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渓流を低速シャッターで撮るVol.330 2017年07月14日更新

暑くなってくると水辺での撮影が楽しくなります。夏休みの旅行などでも涼しい山や高原などは人気のスポットです。我が家でも夏には毎年、川キャンプに行っているのでついでに写真も撮ってきます。川の風景写真などでよく見かけるのが水の流れを低速シャッターでブラせて撮っている写真です。水の流れが白く雲のように流れている写真を見たことがある方も多いと思います。実際の川を見たときの見た目とは違うイメージの写真になるので写真を撮る楽しさが味わえる撮り方だと思います。今回は水の流れを低速シャッターで撮ってみましょう。

一眼レフと三脚を用意しよう

先日の花火の時もそうでしたが、こうした低速シャッターでの撮影にはやはり一眼レフと三脚が必須です。ミラーレス一眼も最近は一眼レフにせまる高機能なモデルが増えているのでISO感度やシャッター速度などを自由に設定できるモデルであれば撮影は可能かと思いますが、やはり撮りやすさという点では一眼レフがおすすめです。それと低速シャッターを使う場合は三脚が必要です。手ぶれ補正機能だけではカバーしきれないレベルの長時間露光になりますので三脚を使いましょう。

シャッター速度によって写りが違う

まずは低速シャッターでどんな風に撮れるのか見てみましょう。作例1は1/200秒で撮った写真です。実際に流れを見たときの見た目の印象に近い写真になっています。ちょっとシャッター速度を落として1/3秒で撮ったのが作例2です。このくらいの低速シャッターになると三脚なしではかなり手ぶれしやすくなります。レンズにもよりますが手ぶれ補正機能でもちょっとカバーできなくなってくるシャッター速度です。写真の見た目としては水な流れが白く尾を引く感じで流れているのがわかります。作例3は1.3秒で撮っています。さらにブレが大きくなって白く流れている部分が薄い雲のように写っています。どの程度のシャッター速度を使うかは水の流れの速さや水の量によって写りが違ってくるので一概に「この速度ならこの写り」と言えるものではありませんが低速になればなるほどブレは大きくなります

作例1 シャッター速度1/200秒

作例1 シャッター速度1/200秒

作例2 シャッター速度1/3秒

作例2 シャッター速度1/3秒


作例3 シャッター速度1.3秒

作例3 シャッター速度1.3秒


AEを使うならシャッター優先で

露出をマニュアルにして撮るなら問題ありませんがAE(自動露出)を使う場合はシャッター優先モードにしましょう。私は普段は絞り優先で撮ることが多いのですが、こういったシャッター速度を使って写りをコントロールしたい写真の時だけはシャッター優先に切り替えます。絞り優先で撮る場合ISOオートがオンになっているとカメラが勝手にシャッター速度を速くしてしまうのでブラすのに十分な低速シャッターを使いにくくなります。

水か少ない場合に便利

大きな滝など水が多くて音を立てて流れているような場所なら高速シャッターで水の動きを止めるような写真も迫力がありますが、水が少ない場所ではなかなかインパクトなある写真を撮りにくいものです。この低速シャッターで水をブラす撮り方は水が少ない状況でもそれなりに水の流れを表現することができるのでそういった場所では便利な方法です(作例4)。水が少ないところでも低速シャッターで水をぶらすと水の少なさをカバーして格好のつく写真を撮ることができます。

作例4 水か少ない商況におすすめ

作例4 水か少ない商況におすすめ


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