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平成11年3月13日
恒例のIPPF(国際プロフェッショナルフェア=於 3月11~13日 東京・池袋サンシャインシティ)では全体的にデジタルの充実化が図られていましたが、昨年までのように銀塩かデジタルかといった敵対的な様相から、両者の果たす役割に見極めがついてきたような落ち着きを見せていたのが特徴的です。今回のフェアでは、特に話題が集中するような新製品は出されていませでしたが、やはり「プロだナー」と感心させられる、細かな部分での改良されたデジタルソフトや用品類が揃っていましたので、今号ではアマチュアにも使え、便利であると思えるカメラ、機材を集めてみました(記してある価格はすべて、メーカー希望小売価格です)。
35mmカメラはアマチュア用とまったく同じでかわりばえのしない内容でしたが、大中判カメラでは、人気を博していたのが中判6×7cmビューカメラJitto67(左写真)で、木製の温もりをアッピールしていました。この67は90mmレンズ・レンズボード・マミヤRB 120ロールフィルムホルダー・ピントグラス・ストロボ・ゴッセン露出計などのセットで 158,000円、ボディのみでは49,000円の価格です。電池を一切使用していない、レトロ調タイプの67判、写真に対する知識がかなりないと扱えないカメラで、販売元はよしみカメラです。4×5カメラでは酒井特殊カメラ製作所が 120,000円の普及価格タイプ4×5CXの名称で新製品を展示していました。
プロ用デジタルカメラとしては 3,600,000円の 600万画素のキヤノンEOS D-6000のデモンストレーションが特に目を引いていましたが、参加者は「価格を見てビックリ」が本音のようでした。これはEOS-1Nをベースにしており、操作性、交換レンズなどがそのまま使えます。アマチュアとしては銀塩カメラのレンズがそのまま使えるこのタイプのデジタルカメラが普及価格になって、早く販売されないかと、とにかく垂涎の限りです。
富士フイルム、ニコン、ミノルタなどのデジタル関連はカメラショーの延長で、すでに発表されている製品でしたが、用品類としては、富士フイルムのスマートメディアが 3.5型フロッピーディスクに接続できるアダプター フラッシュパスが手軽で簡単と注目されていました。
ストロボではプロ専用のメーカーからハイアマチュア向けとして出品されていたのが目立っていました。家庭電源からとれるモノブロックタイプ(電源部と発光部一体型)ではコメットがツインクルシリーズとして3機種、プロペットからシンプルモノシリーズ(空冷ファン付と無がある=左写真)2機種、それぞれ出力は 200~400Ws で10万円を切る価格帯で新発売されており、プロ関係者からは出張撮影に便利と好評でした。<
タングステン関係では、他社を引き離した実力を発揮している写真電気工業が影の出ないアンブレライトRIFAを40×40cmの小型から80×160cm の大型サイズをラインアップさせていたのが注目されていました。これはスチルに加え、ビデオ撮影にも適した光源です。
写真電気工業 http://members.aol.com/sdlighting/index.html
数えあげれば、キリがないほど豊富にありますが、いくつかを採り上げてみます。
カメラの露出測定機能が向上したといっても、やはりそれ専用に制作されている露出計にはかないません。ポートレートから景色まであらゆる被写体に対応しているセコニックの新製品ズームマスターL-508(68,000円=右写真)は、受光角1~4°のスポットを内蔵しており、入射・反射がワンタッチで切り換えが可能です。例えば、ポートレートであれば、頬の露出を測定したい場合でも狙い通りの露出が得られます。今まで思い通りの写真が得られなかった人、リバーサルでオーバー、アンダーになりがちな人にはお勧め商品です。逆光、反逆光など難しい露出も一発で精確に測定できるようになります。ちなみにデジタルカメラは露出計は不要と思っている方が多いようですが、ネガフィルムよりもラチチュードが狭いことから、デジカメできれいな画像を得ようとするなら、露出計が必要なのです。
一枚のレフ板が写真をいかにきれいにするかご存じですか。よく分かるのが証明写真です。レフであごのあたりに反射光を入れるだけ人相がグーッと良くなるのはご存知でしょう。ポートレートだけでなく、日影にある野花の撮影でもレフを使えば一段とはえてきます。小さなレフから大きなレフまで各社から出品されていましたが、キングの円形R-レフWシリーズは小さく収納でき便利です。接写の多い人にはW接写(2,500円=左写真)が向いています。カメラの前面に取り付けて、ちょっと不格好ですが、レフ効果が容易に得られます。
プロで多用されていてアマチュアでほとんど使用されていないのがビネッターでしょう。一眼レフのレンズ前面に取り付けて、フィルターを入れたりして使うほか、自分で工夫した楕円形やギザギサの窓枠を作ったものを差し込むなど、独創的な写真づくりや演出が可能になります。中判以上では各社から販売されていますが、35mmのズームにも使える製品としてはハーレーのウルトラEFX があります。
