

作例6ADより強め

意外と効果が薄かったオート

こういった機能については、とりあえずオートに設定している人がけっこういるのではないでしょうか。どのくらいの度合いを選択したらいいかわからないと、「オートが無難かな」と思うのが人の常という気がします。今回の撮影条件ではオートの結果がいまひとつ期待通りでなかったのが意外でした。もちろんこういった機能は複雑な計算をしているはずですから、いつもこのよう結果になるわけではないと思いますが、オートにしていればどんな時でもOKというわけでもないことがわかります。

露出補正だけでは対応できないときに便利

暗い部分を明るくしたいのなら+補正で明るくするという方法もあります。ただ、プラス補正だけではもともと明るい部分がトビトビになってしまう可能性もあります。そんなときに、明るい部分は抑え気味に、暗い部分は持ち上げてくれるのがアクティブDライティングです。いつも使う必要はないと思いますが、必要な時には自分で度合いを決めて設定したほうがより良い結果になるのではないかと思います。


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