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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2012.03.02【Vol.053】

洋館を撮影してみる話

洋館といえば、横浜にいくつも保存、展示されている明治から昭和初期までの建物群や、神戸、北野地区の異人館が有名です。その他、全国各地に現存する洋風建築物を一言で洋館と呼ぶこともあるそうです。

そんな洋館の撮影ですが、洋館の管理者の好みもあったりするようで、玄関や庭の装飾にこだわりがあってきれいに彩られているもの、季節に応じて装飾を変化させたりするところなど、一年を通して撮影できるスポットです。特に夜はライティングをしていたりして、昼間よりも撮影は楽しめます。そして、外観の撮影も楽しいのですが、ぜひ館内の撮影も行ってください。むしろ、外観の撮影では、当然、レンズの影響で建物にゆがみが出たり、太陽や空の加減で背景がうまくいかなかったりと、なかなか思うように撮影できないことが多くあります。また単純に外観だけが洋館で中身がまったく当時の面影をなくし、資料館、喫茶店、オーナーの私設ギャラリーになっている場所もあるので、なるべくなら、当時の佇まいや調度品がある洋館を狙うといいでしょう。

洋館の外観

洋館の外観

洋館のライト

洋館のライト

洋館の中は、現代の家よりも比較的暗く主に白熱電球で照らされ、また、晴れた日は窓から取り入れた光のみで室内は照らされているので、明るいレンズか、高ISO感度での撮影になります、場所によっては三脚の使用もOKな洋館もありますが、多くの場合はNGです。ストロボを使えばブレる心配が減りますが、室内の雰囲気は出てきません。もっとも、展示品への影響からかストロボNGの洋館もあります。ですのでなるべく明るいレンズ、たとえば開放F2.8程度のレンズはほしいところです。それでもISO800、1/30~1/125ぐらいの露出ですので、ブレには最大限注意です。 高ISO感度でノイズが出てしまう心配はありますが、ブレてしまうよりはましと思うのも懸命な措置です。WBは白熱電球の色合いを出すためにオートではなく太陽光モードで撮影すれば雰囲気が出てきます。また、木目を基調とした調度品などはややアンダー目で撮影するのもひとつポイントです。

洋館の椅子

洋館の椅子

木目を基調とした調度品

木目を基調とした調度品

そんなわけで、雨の日や時間帯、季節を問わず撮影できるスポットでもある洋館簡単な撮影のポイントをお伝えしてみました。