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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2012.11.23【Vol.091】

デジタルフィルターの話

フィルムの現像プロセスを特殊な方法で行ったかのような効果、特殊レンズを使って撮影した効果を楽しめる機能のことです。フィルムカメラの時は現像結果を見越した上で撮影せざるを得ず、知識や経験が必要でしたが、デジタルカメラの場合は撮影する前にその効果を確認できます。視覚的にその場で目にする光景をまったく違った世界で表現できる面白さはデジタルカメラならではの大きなアドバンテージです。

今では各社デジタルカメラに搭載されている機能として一般的に認知され、その独特の表現方法を楽しむ写真家や写真愛好家も多いようです。各社それぞれクリエイティブフィルター、アートフィルター、マイカラーモードなど呼び方が異なりますが、ラフモノクロ、魚眼風、ジオラマ風といった効果そのものの多くは共通しています。多用しすぎることで、そういった効果の写真ばかりになってしまいがちではあるのですが、被写体に応じていろいろ使い分けてみることで、新しい表現が発見される期待感はあります。

また、カメラ内RAW現像の機能も最近のデジタルカメラでは一般化してきており、それにより撮影した後の画像にデジタルフィルターを適用することもできるようになっています。一枚画像があれば数種類の異なるデジタルフィルターで撮影した結果の画像が得られるというわけで、PCでのRAW現像ソフトを介することなく手軽にカメラ上で特殊効果やカラーバランスを追加、変更できます。

撮影時設定として写真の色調を変更するホワイトバランスやカラーモードと違い、撮影モードと近い形で、色調、レンズ効果、フィルム現像効果を得られるデジタルフィルターは、作品イメージを一層高めてくれたり、もしくは思いもよらない効果で新しい世界を教えてくれる、そんなデジタルカメラならではの機能です。

トイカメラ

トイカメラ

ラフモノクロ

ラフモノクロ

ジオラマ

ジオラマ