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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

3人の子供をそだてる主婦でもあり、カメラマンでもある山岡麻子さんが、写真の撮り方をカメラ初心者の方にもわかりやすく丁寧に教えてくれます。
今撮った一枚が10年後には大切な思い出の写真になっているかもしれませんよ。

はじめまして山岡麻子です。3人の子供をそだてる主婦でもあり、カメラマンでもあります。
右手で写真を撮りながら左手で子育てをし、右足で原稿を書きながら左足で家事をする生活…
なんてほどではありませんが子持ちの主婦は忙しい。
皆さんもそれぞれ忙しい日々を送っていることでしょう。
でもちょっと手を止めて一枚写真を撮ってみませんか。
いつも「みんなもっと家族の写真とか撮ればいいのに」と思っていました。
今撮った一枚が10年後には大切な思い出の写真になっているかもしれませんよ。

1967年神奈川県生まれ。東京工芸大学写真工学科を卒業後、カメラ部品メーカー勤務後アシスタントを経て独立。
現在3児の子育てをやりながら撮影と執筆活動を展開中。
地元の浜をさまよいつつ海の写真を撮っている。

[ 著書 ]
デジタル一眼レフこんな写真が撮りたかった(日本実業出版)
PHOTO LESSON(山と渓谷社)など

パレードを撮るVol.341 2017年09月29日更新

地元では秋にお祭りがあちこちで開かれます。神社でのお祭りや市民祭りみたいなものなどいろいろですが比較的新しいスタイルで大きなお祭りではパレードのプログラムが入っているものもあります。子供たちには露店中心のお祭りも楽しいものですがこういったパフォーマンスが見られるお祭りは大人が見に行くだけでも楽しめて、カメラを持ってきている人もたくさんいます。華やかな衣装でのダンスや演奏をしながらのパレードは見応えがあり写真を撮るにも楽しい素材です。今回はパレードの写真を撮ってみましょう。

ダンスは決めの瞬間が撮りやすい

いわゆる踊りの出し物を見ていると必ずと言っていいいと思いますが「決め」の瞬間があります。「見えを切る」と言ってもいいかもしれませんが、要するに決めポーズをとって止まる瞬間です。日本舞踊やバレエ等にもありますが、かっこいいまたはきれいなポーズを見せるところです。踊り系のパフォーマンスの場合はこの「決め」ポーズをおさえるとだいたいかっこよく撮ることができます(作例1)。踊りの場合は動いているところをかっこよく撮るのは意外と難しく、何枚も撮らないとなかなかいい写真は撮れないものですがこの「決め」の瞬間を狙うとたいていのお場合ははずれなくきれいに撮れます。踊り手が動いている時はその動きのきれいさを見せるところなのでその中の一瞬をうまく切り取るのはなかなか難しいのです。一方「決め」の時は止まってかっこよいポーズを見せる瞬間なのでここを狙うのが一番撮りやすい方法だと思います。

作例1 決めポーズの瞬間を撮る

作例1 決めポーズの瞬間を撮る

低速シャッターでブレを生かす

お祭りのパレードで個人的によく撮るのはスローシャッターでブレを使った写真です。先ほどお話したように決めの瞬間を高速シャッターで撮ったほうが失敗もなく無難なのですが、それだけだとつまらないので失敗する確率が高いのはわかっていますが低速シャッターのブレ写真も撮っています。作例2はシャッター速度1/500秒で撮っています。これくらいのシャッター速度なら人が踊っているところもぶれないように撮ることができます。一方作例3はシャッター速度1/80秒で撮っています。「顔はぶれないようにしながら衣装がぶれるくらい」を狙ってこのシャッター速度にしました。かといってこれも何枚も撮った内の1カットで、1/80で撮った写真の中にはぶれすぎて失敗したカットもたくさんありました。人の写真の場合全体を大きくぶらせて撮る場合は別として顔がぶれていなければ手足や衣装がぶれていても違和感がありません。要するに顔はぶれないけど手足や体がぶれるシャッター速度が必要なわけで、この選択がちょっと難しいところです。どの程度アップで撮るかとか踊り手の動きの速さによってブレの具合が変わりますから一概には言えないのですが、こういう場合私は1/60秒前後を目安にシャッター速度調整しています。

作例2 シャッター速度1/500秒

作例2 シャッター速度1/500秒

作例3 シャッター速度1/80秒

作例3 シャッター速度1/80秒


イメージっぽいカットも撮っておく

私の場合ですが他に必ず押さえておくのはなにかのアップでイメージを伝えられる物です。仕事で撮るときにはこういったカットが必要になることが多いので撮るのが癖になっていることもありますが。楽器の演奏などがある場合は手のアップをよく撮ります。何の楽器を演奏しているのかがわかるようにしながら撮るのがコツです。こういったイメージっぽい写真が主役になることはほとんどないのですが、何枚かの写真を組んで見せる場合に便利です。同じような印象の写真ばかりだと組むときに困ってしまいますが印象の違うカットがあると変化を出すことができるからです。

作例4 手のアップ

作例4 手のアップ


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