模型や陶芸品など小物撮影にうってつけなのが銀一のホームスタジオキッド(285,000円)でしょう。バックのホリゾント角度も容易に変化でき、納得のいく写真が得られます。 また、プロの間では小物を撮影していて側に何かを置けば、絵になるのに……といった場面で困ったら「セットショップへ行け」とよくいわれてますが、スポンジでできた岩石、レンガ、ビー玉、アクリル性の氷、手のモデルなどなど「よくぞ、こんな物まで集めたな」と感心させられられます。
写真用品ショーでも見かける用品が多く出品されています。フィルム保管については防湿用やスペアをプラスすることで大量保管ができるタイプのものなど品種も豊富です。プロならではのスライド用バインダーとしてはカロンの製品が注目されていました。また、一冊のアルバムで何でも収納したい人にはフジカラー販売のDXシステムアルバムがお勧めです。差し替え台紙にサービスサイズから四切までと35mmネガが収納でき、横着な方には使い勝手のよいアルバムといえそうです。
保管ということでは、大切なカメラ、レンズのカビよけに最適なのがなんといっても防湿庫でしょう。東洋リビング、トーリ・ハンの防湿庫は信頼性も高く安全です。この防湿庫、ただ単に保管だけにとどまらず、鑑賞用としての機能があります。メーカーは鑑賞についてはほとんどPRしていませんが、実際に置いてみるとメタリックな感じで、応接室に置いて装飾品にもなります。置き場所に困ることはありません。
飾る用品はガラス、アクリル、紙製などあらゆるものが額縁、スタンドになって出品されていましたが、マグカップや皿に転写したものが増えていました。
オリジナル写真集として富士フイルムの〔腕自慢〕が人気を集めていました。これはリバーサルの迫力をダイレクトプリントで制作するもので、自分の写真の軌跡として、旅行などの記念に、プレゼントにも最適といえそうです。作品12点を一冊にまとめあげた写真集です。一冊30,000円。http://www.fujifilm.co.jp/udejiman/index.html
プロの写真展 | 憧れのハッセルを見る | 木製の大型カメラ |
エプソンのプリトン | 大型カメラの説明も | RP同時プリント |
小物のライティング | 豊富にある飾るツール | カップ、おちょうしに転写 |
シャボン玉製造機も | 多彩な光が並ぶ | 富士フイルムのブース |
カメラのキタムラ オリジナル機関紙(年4回発行)フォトライフ四季をインターネット用にアップしていますが、春号は写真家・三好和義氏の〔春の花〕を特集しています。この中ではテクニックに加え、「写真に対する心」を三好氏が語っています。
また、桜を始め花の撮影場所を地図入りで紹介していますので、是非、活用してください。
田中長徳氏の「ライカはライカ」第2回を好調に執筆いただいています。そしてキタムラがお勧めするこの一品ではミノルタα-9をについて、その「こだわり」をミノルタの開発陣に聞いています。
動画も静止画も高画質を実現した小型・軽量デジタルビデオカメラ
“キヤノン デジタルビデオカメラ PV1”の製品紹介のページをリニューアル
http://www.canon-sales.co.jp/Product/VIDEO/PV1/pv1.html
オリンパスExif画像ファイル対応バージョンアップサービスのご案内
http://www.olympus.co.jp/LineUp/Digicamera/t100hsvu.html
絶体絶命!脱出不可能!!男女6人を襲うキューブ地獄!!!キューブ(立方体)の密室に閉じ込められた人間たちの極限状態の姿を描くデジタル感覚のゲーム・ムービー。ビンチェンゾ・ナタリ監督はこれが長編デビューとなる。
ナタリ監督の短編「ELEVATED」も収録されている。シネヴィヴァン・六本木で劇場歴代興収第1位獲得!その他全国でも驚異的な大ヒットを記録した。
ある日突然、無数の罠が仕掛けられた部屋の集合体である巨大な〈立方体〉の密室に閉じ込められた、職業も生い立ちも違う男女6人は命の危険にさらされながら互いに協力して出口を模索する。やがて安全な部屋を示す暗号に気づくが、追い詰められた“人間の弱さ”は彼らの精神を確実にむしばみ始めていた・・・。果たして6人は無事脱出できるのか・・・?!
’97年8月のメジャー・デビュー以降、めまぐるしいスピードでシーン最前線を駆け続けているF◇CのNewアルバム。メジャーとしてはまだ2枚目でしかないこのアルバムで、驚くほど多彩なサウンドを聴かせてくれる、シングル4曲を含む全15曲。
今作に収録された完成度の高い楽曲たちが求めた音は、まさにこの『バンド感』。デジタル導入率が高いものにも関わらず、人間の手によって演奏されているアナログ感も決して失われることがない。石月努の独特なボーカリゼイションもさらに洗練された必聴の一枚。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。