カメラのキタムラスタジオマリオカメラのキタムラ

デジカメプリント・フォトブック・カメラのことはおまかせ!

閉じる

種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2012.06.15【Vol.068】

雨の日の撮影の話

本州では本格的な梅雨入りが始まり、屋外での撮影が少しうっとうしい季節になりました。

片手で傘をさしながらの撮影はとても大変です。聞けば、雨の日は撮影しないという方もいらっしゃるようです。機材が濡れたり、撮影の煩わしさがないので確かにそのほうが賢明かもしれません。ただ、雨の日だからこそ撮れる被写体や情景もあります。ちょっと面倒かもしれませんが多少の雨ならカメラを持って撮影に出かけてみるのもいいでしょう。

雨

まずカメラを濡らさないためにどうするか。完全にカメラを濡らさないためには、水中ハウジングや防水ケースに入れれば良いわけですが、それでは大げさすぎます。防水性能の高いカメラを使えばいいのですが、メーカーが限られてしまいます。一般的にはレインカバーと呼ばれる防水アクセサリーを使用するのが良いでしょう。機材を雨から避けるためのアクセサリーはいろいろ用品メーカーから発売され、キタムラのネットショップや店頭でも購入できるようです。

カメラ、レンズのみを覆うカバーから撮影者自身も覆うカバーなどさまざまです。私が助手時代、雨対策としてはお風呂などで使うシャワーキャップを使用していました。ビニールの周囲がゴムになっているので、カメラにかぶせても落ちることが殆どなく、雨の中の移動には役立ちました。自分自身が濡れることもいやですが、まずは機材を保護するためにカメラバッグにはひとつ用意しておいたほうが良いでしょう。

また、厚手のタオルも2枚程度容易しておきます。濡れたら拭くを繰り返せば多少の雨でも平気ですし、タオルをカメラに掛けるだけで何もしないよりは安全です(注:かなりの豪雨だとレインカバーやタオルでも対処が難しいので、撮影は中止したほうが賢明です)。

では雨の日ならではの被写体にはどんなものがあるでしょうか。葉っぱについた水滴、濡れた地面、水溜りの水の波紋などが挙げられ、そして雨自体も撮影することができます。雨の強弱にもよりますが、水の流れ同様シャッタースピードでその効果は変化します。1/500ぐらいの高速シャッターだと雨は殆ど見えなくなり、1/25~1/125ぐらいの速度で雨がまっすぐな線のように表現でき、雨の情景を捉えることができます。また、夜など濡れた地面が街灯で照らされた情景はとてもきれいで、撮影アングル(角度)に変化をつけるだけでいろいろ光の変化が見えてきます。

葉っぱについた水滴

葉っぱについた水滴

濡れた地面

濡れた地面

雨の情景

雨の情景

濡れた地面が街灯で照らされた情景

濡れた地面が街灯で照らされた情景

wこn 実にうっとうしい雨ですが、一度撮影してみるとさまざまな被写体が見えてきてたのしいものです。ちょっと雨の日に外へ出てあたりを見渡してみましょう。