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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2016.01.15【Vol.252】

広角レンズってなんだろう

広角レンズ1

広角レンズ2

広角レンズ3

前回に引き続きレンズの話として、今回は広角レンズについて。名前が示すとおり、広い角度(広い範囲)を撮影できるレンズです。焦点距離50mmを標準する35mmカメラでみていくと、それよりも焦点距離の短いレンズを広角レンズと呼びます。主に35mm、28mmなどがそうです。もっと焦点距離が短くなる21mmや18mm、16mm、14mmなどは超広角レンズと特に呼んでいます。レンズキットなどで広角側は35mm換算約28mm程度からカバーされるようになっているものが多いようです。ちょっと前までは28mmでも超広角レンズの部類に入っていたように記憶していますが、広角ズームもいろいろと登場してきていて、APS-Cサイズ用の交換レンズで約16mm相当からの超広角ズームなども珍しくありません。

広角レンズ特有の広い画面、遠近感、撮影距離や角度に応じたパースペクティブをどのように活かして撮影するか。レンズから近いものは大きく、離れれば離れるほど小さくという遠近感を強調するためにまずは被写体にグッと接近してみるのも広角レンズの特性が表れる撮影方法です。また、ピントの合う範囲が広角になればなるほど広くなるので、少し絞っただけで、画面全体にピントが合ったように見えるパンフォーカスの写真も得意です。

一方、広角レンズで顕著に現れる画面の歪み(歪曲収差)やフレアなどには注意したいものです。特に広角ズームでのフレアは、色が派手に出たり、ゴーストのように形がはっきりしたものも目立つ場合があります。画角が広いのでケラレに注意しながら適切なハレ切りなどでフレアを避けたり、画像ソフトで歪曲収差補正をかけるなどの処理も必要に応じて行うといいでしょう。見た目以上の広い世界を一枚で表現したり、被写体の持つ距離感や遠近感を強調した迫力ある情景をみせる際に便利な広角レンズ。望遠のようにずっしりと重くなく、取り回しが便利なのもメリットです。広角一本でスナップや身近な風景を探しに出かけてみてはいかがでしょう。


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