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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

春の花を明るくさわやかにVol.006 2011年04月08日更新

家の近くの河川敷に花畑があります。春はポピー、秋はコスモスが植えられてとてもきれいな花畑になるので、
きれいなタイミングを見計らって毎年撮りに行っています。 今回は明るくさわやかな花の写真にチャレンジしましょう。

明るい背景をぼかして撮る

写真全体を明るい色でまとめる

写真全体を明るい色でまとめると明るくさわやかな印象になります。では「全体を明るくってどうすればいいの?」でしょうか。まずは明るい背景を選ぶことです。この写真の場合主役は群生する赤いポピーです。だから露出(明るさ)はこの赤いポピーにあわせて撮るわけです。でも画面の大部分の面積を占めるのは主役よりも背景ですから背景がくら~い状態では写真全体が暗いイメージになってしまいます。そこでこのときは明るい緑が背景になるように主役の花をフレーミングしながら左右に動いて明るい背景をさがしました。

F2.8

F9

絞りを開けるとふわっときれいにぼけた背景ができる

もう一つ、ふわっとしたやわらかい印象の写真にするには絞りを開けることです。絞りってなんでしょうか。F5.6とかF2.8とかであらわされている数字、見たことありませんか?これが絞りをあらわしています。Fのあとに続く数値が小さいほどピントが合う範囲が狭くなり、その分ボケが大きくなります。この写真はF2.8で撮りました。このレンズでは可能な限り絞りを開けた状態です。こうすると背景のボケがふわっと柔らかくなるので写真全体をやわらかいイメージにすることができます。

絞りによるボケ具合の違い

この2つの作例はF2.8とF9で同じフレーミングで撮った写真です。F9の方は背景の緑のボケ方が中途半端で緑がまだらに写ってしまっていますが、F2.8で撮ったほうは背景が大きくボケているのでまだら部分はボケてわからない状態になっています。また、手前の花も大きくボケているのがわかると思います。ピントが合う範囲が狭くなっているので主役の花だけがはっきり写っていて前後の花がボケているので主役がどの花なのかはっきりとわかります。

ボケをコントロールするには絞り優先モード(A)

こういった絞りをコントロールしたい場合には露出モードをAにセットするといいでしょう。Aモードにすると絞りは撮る人が自分でセットするのですがその絞りとその場の明るさにあわせてカメラがシャッター速度を決めてくれます。山岡も普段はAモードで写真を撮っています。暗い場所だとカメラが決めたシャッター速度が遅すぎてぶれてしまう、という失敗もありえますが、そんなときはISO感度を高くすれば大丈夫です。


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