プロも認める画質と軽快さ!『OM SYSTEM スタンダードレンズ被写体別セレクトガイド』動物園・テーブルフォト撮影編
はじめに
機材のコンパクトさと驚くほどの軽さを最大の特徴とするOM SYSTEMのマイクロフォーサーズカメラ。そのメリットを最大限に活かすことができるレンズが、スタンダードレンズシリーズです。マイクロフォーサーズセンサー本来の高画質をしっかりと引き出すレンズ性能を保ちながら、レンズ本体の構造や素材を最適化しています。この特集企画では主に初級から中級クラスのユーザーを対象に、人気の高い被写体ごとにおすすめできるスタンダードレンズをご紹介しています。前回はスナップ撮影および花の撮影におすすめのスタンダードレンズをご紹介いたしました。第三回となる今回は動物園での動物撮影とテーブルフォト撮影を被写体に取り上げて、最適なおすすめレンズを紹介いたします。
動物園撮影におすすめのレンズ
動物園での撮影においての主役は、言うまでもなくさまざまな種類の動物たちです。普段の生活では出会うことのない象やキリンなどの大きな動物から羊やウサギ、モルモットなどの愛らしい動物に加えて、鮮やかな姿の鳥たちまで幅広く撮影を楽しめます。ただし多くの場合において、見学者と動物たちとの間には檻や柵などが設けられており、撮影できる位置が限られてしまいます。これを補って最適な画角を得るためには、広角から標準、望遠まで幅広い焦点域をカバーできるレンズが必要となります。また動物によっては常に動き回っているものも多く、素早いピント合わせができるレンズが必要となるシーンも少なくありません。これらの条件を念頭に自分にとって扱いやすいレンズを選ぶことが大切です。

ED 12-200mm F3.5-6.3
広角から望遠までの画角を1本で賄える高倍率レンズは動物園での撮影においてもとても便利に使用できます。柵の向こうや檻の中にいる動物を離れた位置から大きく捉えるには望遠レンズが必要ですし、一方、動物との触れ合いを楽しめる展示コーナーであれば広角側の焦点距離で近づいてきた動物の臨場感溢れる撮影を行うことができます。また持ち歩くカメラ機材を最小限に抑えられますので、ご家族で動物園を楽しむ際など、どうしても荷物が増えるシーンであっても負担を少なくすることができます。

■撮影環境:F6.3 1/320秒 ISO800 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードNatural S-AF 単写 S-IS AUTO

■撮影環境:F5.6 1/400秒 ISO200 +0.7EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO
ED 40-150mm F4.0-5.6 R
35mm判換算で中望遠80mmから望遠300mm相当の画角を持つ望遠ズームレンズ。望遠ズームとして最も使用頻度の高い焦点域を備えていながら、直径63.5mm×長さ83mmと350ml飲料缶より少し小さいくらいのサイズとなっており、OM SYSTEMのカメラとの組み合わせでベストなサイズとなります。このレンズはフォーカス方法にMSC機構を採用しており、高速かつ静音なオートフォーカスが可能。動きの速い被写体でも確実なピント合わせが可能です。

■撮影環境:F8.0 1/400秒 ISO200 Pモード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO
ED 75-300mm F4.8-6.7 II
35mm判換算にして150mmから600mm相当をカバーする望遠ズームレンズ。最大600mm相当という超望遠撮影が可能なので、動物園の柵の向こうにいる動物を離れた位置からでも大きく撮影することができます。それでいて重さ423g、大きさは太さ69mm x 長さ116.5mmの軽量コンパクトなレンズとなっているので、持ち歩き時の負担も少なくてとても助かります。センサーサイズが小さいことによって超望遠であっても小型化が可能となる、マイクロフォーサーズの特徴が最も活かされているレンズです。画質もとても優れていて動物の毛並みや鳥の羽の一枚一枚までくっきりと描写できます。

■撮影環境:F7.1 1/640秒 ISO1600 -0.3EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードNatural S-AF 単写 S-IS AUTO

