一眼レフ化・スペックアップのデジカメが相次ぐ

　今年の春以降、デジタルカメラメーカーの画素数競合は 200～250 万画素で一応の落ち着きをみせ、今後はスペックをいかに充実してくるか、価格をどの程度、下げて販売されるのかがポイントと見られていました。その予想どおり、一眼レフ化したり、専用ストロボが発売されたりと、銀塩カメラ並の機能を搭載する一方で、デジタルを応用した銀塩にはないスペックも次々と登場してきています。オリンパスの［CAMEDIA C-2500L］はその代表的な機種といえるでしょう。 250万画素の一眼レフカメラタイプと同様の仕様と使い勝手を掲げてが９月15日に登場してきます。またソニーも多機能化を図ったサイバーショットDSC-F505K を９月20日から発売すると発表しています。

一眼で安価なデジタルカメラ

　オリンパス［CAMEDIA C-2500L］は、総画素数 250万画素 2/3インチ原色プログレッシブCCD と大口径の高性能３倍ズームレンズを搭載し、一眼レフタイプとしては 148,000円という破格な小売価格で新発売されます。
同社では最先端デジタル技術と銀塩カメラで培ってきた光学技術を結集した、デジタルカメラ最高画質を約束する一眼レフデジタルカメラとしています。さまざまな撮影状況によって設定できるP(プログラムモード)/A(絞り優先)/M(マニュアル) の３つの露出モード、外部フラッシュ用シュー端子をはじめとして、多彩な撮影機能を搭載しています。
　また、記録メディアにはデジタルカメラのスタンダードメディアであるスマートメディア、さらに幅広いユーザーの便利性を考慮して、今回初めてコンパクトフラッシュのスロットも装備して、大量撮影をする際にも枚数を気にせず撮影することができます。
主な特徴は下記通りです。
(1) 2/3 インチ原色プログレッシブCCD 250 万画素
(2) CCD の性能を最大限に引き出すF2.8～3.9 、36～110mm(35mmフィルム換算) の大口径光学３倍ズームレンズの搭載
(3) スマートメディアとコンパクトフラッシュの両対応
(4) ピント、絞り、感度、露出補正、ホワイトバランスなどマニュアル機能
(5) 速写、連写機能の搭載
(6) 専用外部フラッシュとの接続
(7) 2cm からの近接撮影
(8) ファインダーは視野率95％を誇るTTL 一眼レフファインダを搭載
(9) 暗いところでもしっかり合焦、AF補助光付き
多彩な撮影シーンに合わせて、CCD のISO 感度を100 、200 、400 （感度値は目安）の中から自由に設定
(10)デジタルならではの便利機能、記録メディアを差し替えても、続き番号で画像ファイル、画像ファイルフォルダの管理が可能
(11)ビデオ出力端子の搭載
(12)独自のTrue Pic処理により、SQモードでも画質が良い
［メーカー希望小売価格 148,000円］
　http://www.olympus.co.jp/index.html

＊さらにオリンパスは、世界で初めてデジタルカメラ用として開発された外部フラッシュFL-40 を９月15日より新発売いたします。［希望小売価格：50,000円］
　http://www.olympus.co.jp/index.html
＊CAMEDIA シリーズ記録メディア、大容量64MBコンパクトフラッシュカード
　http://www.olympus.co.jp/index.html
＊ C-2500L の高画質を最大限に発揮、インクジェット専用プリント用紙CAMEDIA グロッシーフィルム
　http://www.olympus.co.jp/index.html
＊CAMEDIA C-2500L 新発売記念キャンペーンのお知らせ
　http://www.olympus.co.jp/index.html

多彩な機能を搭載したデジタルカメラ

　ソニーのデジタルカメラ、ビデオカメラには、世界最高峰といわれるカールツアイスレンズを多く搭載していますが、９月21日に発売する 211万画素 CCD搭載デジタルスチルカメラ“サイバーショット”DSC-F505K にも５倍ズームのカールツァイスレンズ＜バリオゾナー＞を採用し、USB 端子装備でパソコンとのインターフェースも充実して登場します。

