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夜景ポートレートを撮るVol.194 2014年11月21日更新

そろそろ夜景がきれいな季節になってきました。これからクリスマスまでの間はイルミネーションが派手になり、クリスマスツリーもあちらこちらで見られるようになるので夜景がにぎやかになってきます。外国ではクリスマスの飾り付けを年越しまで撤去せずに飾っておくことが多いそうです。せっかくの電飾だからもったいないしそれもいいと思いおますが、日本だとクリスマスのあとにはすぐお正月がありますからそうもいかないのでしょうか。夜景がきれいになってくると夜景を背景に記念写真を撮ることが多くなります。今回は夜景ポートレートを撮ってみましょう。

小さなストロボの光は弱い

夜景ポートレートにはストロボがあると便利です。ノーストロボで撮れる状況も、なくはありませんが基本的に夜の屋外ですからストロボを使うのが普通です。外付けストロボがなくてもコンデジならストロボが付いていますし、一眼レフにも小さいながらも内臓ストロボがあるので、ちょっと夜景の前で撮るくらいならわざわざ外付けストロボを購入しなくても撮ることは可能です。コンデジや初心者用モデルの中にはその時の明るさなどの状況から「夜景を撮影する」と判断して夜景モードに自動的に切り替わるものもありますから、本当に失敗が少なくなったのではないでしょうか。しかしコンデジのストロボなどは小さいだけに光が弱くあまり遠くまでは届かいことを覚えておきましょう。その時のISO感度の設定にもよるので一概に何メートルまではOKとは言えませんが、遠くにISO感度の設定が低くなるほど光が届く距離も短くなりますから、感度を硬めに設定したほうが無難です。作例1は離れたところから撮っているため内臓ストロボの光が十分届かず、ちょっと人物が暗くなってしましました。とくにコンデジで撮る場合は近い距離から撮るようにしましょう。

作例1ストロボが届かない

作例1ストロボが届かない

ストロボのケラレに注意

作例2は一眼レフの内臓ストロボを使って撮った写真です。子供たちの足元に黒っぽい影が落ちているのがわかります。この時は一眼レフにレンズメーカーの標準ズームを付けて内情ストロボで撮っていました。この場合内臓ストロボの光がレンズに近いため、レンズの先のほうにさえぎられてしまい陰になっている状態です。要するにこの半円形の影はレンズの影です。内臓ストロボを使って広角で写真を撮るとこういった状態になってしまうことがあります。レンズフードを使たままで撮影したときも似たような影が出ることがあります。レンズフードであれば外してしまえばいいのですが、レンズによるケラレの場合はちょっとズーミングして影が切れる程度までよれば大丈夫です(作例3)。この場合ズーミングで寄らなければ影は切れません。自分が近寄ってアップにしてもレンズの広角側を使っていれば同じように画面下に影が出ることになるので、ズームを使って画面下の部分を切ってください。

作例2ストロボの光がけられた

作例2ストロボの光がけられた

作例3ズーミングでケラレ部分を切る

作例3ズーミングでケラレ部分を切る

絞りを開いてシャッター速度をかせぐ

暗い中で撮るわけですからシャッター速度が遅くなるのは避けられませんが、それでもISO感度を高くするとか絞りをできるだけ開けて撮るとか、なるべく早いシャッター速度を使うようにしましょう。人間はじっと静止していることはできませんし作例4のように動いている場合はあまりシャッター速度が遅いとぶれます。被写体ぶれは三脚では解決できないので、少しでも早いシャッター速度を使って撮るようにしましょう。

作例4なるべくシャッター速度は速く

作例4なるべくシャッター速度は速く


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