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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

桜を撮る(2)Vol.058 2012年4月6日更新

再び桜です。きれいに咲いている期間が短い割に、
多くの人たちに「きれいに撮りたい」と思わせる花ですのでもう一回とりあげることにしました。
私が普段撮っているのは山奥の一本桜などではなく公園や街中で撮れる桜です。
また、誰でもできる撮影方法を紹介していきますので撮ったことのない人もぜひチャレンジしてください。

天気に左右される桜写真

昨年、桜の撮り方を紹介したときに「アップをねらうなら曇りの日がお勧め」と書きました。これはまったく私個人の好みなので、「曇りじゃなきゃアップは撮れない」というわけではありません。晴天の日なら晴天の日用の撮り方をすればいいと思います。桜は咲くとあっという間に散ってしまいますから「今日は天気が気に入らないからまたにしよう」などという悠長なことは言っていられません。今回は晴天下での撮り方を紹介します。

(1)晴天でアップを撮るなら日陰で

(1)晴天でアップを撮るなら日陰で

アップを撮るなら日陰の花を

とはいえ直射日光のあたっている花をアップできれいに撮るのはちょっと難しいというのが現実です。逆光を利用するなどの方法もありますが、それより日陰になっている花を狙えばもっと簡単にきれいなアップを撮る事ができます。
作例(1)は日陰になっている花を撮った写真です。時刻はそろそろ夕方になる頃だったので、日も傾いて夕方の黄色っぽい光になっていました。画面左上のオレンジピンクっぽい色の後ボケは、日が当たっている桜の花です。日の光がすでに夕方の色なのでボケも温かみのある色になっているわけです。このように、日陰の花をアップにして背景に日が当たっているものをボケにして入れるとハイライトとしていい脇役になってくれます。

(2)順光

(2)順光

木全体を撮るときは太陽の位置に注意

太陽の位置というか、要するに「木に当たっている光の向きに注意」という意味です。作例(2)はほぼ順光に近い光で撮りました。太陽が高い位置にありましたが、木に対して正面の方向から日が当たる状態で撮ったものです。晴天にこの方向で撮ると空は青く、桜の木の立体感も感じられます。色を鮮やかに撮る事ができるので、見た目に自然な発色の写真になりますし、露出補正なしでもきれいに撮る事ができます。
一方作例(3)は木の反対側に回って逆光で撮った写真です。この方向から撮ると、晴天でも空は白っぽく写ります。さらに桜の木に合わせて+1.7の露出補正をしているので空は飛んで真っ白になっています。+補正が必要ですしちょっと難しい光線状況だといえるでしょう。

(3)逆光

(3)逆光

PCで画像をいじってみる

さて、このままではちょっと見劣りする作例(3)の写真ですが、このままゴミ箱行きにせず、ちょっと画像を加工してみましょう。作例(4)は作例(3)をPCで加工したものです。まず色ですが、逆光では木全体が日陰になっている状態ですから、青がかぶった色になっています。画像全体の青を弱く(または黄色を強くでもよい)、次にちょっとだけ赤を強くして、さらにマゼンタ(赤紫っぽい色)を少しかけました。さらにコントラストを低めにして全体をちょっとだけ明るくしてみました。こうするとだいぶ写真のイメージが変わって見えます。
デジタルなのでこういった加工で「すっぴんだと地味だけどお化粧したら結構きれい」というふうにすることも可能なわけです。イマイチだな、と思っても潜在能力のある写真は捨てずに加工してみましょう。

(4)ソフトで加工

(4)ソフトで加工


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