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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

長時間露光についてVol.168 2014年05月23日更新

いつも当教室の記事を読んでいただきありがとうございます。今回は長時間露光についてです。実を言うとちょっと前「星などの長時間露光撮影に興味があるので、テーマとしてとりあげてもらえないでしょうか?」という質問が寄せられていたのですがちょうどよい星の作例が手元になく、気にはなっていたものの取り上げられずにいました。星の写真ではありませんが夜の写真を使って長時間露光の話をしようと思います。星の軌跡写真は今後心掛けて撮っておきますのでそれまでの宿題とさせてください。

長時間露光には三脚が必須

最近のカメラは高感度で撮ってもかなりきれいに写すことができるので、がっちりかまえれば明るい夜景などは手持ちで撮ることができる場合もあります。しかし1秒以上の低速シャッターになったらやはり三脚なしではブレブレになってしまいます。三脚とできればレリーズを用意しましょう。三脚は軽いものより重いもののほうががっちりしていて安心です。軽い三脚だとちょっと強い風が吹いただけでぶれることがあります。重い三脚は持ち運びが大変ですが、もしどうしても軽い三脚を使いたい場合は撮るときだけほかの機材など(ストラップが付いているもの)をかけたりして重くして使うという手もあります。

時間帯は夜

長時間露光で写真を撮るなら絶対夜です。昼間だって感度を低くして目いっぱい絞れば撮れるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、昼の屋外では、低感度を使って目いっぱい絞ってもブレや軌跡を楽しめるレベルのシャッター速度が確保できません。おすすめは絶対夜です。

動くものを画面に入れる

長時間露光の面白いところは動くものの軌跡を撮ったり、動く被写体のブレを写真を作るイメージの効果として使えることです。そのためには全く動かなものを長時間かけて撮るのでは長時間露光としてはいまひとつおもしろくありません。動くものを必ず画面に入れるようにフレーミングしましょう。[作例(1)]はテーマパークの乗り物をシャッター速度2秒で撮った写真です。長時間露光と言えるほどの低速ではありませんが、かなり勢いよく回っているところを写したので乗り物についていた電飾の軌跡がライン状になって写っています。このように動くものの軌跡などを撮るのが長時間露光の楽しみです。見た目とは全く違う画像になりますし、予想通りに写るとは限らないところが面白いところだと思います。

作例(1)動くものの軌跡を撮る

作例(1)動くものの軌跡を撮る

水の流れや波などをブラすと面白い

水はこういったブレを利用した表現によく使われる被写体です。[作例(2)]は砂浜に打ち寄せる波を撮った写真です。シャッター速度は5秒です。このような場合はあまり長時間の露光になると波の形がわからなくなるくらいぶれてしまうので、5秒を選択しました。どの程度ぶらしたいかによって、露光時間を調節するのもこういったブレを使う撮影では重要なポイントになります。

作例(2)水はちょうどよい被写体

作例(2)水はちょうどよい被写体


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