■撮影環境:F7.1 1/400秒 ISO250 -0.3EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードNatural S-AF 単写 S-IS AUTO
ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II
35mm判換算にして200mmから800mm相当となる超望遠ズームレンズ。スタンダードレンズとしては大きなレンズではありますが、800mmの超望遠となる画角を撮影できるレンズとしては驚くほど小型なレンズとなっています。更にOM-1 Mark IIなどの対応カメラとの組み合わせでは、最高で7.0段補正 (100mm時) / 5.5段補正 (400mm時)となる強力な5軸シンクロ手ぶれ補正が有効となることで、通常では難しい手持ちでの超望遠撮影を可能としています。またPROレンズと同等の防塵防滴性能(IPX1)となっているので、OM-5 Mark IIなどの対応カメラとの組み合わせなら雨天でも安心して撮影できます。

■撮影環境:F6.2 1/500秒 ISO1250 +0.3EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO

■撮影環境:F6.3 1/640秒 ISO2500 +1.0EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO
テーブルフォト撮影におすすめのレンズ
日常的な生活のなかでの撮影テーマとして、テーブルフォトはとても身近で簡単に楽しめるテーマです。カフェでのティータイムやレストランで出される料理、大切にしているお気に入りのアイテムなどをテーブルに丁寧に並べて撮影を行うことでより魅力的な姿を引き出しましょう。ただしお店の方や周りのみなさんに迷惑をかけることのないように充分な配慮が必要です。その点でもマイクロフォーサーズのカメラとスタンダードレンズの組み合わせなら、どうしても大きくなってしまうフルサイズセンサー搭載カメラとは違い、とてもコンパクトになるので目立つことなくスマートに撮影できます。さらにスタンダードレンズなら最短撮影距離の短いレンズが多いので、テーブル席に座ったままでも無理なく被写体をカメラに収めることができます。またスタンダードレンズの単焦点レンズには、開放絞り値が小さく明るいレンズもあるので、柔らかなボケを活かした印象的な撮影も楽しめます。

ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
OM SYSTEMのマイクロフォーサーズレンズのなかで最も小型な標準ズームレンズ。OM-5 Mark IIやE-P7との組み合わせなら、小さなバッグなどからさっと取り出して撮影することができるほどにコンパクトなカメラとなります。もちろん小さいことだけではなくテーブルフォト撮影では、望遠側42mm(35mm判換算で84mm相当)にすることで被写体に25cmまで近づき被写体を大きく捉えることができます。

■撮影環境:F8.0 1/60秒 ISO400 -0.3EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO
ED 14-150mm F4.0-5.6 II
日常的な撮影にとても便利な高倍率ズームレンズですが、最短撮影距離も50cmと短いのでテーブルフォト撮影においても気軽に楽しむことができます。さらにズームで調整できる画角の幅が広いので、たとえばテーブル席に座ったままの状態でも構図に合わせて画角を調整することで最適なフレーミングを得ることができます。

■撮影環境:F5.6 1/100秒 ISO1250 +1.0EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO

■撮影環境:F5.6 1/100秒 ISO400 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO

■撮影環境:F8.0 1/25秒 ISO800 絞り優先モード +0.3EV WB5300K 仕上がりモードVivid S-AF 単写 S-IS AUTO
17mm F1.8 II
画角が固定される単焦点レンズですが、ズームレンズとは違い手のひらに包めるほどの小さなレンズであることから、カメラに装着した状態で軽快に撮影することができます。テーブルフォトにおいては35mm判換算34mm相当という扱いやすい画角となることから、テーブル上の被写体をスナップ感覚で撮影できます。またF1.8と開放絞り値が極めて小さく明るいレンズであることから、浅い被写界深度による柔らかなボケを活かすことで立体的な印象の画像を得ることができます。

■撮影環境:F8.0 1/60秒 ISO500 +0.7EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO
45mm F1.8
45mm F1.8は35mm判換算で90mm相当の中望遠単焦点レンズです。 ポートレート用レンズとして人気のレンズですが、テーブルフォト撮影においては中望遠の程よく狭められた画角によって、撮影者がもっとも見せたい被写体の姿を表すことができます。また中望遠レンズの特性により物の形の歪みを抑えてすっきりとした印象の画像が得られます。開放絞り値はF1.8ととても明るく、光量が乏しい室内でもシャッタースピードを下げることなく撮影できます。さらに明るいレンズならではの浅い被写界深度を活かして、立体的なボケを生み出すことができます。

