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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

ステレオ写真(撮影編)Vol.074 2012年7月27日更新

やってきました夏休み。「これから毎日お昼を作るのか…」という現実と
「一緒に遊ぶぞー」という期待で複雑な気持ちになる夏休み。
さて、ちょっと早いのですが夏休みの自由研究の話題です。
これは昨年、娘が夏休みの宿題として実際に提出した企画です。
人間はどうしてモノを立体的に見ることが出来るのか、それは目が2つあるからなのですが、
それを写真で再現してみます。
今回は撮影編、次回は撮影したステレオ写真を見るためのビューアの工作を紹介します。

コンパクトデジカメで撮るステレオ写真

ステレオ写真を撮るにはコンパクトデジカメが一台あれば何とかなります。なるべく写真全体にピントが合っていたほうがよいので一眼レフよりもかえってコンデジのほうが撮りやすいと思います。基本は左右の目で見る画像を別々に撮ることです[作例(撮影手順)]。あとはインクジェットプリンターとルーペ(昨年は100円ショップで購入、虫めがねでも可)があれば大丈夫です。

作例 右

作例 右

ポイント①動かないものを撮る

人間や動物など動いているものは画面に入れないで撮ったほうがいいでしょう。なぜなら右目分の写真と左目分の写真を2回に分けて撮るので(本当のステレオカメラでは2枚同時に撮る)、その間に動いてしまうものだと画像がずれてしまいます。

ポイント②右目分と左目分は極力同じフレーミングで縦位置で撮る

右目の写真と左目の写真は出来る限り同じフレーミングで撮りましょう。ズームや構図を変えないように、ポジションをかえるだけでまったく同じ写真を撮るような気持ちで撮ります。被写体との距離も変えてはいけません。前後には動かず真横に移動して撮るように心がけてください。そして写真は縦位置で撮りましょう。横位置よりも縦位置で撮ったほうが後で見やすくなります。

作例 左

作例 左

ポイント③右目分画像と左目分画像の距離は横に半歩くらいでOK

右目分と左目分の画像を撮る時のポジションは横に半歩くらいの間隔でOKです。もっと間隔をとれば肉眼で見る以上に遠近感が強調されますが、被写体によっては立体視するとき不自然になったり、画像が違いすぎてきれいに立体に見えない場合もあります。逆に同じものを違う間隔で撮影して後で遠近感の違いを観察するという手もありますが。

ポイント④奥行きのある被写体がおすすめ

ステレオ写真で遠近感を楽しむには奥行きのある被写体や風景がお勧めです。風景なら近くのものと遠くのものが画面に沢山入るようにしましょう。ものの写真なら横に広がるものより手前から奥まで前後に奥行きのあるものを選びましょう。作例では地元の市民センターに夏休みの展示として飾ってあった恐竜の頭の骨のレプリカを撮ってみました。骨から1メートルくらい離れたところから一枚撮った後、横に半歩ほど移動してもう一枚撮りました。このときどちらから先に撮ってもいいのですが右と左のどちらを先に撮ったのか、順番を忘れないようにしましょう。左右を間違えると後で立体的に見ることができません。
とりあえず撮影はこれらのポイントに気をつけて撮れば大丈夫です。一つだけでなくいろいろ撮っておくと失敗しても他の写真でカバーできます。次回はこれをプリントしてビューアを作って立体画像を見てみましょう。

作例 撮影手順

作例 撮影手順


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