#『8年ぶりに、FUJIFILMネガと出会い直す。』|フィルムカメラの魅力 国分真央
はじめに
皆様こんにちは!国分です。暑い日が続きますね。
今回はFUJIFILM 400と、ずっと気になっていたVetrokam 400というフィルムの撮り下ろしを記事にしました。
普段使いはKodakやLomographyのフィルムが多いので、新しい発見や再認識した部分など、作例と共に振り返ります!
8年ぶりのFUJIFILMネガ


普段、記事を読んでくださっている方は「KodakとかLomographyの作例が多いな…」と感じているかと思いますが、FUJIFILMのネガを久々に使ってみようかなと思い立ち、今回撮り下ろしました。
昔はFUJIFILMの業務用フィルムがすごく好きでたくさん使っていたのですが、2021年に生産終了になってしまい。
現在はネットオークションで取引されていますが、なかなかの高値なので、今回のFUJIFILM 400ならまだお店で買いやすいかなと思います。
やっぱりFUJIFILMといえば、緑が綺麗に写る印象ですが、5月に撮影した新緑の時期にこのフィルムを選んで良かったです。

自然な色合いが特徴とされているので、見たままのバラの色が再現されていると思います。
こういった暖色を含めても、雰囲気を崩さず残してくれるのは流石だなと思います。
フィルムの色とは何だろう

今回作例に使っているカメラとレンズは、昨年公開したPentax SP+Super Takumar 50mm F1.4なのですが、記事にも書いたように私のレンズは少し黄変が見られるので、FUJIFILM 400の作例でも少し黄みがかっている印象を受けました。
このカメラの特性や注意点などはこちらの記事をご覧ください!
また今回は自動補正なしで、フィルムラボの「色味調整」や「おまかせ」をせず、なるべくフィルム本来のポテンシャルに合わせてオーダーしました。
と言いつつも、前述したカメラの特徴やオーダーするラボの色や現像液、レンズの状態によって、同じフィルムであっても仕上がりは変わってきます。
忠実なこのフィルムの色合いを突き詰めるには、色んな条件や環境が関わってきますので、手持ちのフィルムカメラは、どのフィルムとの相性がいいか・どんな天気や気候に合うのかなども含めてコーディネイトをしていくと、よりフィルムカメラの楽しみ方が増えると思います!
予測できない・答えがいくとおりもある。
この科学変化もまた、フィルムを長く楽しみたい一つですね。
「らしいな」と思った写真たち



フィルムで1枚1枚の厳密な色作りは難しいと感じるものの、やはり「FUJIFILM 400らしいな」と思った写真も載せておきます。
もはや私の記憶色みたいなものとして参照してください。
初夏のグリーンとゆるやかな陽だまりの色が、私の記憶では「らしいな」と感じます。
久々に使ったものの、記憶の片隅にあった雰囲気を思い出させました。
最近はフィルムをラボで現像してから、さらに自分でレタッチをする方もいるらしく。
写真の被写体や、出力されたフィルムの色をベースにレタッチしていくのも、一つの楽しみ方だなあと思います。
私の記事の写真は、そのまま何もせず掲載することが多いのですが、需要があればフィルム写真+レタッチ記事を書いても面白いかもしれません。
現代ならではの楽しみ方かもしれない、と考えています!
ずっと使ってみたかったもの


お次は、Vetrokam 400というEU製の35mmフィルムカラーネガです。
C-41現像なので多くのラボで現像ができると思います。
ストリートスナップにおすすめのフィルムということですが、あえて自然風景で撮影してみました。
褪せた感じの色合いが特徴的です。
先ほど載せていた3枚目のFUJIFILM 400とのバラの色と、ぜひ比較して見てみてくださいね。



少しアンティーク調でありながら、落ち着いたトーンだと感じました。
夏はどうしても被写体の彩度が高くなりがちです。
例えばスイカ、青空、お祭り、向日葵などなど。
このフィルムはクールダウンした印象で撮りたい方に、おすすめのフィルムだなと感じます。
ストリートスナップに使われることが多い、という情報にも納得しました。
個人的には、フラッシュ付きのカメラにも合いそうだと思いました。
”自分らしさ”を知ると、フィルム選びは変わる


ShaShaで長らくフィルム記事を書かせていただいているのですが、振り返って思うのは”自分らしさ”を知ることで、フィルム選びが変わってくるなということです。
今日はどんな被写体を撮るのか、天候はどうなのか、季節は、場所は etc…
そして、突き詰めると使っているカメラやレンズの状態、現像するお店や現像する場所の光量、光の色など…言い出したらキリがないくらいの選択があります。
勿論、これは写真分野に関わらず様々なことに当てはまりますが、その積み重ねや選択が多いもの・増えていったものは、いつか自分らしさを表す表現になっていくと思います。
今後もここの記事を通して、その選択の参考にしていただければ幸いです。
おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は久々に使ったFUJIFILM 400とVetrokam 400というフィルムをご紹介しました。
普段の記事はKodakやLomographyのフィルムが多いので、なかなかレアな記事かもしれません。
また、FUJIFILM 400は今の季節に使うのもピッタリだと思いました。
これからも普段使いできるフィルムや、変わり種など皆さんにご共有したいなと思います。
たまには気分を変えて違うフィルムに手を伸ばすのも、私自身良い経験になりました!
それでは。
■写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。












