フジフイルム／広角28mmレンズの高級フィルムコンパクト
「KLASSE（クラッセ） Ｗ」（12月1日発売）

いまでは貴重な存在となったフィルム用コンパクトカメラの、上位グレードモデル。

単焦点28mmの広角レンズを、本体に内蔵しています。デジカメではないので焦点距離の35ミリ判換算はなく（もとから35ミリ判）、撮影する画面は28mmレンズ本来の画角になります。

被写体を画面に大きくとらえたいときは、自分で歩いて十分に接近して撮るスタイル。ズーム機能がないゆえ、作画にごまかしがまったく効かないので、上級者または本格志向で写真撮影の経験を積みたい方に向きます。

ボディは高級感あるアルミ合金製、レンズも一眼レフに匹敵する描写性能を確保するなど、デジカメ全盛時代に生き残ったフィルムカメラだけのことはある、かなりの高級仕様。

マニュアル露出機能はありませんが、製品写真でも見えるようなダイヤル式の露出補正機能を備えたほか、コンパクトでは珍しいバルブによる長時間露光機能も搭載。バルブ露光中でもファインダーは見える構造なので、花火などの撮影では一眼レフより便利かもしれません。なお、ケーブルレリーズも装着できます。

フラッシュなしで自然な描写が可能な、「ナチュラルフォト（NP）システム」にも対応しており、自動露出も高精度に設計されています。ファインダー内ではシャッター速度を事前に確認できるので、コンパクトには珍しく、本気でリバーサルフィルムも使えます。

（メーカー希望小売価格／税別95,000円）

基本性能

35ミリフィルム用コンパクトカメラ
単焦点広角28mm／F2.8レンズ内蔵
実像式ファインダー
プログラムAE・絞り優先AE切替可
マニュアルフォーカス可
リチウム電池CR2（1本）使用

フジフイルム／フル画素で超高感度ISO3200、顔認識AFも
「FinePix F31fd」（11月18日発売）

顔認識AF対応機種の投入が各社から相次ぐ中、フジフイルムが独自の顔検出ICを搭載して送り込むのが、このコンパクトデジタルカメラ。

最短0.05秒で最大10人の顔を一度に検出し、人物の顔にピントを合わせ、さらに写真に写る顔の明るさを自動調整できます。これに「iフラッシュ」を連携して撮影することにより、室内などの暗い場所でも、発光量と感度設定を適切に自動調整した、レベルの高い撮影も簡単に実現できます。

ちなみに、同社の発表によると、一般カメラユーザー全体では、撮影される主要被写体のうち約７割が人物なのだそうです。

６メガクラスという標準レベルの有効画素数ですが、フル画素設定時でも最高感度であるISO3200での撮影が可能。設定感度によって、対応できる上限の画質モードが変わってしまう煩わしさがありません。

シーン選択付きのプログラム露出だけでなく、シャッター優先、絞り優先の両ＡＥ露出が使えるのも、普及型のコンパクトデジカメではまだ珍しいこと。最新の高速赤外線通信機能も備えており、この通信機能を備えたデジタルカメラ、携帯電話、ケータイプリンタ「Pivi」などへの画像転送も可能です。

（メーカー希望小売価格／オープン）

基本性能

有効630万画素
光学3倍ズームレンズ
液晶モニター2.5型
ブレ軽減機能あり（自動感度式）
最高感度ISO3200
3：2画面モード切替可
プログラムAE・シャッター優先AE・絞り優先AE切替可
内蔵メモリー約26MB
xD-ピクチャーカード対応（～2GB）
専用充電池使用

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