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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2013.03.15【Vol.107】

クラシックカメラ話「ローライA110」

ローライA110

ローライといえばライカ、ハッセルブラッドと同じぐらいカメラのブランドとしては有名で。特にローライフレックスに代表される二眼レフタイプのカメラは今でも人気があります。そんなローライですが、二眼レフカメラだけを製造していたわけではなく、35mm判のカメラや今では無くなってしまった126タイプのフィルムを使うカメラなど、フィルムの種類やフォーマットの異なる様々なカメラを製品化していました。

その中でも、1974年9月に発売されたローライA110というカメラは幅8センチ強、重さ185gのコンパクトさと、撮影モードがプログラムAEのみという当時では最新の機能による、取り扱いの簡便さで20万台を越す生産台数となる大ヒット商品になったカメラです。使用フィルムは110と呼ばれるカセットカートリッジ式のフィルムを使用し、カメラの名称にもなっています。12枚もしくは20枚撮りのカセットで画面サイズは13mm×17mmの小型サイズです。126フィルムと呼ばれる同じカートリッジ式タイプのフィルムよりも半分以下のコンパクトさが売りで、同時に110フィルム使用のカメラが世界中で販売されるようになりました。その中で登場したのがローライA110です。110フィルム使用のカメラとしては当時最小で最高の価格をもつカメラとしても有名でした。高級機に位置づけられるローライA110はレンズにテッサー23mm f2.8を採用。小型なネガからでもシャープな写真を得ることができました。

また、プログラムAE機能のみですが、シャッター速度は1/400~4秒までと幅広く、室内でもフラッシュなしで撮影できた優れたカメラでした。手に持つと、アルミニウムのひんやりした冷たさと精密感がつたわり、出来上がる写真のシャープさを想像させてくれます。ここでクラシックカメラを使う上の一番問題となる使用フィルムのことですが、110フィルムは一時大手メーカーが生産を完全停止してしまいました。ただし、2013年現在ではフィルム復活の声が高まったおかげで再び入手ができるようになりローライA110を含む110フィルム使用カメラの多くが使用可能となっています。


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