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PLフィルターVol.076 2012年8月10日更新

夏と言えば青い空に白い雲。今回は空をより青く、
雲をより白く写すことのできるPLフィルターの効果を紹介します。
以前新緑のところで登場したPLフィルターですが、今回は空を写すための使い方を紹介します。

作例1 PLフィルターなし

作例1 PLフィルターなし

PLフィルターで空の青を濃く写す

以前PLフィルターを紹介したときは新緑の葉の表面の余計な反射を抑えるという効果を紹介しました。PLフィルターはもともと余計な反射光を取り除いて被写体本来の色を出すためのアクセサリーです。白い雲には一見そのようなよけな反射光などないように見えますが、意外と空からの青い光を反射しているので、実際の白い色になっていないことが多いのです。また、大気中には細かいチリや水蒸気があります。PLフィルターはこれらの余計な反射を抑えることで空の青を鮮やかにくっきり見せることが出来るのです。


作例2 PLフィルターあり

作例2 PLフィルターあり

空を青く見せる効果は光の方向によりムラがある

PLフィルターで空の青を濃く見せるには前側の枠を回して一番効果が大きいところを探すのですが、この効果は太陽の位置に対する方向によってその効き方にムラがあります。順光と逆光ではその効果が小さくて、横に太陽があるサイド光の状態のほうが効果が大きいのです。実際にやってみるとやはりサイド光の時が一番空がすっきりとした濃い青になります。順光でもサイド光のときよりは劣りますがそれなりに効果はありました。しかし、逆光ではいくらPLフィルターの前枠をグルグル回してもめぼしい効果はありませんでした。雲の白さについても同様でした。

超広角レンズで撮るときは効果のムラに注意

空の写真を撮る時は、広角レンズを使うことが多くなります。広角レンズでPLフィルターを使うときは効果のムラに注意しましょう。PLフィルターの効果は前枠を回して確認しますが、効果が出るのは空の全体ではなく一部分だけなのです。空を見ながら前枠を回すとわかりますが、効果が出る部分が前枠の角度によって移動します。つまり余り広い範囲が写る広角レンズでは効果が出ている部分と出ていない部分が同一画面に入ってしまうため、空の一部分だけが不自然に濃い青になってしまうのです。フルサイズのカメラに15ミリくらいのレンズをつけてPLフィルターを使ってみるとよくわかります。APS-Cサイズなら20ミリくらい、フルサイズなら30ミリくらいまでにしておいたほうがよいでしょう。

PLフィルター方向別の効果

PLフィルター方向別の効果


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