01) 多彩な撮影モードとプログラムAE＝被写体や撮影意図に合わせて選べるシャッタースピード優先AE、アイリス（絞り）優先AEをはじめ、フォーカス、ホワイトバランスなどのマニュアル操作も可能。夜景モード、風景モード、パンフォーカスモードなど
02) スポットメーターボタン＝被写体の狙った部分に露出を合わせられ，逆光時や被写体の明暗差が大きいときに、画面の好きな部分に露出を合わせることができます。
03) 8cm までのマクロ撮影も可能＝花の接写や小さな文字を収められます。
04) 画像データをパソコンに高速転送できるUSB 端子＝多くのパソコンに採用されているインターフェース、USB 端子を搭載しました。プラグ& プレイ対応でUSB 端子搭載のパソコン（Windows (R) 98、Macintosh ）に手軽に接続でき、撮った画像を高速で転送することができます。またパソコンで加工した画像をサイバーショットF505に転送して、“メモリースティック”に記録することも可能です。
05) 音声付きの動画が撮れるMPEGムービー＝MPEG方式で音声付きのムービーを撮ることができます。画像サイズが小さく、E メール添付に便利な「ビデオメールモード（160 ×112 ドット）」と、画像サイズの大きい「プレゼンテーションモード（320 ×240 ドット）」が選べます。また、静止画に音声を付けられるボイスメモ機能も搭載。E メールに添付すれば、声のメッセージ付きの静止画を送れます。
06) 新世代のIC記録メディア“メモリースティック”を採用＝記録メディアに、コンパクトで薄型、高信頼性の“メモリースティック”を採用。画像を手軽にパソコンやプリンターで活用できます。
07) さまざまな状況でも適正な露出が得られる新インテリジェントフラッシュ＝夜間や暗い室内での撮影はもちろん、逆光時や近距離の被写体、蛍光灯下など、さまざまな状況で適正に調光する新インテリジェントフラッシュを搭載＝ユニークな色調で撮影できる４モードのピクチャーエフェクト機能。撮影時に画像の色調やコントラストを変えて、ユニークな映像を演出できます。パソコンに画像加工ソフトがなくても、手軽に楽しい効果が得られます。
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/199908/99-0823/index.html

Ｌスクリューマウントレンズ発売

　日本シイベルヘグナーは、11月にライカマウントのスクリューマウントレンズ３機種を限定販売する予定です。
販売されるのはズミクロンf2.5/50mm シルバークローム、ズミルックスf1.4/50mm シルバークローム、ズミクロンf2/50mm ASPHシルバークロームで、基本設計は現行Ｍタイプのマウント改良型です。日本ではこのタイプのレンズの人気が高く、国内のみの限定販売で、合計 1,000本が予定されていますが、予約は早めにした方が良さそうです。

人の目で感じたままの色を再現する35mmカラーネガフィルム

　富士フイルムは独自の「第４の感色層（かんしきそう）」の採用により、人の目で感じたままの色再現を可能にした35mmカラーネガフィルムを開発、新ブランド「ＳＵＰＥＲＩＡ（スペリア）」シリーズとして10月中旬より発売すると発表しました。
この新製品は、フジカラーSUPER 400(ISO 400)、SUPER 100(ISO 100)、SUPER 200(ISO 200)の３種類で、35mmカラーネガフィルムに新しい商品が加わります。
　ＳＵＰＥＲＩＡシリーズの最大の特色は、フィルムに色を関知する能力を“人の目”の能力にまで高めた点にあります。従来のカラーネガフィルムは、赤・緑・青という３つの感色層で色を再現していましたが、この３層フィルムでは、紫色が赤みがかって写る、多彩な緑色の微妙な色の違いがうまく再現できないなどの問題点がありました。新たに「第４の感色層（シアン感色層）」を加えることで、この課題を解決。人の目で見たままの色を鮮やかに再現することに成功しました。
また、従来の３層フィルムでは、蛍光灯照明の室内撮影の場合、緑がかって写ってしまう傾向がありましたが、蛍光灯適正にも優れていますので、室内での撮影にも安心して使うことができます。
［メーカー希望小売価格 12枚撮 456円、24枚撮 575円、36枚撮 785円］