■撮影環境:F2.2 1/125秒 ISO200 +0.7EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードNatural S-AF 単写 S-IS AUTO

■撮影環境:F11 1/16秒 ISO800 -2.0EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードNatural S-AF 単写 S-IS AUTO
ED 30mm F3.5 Macro
35mm判換算で60mm相当となるレンズですので、中望遠レンズとしての特徴を活かして被写体を立体的な画像として捉えることができるレンズです。さらに通常のレンズでは難しい極端なクローズアップ撮影が可能なマクロレンズですので、ちいさな物をおおきく撮影することができます。また高性能なマクロレンズならではの精細な描写力を持っていることから、被写体を高い質感で表現することができます。

■撮影環境:F3.5 1/100秒 ISO400 +0.7EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO

■撮影環境:F8.0 1/25秒 ISO800 +0.3EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードVivid S-AF 単写 S-IS AUTO

■撮影環境:F8.0 1/60秒 ISO400 +0.3EV 絞り優先モード WBオート 仕上がりモードi-Finish S-AF 単写 S-IS AUTO
スタンダードレンズとカメラのオートモードで初心者でも楽ちん撮影
ところで今回の企画では、いずれの作例撮影の多くでカメラのオート機能を利用して撮影を行なっています。カメラの露出設定を決める撮影モードは絞り・シャッタースピードの双方をカメラが自動で選ぶP(プログラム)モード、AFターゲット選択は全画面内でフォーカスを合わせる対象をカメラが判断するオールモード、撮影画像の色合い仕上がりを決めるピクチャーモードは被写体をカメラが解析して最適な色合いとするi-Finishを選択しています。これらオート機能を利用することで、カメラ初心者の方でも難しいことを考えることなく撮影を行うことができます。

もちろん全てをカメラ任せとしてしまうと、時には思うような結果とはならない場合もありますが、OM SYSTEMのカメラの便利な機能とシンプルな使い勝手のスタンダードレンズを組み合わせることで、より写真の撮影を楽しむことができることでしょう。ぜひお試しください。

軽快なスタンダードレンズで撮影を自由に楽しもう
今回の企画では写真を楽しむ皆さんに人気の被写体を通して、スタンダードレンズを選ぶメリットについて具体例を挙げてお話しさせていただきました。またそれぞれの作例写真もご覧いただいたことで、レンズとしての描写力の高さもご理解いただけたことと思います。なによりスタンダードレンズはマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラとの組み合わせで、とても扱いやすい大きさと軽さとなり軽快な撮影を支えてくれます。もとよりOM SYSTEMにはより高性能なPROレンズシリーズが用意されていますが、高性能を追求したことで大きさも重さもスタンダードレンズに勝る物となっていることを考えると、撮影者が自らの用途に合わせてスタンダードレンズとPROレンズのどちらを選ぶかという自由があることはとても幸せなことと言えるでしょう。
今回は「スナップ撮影」「花の撮影」「動物園撮影」「テーブルフォト撮影」の四つのテーマをピックアップしてご紹介いたしましたが、みなさんはぜひ様々なテーマの撮影にチャレンジしてみてください。きっとご自身ならではのテーマに出会い撮影を楽しめることでしょう。その時にはきっと最適なカメラとレンズの組み合わせに辿り着けるに違いありません。

■カメラバッグ/ネックストラップ協力:WOTANCRAFT
■写真家:礒村浩一
広告写真撮影を中心に製品・ファッションフォト等幅広く撮影。著名人/女性ポートレート撮影も多数行う。デジタルカメラ黎明期よりカメラ・レンズレビューや撮影テクニックに関する記事をカメラ専門誌に寄稿/カメラ・レンズメーカーへ作品を提供。国境離島をはじめ日本各地を取材し写真&ルポを発表。全国にて撮影セミナーも開催。カメラグランプリ2016,2017外部選考委員・EIZO公認ColorEdge Ambassador・(公社)日本写真家協会正会員












