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AF微調整でピントをシャープに(一回目)Vol.319 2017年04月28日更新

今のデジタル一眼レフは本当にたくさんの機能があって、もちろん便利ですが「使ったことのない機能がけっこうある」という方も多いのではないでしょうか。前から一度使ってみようと思っていた機能がAF微調整です。手持ちのレンズの中に、「AFで使うとちょっとピント悪いんだよな」と思っているレンズがありました。気になっていたのですが、「まぁ、最後はマニュアルで合わせればいいか」と思って使っていました。AF微調整は正直・・・面倒くさそうな作業をしなければならないので、今まで先延ばしにしていたのですが1日休みがあったのでやってみることにしました。今回と次回の2回を使って、陥りやすい失敗とその原因も紹介しながらAF微調整についてお話します。

このレンズ、なんか後ピンな気がする

「やっぱりこのレンズ後ピンだよなぁ」と思ったのは作例1の写真を撮ったときでした。使っていたのは18-200ミリのズームレンズでお手頃価格のものでもあり、ズームの範囲が広いので子供の運動会とか何本もレンズを持って行けない状況の時には便利に使っているレンズです。作例1の写真はお菓子の手前の方にピントを合わせたはずなのに、実際のピント位置が後ろの方にずれています。前にも近接撮影で同じようなことがあったので近接撮影の時はマニュアルでピント合わせをしていたのですが、AFが正確に動いてくれた方が良いに決まっているので重い腰を上げてAF微調整をやってみることにしました。

作例1 なんか後ピン

作例1 なんか後ピン

細かい文字のあるものを被写体に

この機能は調整値を変えながら何枚か実際に写真を撮って、結果を比べて一番ピントが合っている調整値を探さなければなりません(メーカーによってちがいますが)。ピントを見るのにとりあえず便利なのは文字です。本当は解像力チャートなんかがあればいいのですが、うちにそんなものはありません。学生時代にレンズの解像力実験をやった時の記憶を引っ張り出し、なにか細かいものを被写体にする必要があるので適当なものを探します。今回はうちにあった外付けハードディスクのパッケージを撮ってみました(作例2)。大きな文字も細かい文字もあるので細かい文字の部分を拡大してピントを確認するつもりです。

作例2 細かい字のあるものを撮ってみる

作例2 細かい字のあるものを撮ってみる

後ピンを解消するため-側に調整する

このレンズの場合は後ピンであることはわかっています。取説を読んでみたところピント位置を前にずらすためには-側に調整しなければなりません。メニューからAF微調整を選択し、そこで0から最大の-20まで(作例3)、要するに調整値を1段階ずつ変えながら21枚写真を撮ってみました。

作例3 ー側に調整してみる

作例3 ー側に調整してみる

ブレ防止のため高速シャッターで

気をつけなければならないのはブレです。今回は被写体が箱なので、この箱が動くことはありませんがカメラブレしてしまうとピントの確認ができません。できれば1/800秒とか、カメラブレの心配がない程度の高速シャッターを使いましょう。

薄い文字だと結果がわかりにくい

とりあえずの結果が作例4です。ちょっと文字が薄くてわかりづらい感じになってしまいました。指令準拠という文字部分の「指」という字を比べてみると0よりも-8のほうがはっきりしている印象はありますが、文字が薄いのでわかりづらい感じです。これを見て思いだしたのが、また学生時代にやった実験です。「あ、そうだ。こんな端っこの方じゃなくて画面中央を使ったほうがわかりやすいんだった!」レンズの解像力(どれだけシャープに写せるかということ)は画面周辺部より画面中央のほうが高くなります。要するに一番シャープに写るのは画面中央部なので、後で拡大しようと思っていた細かい文字を画面中央にフレーミングしておけばよかったのです。「先に思い出せばよかった」と後悔しながら2回目の撮影をやることにしました。続きは次回お話します。

作例4 文字が薄くてわかりにくい

作例4 文字が薄くてわかりにくい


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