＊プロ用ISO 400 のネガカラー

　ポートレートから風景・スナップなど、幅広い撮影用に調子再現を重視して設計したISO 400 のデーライトタイプのプロ用カラーネガフィルム［PRO 400 ］が富士フイルムから10月７日に発売されます。
新開発の「第４の感色層技術」および最新の「スーパー・ユニフォーム・ファイングレイン技術」の導入により、滑らかで美しい肌色再現、豊富な階調と、ハイライトからシャドーに至るまでニュートラルなグレーバランス、忠実な色再現、優れたシャープネス、各種光源下での自然な色再現を達成しました。これによりプロ用途の品質要求にも応え、屋内・屋外でのロケーションフォト、スナップショットなど多様な条件下での撮影にISO 感度 400が威力を発揮します。
［メーカー希望小売価格 35mm36枚撮 820円、ブローニー12枚撮(6×6) 560円 ブローニー24枚撮(6×6) 1,120円］

ポイント発見「これがフィルターだ」

　フィルターに関する解説本はどちらかというと、硬い感じがする傾向にありましたが、このほど発売された「これがフィルターだ」は、柔らかな内容で、疑問点をかなり解消してくれます。副題的に“読んでガッテン！　写してナットク！”と、フィルターの効果と使いこなし方がよくまとめられています。作者は（株）ケンコーの堀江 勉氏
内容　▼何でもオートで写る時代に、なぜフィルターが必要なのか　▼撮影用フィルターの種類と特徴　▼種類別・効果的な使い方をマスター　▼フィルター表現のバリエーション　▼モノクロ用フィルターの上手な使い方　▼知って得するこんなこと！　Ｑ＆Ａ
　全国の有名書店で販売　［価格 1,800円］

＜ホームページチェック！！＞

“ジャケットサイズＭＤウォークマン”発売
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/199908/99-0824/

松下電器メモ録音から会議録音までＯＫ
テープレスで手軽に録音＆編集ＩＣレコーダー２機種を発売
http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn990823-1/jn990823-1.html

ニコンデジタルカメラCOOLPIX 950 がEISAとTIPAに
AF一眼レフカメラF100と同PRONEA SがTIPAの欧州各タイトルを受賞
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/1999/awards_99.htm

キヤノンワンダーBJ F8500モニターキャンペーン実施
http://www.f-8500.com/

家庭でインターネット情報を手軽に出力する環境を提供
“キヤノンのBJプリンタがNCTVの最新ソフトウェア”に対応
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/1999-08/pr_nctv.html

＜ＢＯＭがおすすめする今週のこの1本・この1枚！＞

★今週のオススメビデオ「ベルベット・ゴールドマイン」９月２日レンタル開始

　'７０年代のグラム・ロック・シーンを背景に、ひとりのスーパースターの波乱の肖像を描き出したドラマ。主演はジョナサン・リース・マイヤーズとユアン・マクレガー。
　１９８４年ＮＹ。新聞記者アーサーはある事件の真相を探ることになる。それは、７４年ロンドンで起きた人気ミュージシャン・ブライアン・スレイドの偽装暗殺事件と失踪の謎。かつてブライアンのファンだったことで、皮肉にも仕事を通して過去の自分と対峙していくアーサー。そして、甦る時代の虚像と実像…お互いの才能に嫉妬しながら彼と性を超えた関係に陥る。
　もうひとりのスター、カート・ワイルドの存在。全てが熱狂的だったあの時代とは何だったのか？
　

★今週のオススメＣＤＳ　「ｈｉｒｏ（島袋寛子）／ＡＳ　ＴＩＭＥ　ＧＯＥＳ　ＢＹ」９月４日レンタル開始

　ＴＶ朝日系ドラマ「天国のＫｉｓｓ」主題歌。『ＳＰＥＥＤ』の島袋寛子ソロ・プロジェクト。Ｒ＆Ｂの曲調がＳＰＥＥＤとは違う雰囲気を感じさせる。ｈｉｒｏの等身大の言葉で書かれた詞には、前向きなメッセージが込められている。シンガー"ｈｉｒｏ"という意味でも、ひとり立ちとなる今作。その不安や、ちょっとした怖さも、この曲を歌うことで少しだけ克服できたらしい。
　　

★今週のオススメＣＤＳ　「ゆず／センチメンタル」９月４日レンタル開始

　過ぎゆく夏のセンチメンタルな気分と、君に出会えた嬉しさとが交錯した歌を高らかに歌う新曲。②「踏切」は、ぼやけた風景が揺れるノスタルジックな楽曲が聴きもの。
　全３曲とも、路上時代にはなかった彼らの気持ちが詰まっている。