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代表的な梅雨の花、紫陽花をきれいに写そうVol.015 2011年06月10日更新

この季節に咲く紫陽花は雨が良く似合う花です。桜ほどの華やかさはないけれど
日本のイメージを代表する花のひとつではないでしょうか。
今回は紫陽花をしっとりと落ち着いたイメージで撮ってみましょう。

(1)レフなし

(2)レフあり

(3)暗い背景を選ぶ

(4)マイナス補正で落ち着いた雰囲気に

(5)全体にピントがくるように

公園など身近な場所で撮る

何しろ雨が多い季節です、遠出する必要はありません。近場の公園などで紫陽花が咲いている場所を見つけておきましょう。
紫陽花の花はつぼみのときは緑色ですが徐々に色づいていきます。色づきかけたころからがシャッターチャンスです。

レフ板を用意しよう

山岡が紫陽花の花を撮るときに必ず持参するものはマクロレンズ、50ミリF1.4の明るい単体レンズ、そしてレフ板です。レフといってもA4くらいの大きさの白いエコパネの板の片面に銀紙を貼り付けたようなものです。よくホームセンターなどでコンロの脇などの壁にはれるようになっている、裏がシールになったアルミホイルみたいなものがありますが、それを片面に貼り付けているだけです。エコパネがなければ発泡スチロールの板でもOKです。
ちなみにうっかりしててレフ板を忘れたときはA4の普通紙で代用したこともあります。ただし雨の日だったので撮り終わるころには紙がボロボロになっていましたが。

レフの使い方

紫陽花は丸くボールのような形に咲く花なので、光の方向によって陰ができます。上のほうには光が当たって明るくなっていても下半分が暗くなっている、なんてことがよくあります。もともと直射日光の下よりも曇り空か雨の日くらいのやわらかい光で撮ったほうが良い花なのですが、曇りの日などでもやはり下のほうは暗くなりがちです。こんなときは、暗いほうの半分に光が当たるようにレフ板で光を反射させると均一に光が当たってきれいに写すことができます。
作例(1)はレフなしです。紫陽花の左下1/4ほどが暗くなっています。作例(2)は左側にレフ板を入れて光を反射させた状態です。全体的に光が回って明るさにムラがありません。ただ、片手でレフ板を持っているとカメラを両手で構えることができません。できれば三脚を用意したほうがいでしょう。

画面全体を暗めにまとめてしっとりと落ち着いた雰囲気に

画面全体を暗く落とすと落ち着いたイメージになります。どんな写真でもマイナス補正をすれば暗くなりますが、闇雲にマイナス補正をすればいいというものではありません。マイナス補正向きの画面作りを心がけましょう。まず、画面内に主役の紫陽花よりも明るい部分を作らないことです。背景は主役よりも暗いところを選びましょう。主役より明るいものは画面からカットしてください。この状態でマイナス補正をするとだいたいちょっと暗めの落ち着いたイメージの写真が撮れます。
また、作例(5)のようにいくつかの花を正面から撮る時は中途半端なボケができないように全体にピントが合うように撮りましょう。斜めに角度をつけず、正面から撮ることと開放ではなく絞り込んで撮るといいでしょう。


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