RAWとJPEG、どちらで撮ったらいい?|カメラ用語を正しく理解しよう vol.17
はじめに
こんにちは! ShaSha編集部です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。
ShaShaはご存じのとおりカメラやレンズなどの機材、また撮影方法などを写真愛好家の皆さまに紹介するサイトです。毎日更新される記事内では、少し難しい専門用語がたくさん飛び交っていますね。もちろん内容をすぐに理解できる写真上級者の方も多いかと思いますが「それってなんのこと?」と、?マークが出ている読者の方もいらっしゃると思います。
このシリーズではそんな初心者の方に、つまずきがちな写真用語をわかりやすく解説していきたいと思います。「なんとなくはわかっているけど……」という方も、用語をきちんと理解できると写真生活がますます楽しいものになるはずです。
もちろん中・上級者の方も、おさらいに是非読んでみてくださいね。
今回は記事内でもよく見る、RAWとJPEGの違いについてお話しします。
RAWとJPEGとは
まず、ふたつをごく簡単に説明すると、RAWはカメラが撮影した元となるデータ(RAWは生という意味)、JPEGはカメラが撮影した元データを、カメラ内で画像処理して仕上げた画像という違いがあります。どちらも撮影した画像を記録する形式です。
よく料理に例えられることがありますが、RAWは調理前の食材、JPEGは完成した料理とイメージするとわかりやすいと思います。
特徴としては
▶RAW
【メリット】一枚の画像に対して大量の情報を保存します。そのため撮影後、専用ソフトでの編集時に明るさや色の補正ができる、明るい部分や暗い部分の階調を調整しやすい、画質の劣化が少ないことなどの利点があり作業がしやすく、こだわりのある作品に仕上げられます(カメラ内でRAW現像できる機種もあります)。最終的にJPEGやTIFFで保存することができます。
【デメリット】JPEGなどで利用するにはRAW現像が必要です。そのため、すぐにSNSにアップできなかったり、データが重いので機種やアプリによってはスマホへの転送や共有に制限がある場合があります。またSDカードやPCの容量の減りが早くなります。
★各メーカーの主なRAWファイル形式(拡張子)
•キヤノン:CR3
•ニコン:NEF
•ソニー:ARW
•富士フイルム:RAF
•パナソニック:RW2
•OMシステム:ORF
•リコー/ペンタックス:PEF/DNG
•シグマ:DNG/X3Fなど
•ライカ:DNG
★主なRAW編集ソフト
•キヤノン:Digital Photo Professional
•ニコン:NX Studio
•ソニー:Imaging Edge Desktop
•富士フイルム:FUJIFILM X RAW STUDIO
•パナソニック:SILKYPIX Developer Studio SE
•OMシステム:OM Workspace
•リコー/ペンタックス:Digital Camera Utility 5
•シグマ:SIGMA Photo Pro
•ライカ:Adobe Lightroom/Capture One Proなど

▶JPEG
【メリット】撮影時の設定に合わせて明るさや色の補正をカメラが自動的に行ってくれるので、すぐにきれいな状態で画像を見ることができます。さらに作り出されるデータが小さいので、撮ってすぐにSNSにアップしたり送信したりすることが簡単です。
【デメリット】カメラ内で画像処理して仕上げたJPEGはRAWより記録される情報が少ないため、明るい部分や暗い部分の調整幅が狭く、無理に編集すると色の破綻が起こりやすいなど撮影後の編集耐性が低くなります。
RAWでできる具体的なこと
最大のメリットは、撮影後に画質への影響を抑えながら幅広く調整できることです。例えば「明るすぎる部分の階調を整えたい」「暗く写ってしまった部分のニュアンスを引き出したい」など、自分で画像を調整することができます。ホワイトバランスを間違えた設定で撮影してしまったときなども調整することができたり、条件によっては失敗してしまった撮影をある程度補正できることも魅力です。
特に風景撮影や夜景撮影、ポートレートなどで最大限に生かすことができるでしょう。






★ポイント
・ホワイトバランスや露出を撮影後に細かく調整できる
・明るい部分や暗い部分の階調を調整しやすい
・撮影時の画像情報を多く保持しているため、高画質な仕上がりに調整しやすい
★覚えておきたいこと
被写体と背景の露出に差がある場合、被写体の露出に合わせると背景がオーバーになったりアンダーになることがあります。完全に飛んだりつぶれてしまうとデータが残らず編集ができなくなりますので、そんな時は飛びすぎず、つぶれすぎずの露出設定で撮影しておくとデータが残り、編集作業しやすくなります。
JPEGでできる具体的なこと
撮影したデータをカメラ内で完成に近づけた画像にしてくれるので、撮影後の編集作業をしなくてもいいことが最大のメリット。ファイルサイズが小さいので、撮影した画像をすぐにSNSにアップしたりスマホに転送したりすることができます。またSDカードやパソコンの容量も少なめで済みます。




★ポイント
・撮影後に編集しなくてもキレイな仕上がり
・SNSなどにすぐにアップできる
・容量が少なめで済む
RAWがおすすめな人、JPEGがおすすめな人
以上のことから、RAWはJPEGよりも幅広い調整を行いやすいので、撮影した写真をよりよく仕上げたい人におすすめです。逆にJPEGは撮ったらすぐに使いたい、編集作業はちょっと面倒、カメラが作った画像で十分という方に向いていると言えます。
こんな人はRAW
•編集で写真をよりよくしたい
•細かいニュアンスにこだわりがある
•作品として仕上げたい、失敗が許されないような状況
こんな人はJPEG
•編集せずに写真を楽しみたい
•撮った写真を見て楽しめれば十分
•すぐにSNS投稿したい
さて、RAWとJPEGのどちらで撮るか決まってきたのではないでしょうか。「まだどちらか決められない」という方は、カメラによってRAW+JPEGで撮影できる設定があると思いますので、そちらをおすすめします。一回の撮影でどちらのデータも保存できるもので、JPEGで撮ったもので問題なければOK、調整が必要だと思ったらRAWで編集作業するというような使い方ができます。

さいごに
いかがでしたでしょうか。RAWでは、露出やホワイトバランスなどを撮影後に細かく調整することができます。特に写真展などでプリントする場合は、画像情報を多く保持しているRAWで撮影しておくと、画質を保ちながら細かく調整できます。また、写真集などでも複数の写真の色のトーンを揃えやすいため、RAWで撮影しておくことをおすすめします。逆に気軽に写真を楽しみたい、すぐにSNSにアップして見てもらいたい、という方はJPEGで撮影するのが良いようですね。それぞれの意図にあった方法で撮影を楽しんでください。










