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こいのぼりを撮るVol.317 2017年04月14日更新

もうすぐゴールデンウィークになります。5月5日は子供の日でゴールデンウィークの行楽地ではこいのぼりが飾られているのがよく見られます。特に子供たちが来るような動物園や大きな公園などでは長いロープを使ってたくさんのこいのぼりが泳いでいます。こいのぼりを飾るにはある程度の敷地が必要なので、個人の家では大きな鯉のぼりを飾るのがなかなか難しい場合もありますが、こういった飾り付けのある行楽地やお祭りに出かければたくさんのこいのぼりの写真を撮ることができます。今回はこいのぼりを撮ってみましょう。

こいのぼりだけで絵を作るのは難しい

一般的なご家庭で飾るこいのぼりは長いポールなどを垂直に立て、3~5匹のこいのぼりを縦に並べて飾るのが一般的だと思います。しかし、行楽地やイベント会場に飾られているこいのぼりの場合は広い敷地に横に長いロープを渡し、100匹かそれ以上の数のこいのぼりをそのロープにつないで泳がせていることが多いようです。たいていの場合高いところに飾られていますから近くから撮ろうとすると見上げて撮ることになります。そうすると自然と背景は空になります。こいのぼりと青い空、そこに千切れた雲なんかがあればそれだけでも絵になりますが、お天気は人間の自由になるわけではないので青空ではなく薄曇りの白い空であったり、晴れていてもちょうどよい雲がういていない場合もあります。作例1は地元の公園に飾られていたこいのぼりです。下から見上げるように撮っているのと、可能な限り近くから撮れる場所がこの方角しかなかったため、ちょっと逆光気味で空の色も薄い青になってしまっています。この空だけでは背景としてちょっと物足りない感じです。

作例1 背景が空のみ

作例1 背景が空のみ

こいのぼりを何かと組み合わせて撮る

作例2は作例1と同じ公園でこいのぼりを撮った写真です。しかしちょっと構図を変えてみようと思い、画面の周辺部に緑を入れるようにポジションを探して撮ってみました。作例1は18ミリで撮っていますが、作例2は27ミリです。しかし、作例2のほうが遠近感や立体感が強調されているように見えます。これは画面周辺部に入っている緑のおかげと、こいのぼりを向こう側の端までフレーミングに入れているからです。こいのぼりを撮るときは周りの風景とどのように組み合わせるかで写真のイメージが大きく変わります。もちろん下から見上げるように空に向いて撮ってよいのですが、周りの風景の中からこいのぼりと組み合わせられるものを探して一緒に撮ってみましょう。

作例2 緑で囲むようなフレーミング

作例2 緑で囲むようなフレーミング

空を入れるなら順光がおすすめ

晴天の日であれば青空を画面に入れるとこいのぼりが映えます。空の色は方角によって色が濃い方向と薄い方向があります。この方角は太陽の位置によってちがいますが、晴天の青空は太陽の周辺は比較的青が薄く見え、太陽と反対方向のほうが青が濃く見えます。なので、より青が濃い色に見えるのは順光の方角です。順光で撮った写真は色が鮮やかに再現されるのでこいのぼりの鮮やかな色を見せるにも最適です。作例3は順光で青空を入れて撮った作例です。空を入れて撮るなら順光になるような方角から撮るのがおすすめです。

作例3 空を入れるなら順光で

作例3 空を入れるなら順光で


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