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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

雨のイメージ写真Vol.069 2012年6月22日更新

入梅すると一雨ごとに暑くなる、と言われています。
じめっとした空気はうっとおしいものの、もうすぐ夏!という期待感高まる季節でもあります。
昨年は雨粒や降っている雨そのものを撮る写真の撮り方を取りあげました。
今年は雨そのものではなく雨のイメージを感じさせる写真を撮ってみましょう。

(1)雨の雫は暗い背景で

(1)雨の雫は暗い背景で

雫も暗い背景で撮る

昨年、雨粒は暗い背景でないと写らないということを説明しました。雨の雫を撮る時も同じです。作例(1)では線路際の土手に咲いていた野草(というか雑草)が雨の雫をまとっているところを撮りました。雨天の夕暮れ時のイメージをだしたかったので、-0.7の露出補正をして暗めに撮りました。雨の雫も明るい背景で撮るより、暗い背景で撮ったほうが目立ちます。暗い背景のうえにきらっと光るようにとることができます。何しろ水の雫ですから小さいので目立つように背景を選ばないと存在感がだせません。ここでは線路の向こうの小高い山を背景にして雫が目立つように撮りました。


(2)水溜りの波紋

(2)水溜りの波紋

(3)WBをタングステンにして青いイメージに

(3)WBをタングステンにして青いイメージに

ホワイトバランスをタングステンにして青のイメージで撮る

作例(2)は水溜りに雨が振ってできた波紋を撮ってみました。これも夕暮れ時だったのですでに暗くなって街燈が点いていました。その街燈の反射が水溜りにうつるアングルを探して撮りました。水面の波紋はその水面にトーンに変化のある映り込みがないとはっきり写りません。要するに一色だけのべたっとした映り込みしかない水面では波紋はよく見えないのです。街燈が映りこむポイントを狙ったのはそのためです。このときのホワイトバランスはAでした。このままではほとんど街燈の黄色い反射だけしか色がないので色味がさびしい、と感じました。そこでホワイトバランスをタングステンに設定して撮ってみました[作例(3)]。こうすると全体が青くなるので、先ほどのアスファルトのグレーだけの写真よりも雰囲気のあるイメージになります。青は水とは相性のよい色なので、水の写真になら大抵は違和感のない仕上がりにすることができます。


傘をさした人で雨をイメージさせる

作例(4)は鎌倉のお寺です。雨の写真を撮っていたら傘をさしたカップルが通りかかりました。この写真も暗く沈んだイメージにするためにー2の露出補正をしています。最初は濡れた石畳で雨っぽい写真を撮ってみようかと思っていましたが、急遽二人の後姿を入れて引いて撮ってみました。傘はそれだけでも雨をイメージさせる小道具になります。ボケでも小さくでも傘をさした人物を画面に入れて撮ると雨のイメージっぽい写真を撮る事ができます。ちなみにホワイトバランスもタングステンで撮りました。実際の目で見る生の色とは違う色味にして、ちょっと非現実的な感じを出してみましょう。

(4)傘を差した人物で雨のイメージを出す

(4)傘を差した人物で雨のイメージを出す


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