#『秋らしさを閉じ込めた撮影のいろいろ』|フィルムカメラの魅力 国分真央

国分真央
#『秋らしさを閉じ込めた撮影のいろいろ』|フィルムカメラの魅力 国分真央

はじめに

皆様こんにちは!国分です。
まだまだ残暑が続きますが一足早く、秋になったら何を撮ろうか悩んでいる方のために、作例を交えながら皆さんと考えていきたいなと思っています。
少しでも秋の写欲(ここで私がよく言う造語ですが、写真と撮りたいと思える欲)を高められたら幸いです。

時間の変化を楽しむ

機材:Canon Autoboy

もちろん夏も時間の変化を楽しめるのですが、個人的には夕焼けが綺麗な季節は秋かなあと思っています。
遠い鱗雲だったり、暑さが和らいで暖色の優しい夕陽だったり…。
秋はフィルムの描写と相性が良いと感じているので、季節感を情緒的に残しやすいです。
まあ…私が夏が苦手というのもありますが。笑

1枚目は朝焼けで、光が昇ってくる少し前の時間帯を撮りました。
Canon Autoboyは、オートフォーカスなので手前の人物にピントを合わせたつもりで撮影しましたが、光量が足らずぼんやりした写真になりつつも、これはこれで幻想的だなと思っていてお気に入りです。

2枚目は夕暮れの近所の空です。
感光しているのですが光が降っているようで、こちらも思い入れのある写真です。
感光を「失敗と思わない」私なので、もし感光に興味がある方は以前のこちらの記事も是非。

機材:Yashica 35

また夕焼けの海も、情緒的に表現するのにおすすめです。
もしくは、組写真のバランサーとしてこういったシンプルな写真は重宝します。
実際この写真も秋の季節に撮影したものです。

この時の機材であるYashicaを引越しの時に手放してしまって、現在レンジファインダーのフィルムカメラが手元に無いので、また買い足したいなと思っています。
また買ったらレビューもしますね。

植物で季節感を高める

機材:MINOLTA SR101
機材:写ルンです

一昨年も秋の被写体をテーマに記事を書いているのですが、今年は意識が外に向いた作例が多いです。
ススキと夕暮れは結構定番ですよね。こちらは霧ヶ峰で撮影しています。

東京にいた頃は霧ヶ峰まで3時間くらいかけて行っていましたが、今、山梨に移住してからは1時間以内で行けちゃいます。写真を撮りたい人には幸せな環境ですね…。

またメイン機材を持ちつつ、2枚目のようにポケットに写ルンですを忍ばせておくのも◯
私は、プライベートの撮影だと3台~5台はカメラを持っていきます。
逆光を取り入れればゴーストやフレアも写るのでフィルムカメラ初心者さんにもおすすめです。
こちらは夕暮れのコスモスを撮影しています。秋風を感じる1枚でこちらもお気に入り。

機材:Pentax SP

銀杏の葉も秋らしい植物の一つですよね。
これ、実は左側のふわっと光が差しているような所は多重露光です。

Pentax SPは多重露光ができないフィルムカメラなのですが、先に撮った1枚目を少しだけ巻き上げレバーで戻して、メインの銀杏を撮影しています。

過去の多重露光の記事に、注意点など書いていますのでそちらも是非。
ただ自己責任になりますので、お遊び+思わぬ化学反応のようなテンションで楽しんでください。

機材:MINOLTA SR101

部屋で楽しみたい人は季節の花を買って、夕暮れの光にかざして撮影するのもありです。
これは秋のバラを撮影しました。花の色も夕陽に合うように黄色をチョイスしています。

友達と一緒に撮影を楽しむ

機材:MINOLTA SR101

秋だと涼しくなってくる頃なので、友達とお散歩やピクニックをしがてら写真を撮ったりするのも楽しいです。
また、服装も秋らしいマフラーやストールを纏わせて季節感を撮るのも良いと思います。

3枚目の写真は、先ほどのバラの写真とポートレートを絡めてみました。
花を1本買って、友達との写真を撮ってみても良しです!
西陽と組み合わせて撮影し、夕暮れの色味を強調しています。

モノクロにも挑戦

機材:MINOLTA SR101/Canon autoboy

たびたびモノクロを記事の中で推してきている私ですが、「色もないのに季節感…?」と思うかもしれません。

私が思うのは色が無い分、景色の形や光に目が向きやすいことと、その季節の植物や被写体の服装・アイテムにより感情の空気感を生み出せることかなと思っています。

作例のように枯れ草や被写体さんにドライフラワーを持ってもらうなど、1つの工夫で季節感はモノクロでも出せると伝えたいです!

モノクロは色に頼らない分、「何を写したいのか」が明確になります。
光と影のバランス、構図、モデルさんがいればポージングなど印象的に見せられるので、審美眼を鍛えるために定期的に使ってみてほしいフィルムの1つです。

部屋での撮影も

機材:Nikon F3 HP

どこか特別な場所に出かけなくても、室内で何気なく撮るのも良しです。
また、窓の奥に秋らしい植物などがあれば背景として取り入れても季節感を表せます。

あとはお気に入りのマグカップを写したり、美味しかったお菓子やドライフラワー、小物を入れれば季節感を伝えるには充分です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は秋らしさを感じれるような被写体やシーンを書かせていただきました。
秋をテーマにした記事では、作例のボリュームも一番多かったと思います。

私も涼しくなるにつれて、写真を撮りに行きたい気持ちが高まっています!
この秋も写真を楽しみましょう。それでは。

 

 

■写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。

 

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