旅行で綺麗なぽつん写真を撮るコツ|KANEKO

KANEKO
旅行で綺麗なぽつん写真を撮るコツ|KANEKO

はじめに

はじめましての方は、はじめまして。
KANEKOです。

少し自己紹介をさせてください。
初めて買ったカメラはオリンパスのPENです。
宮崎あおいちゃんになれると思って買ったけど、世の中そう上手くはいきませんでした笑

今は旅行が好きで、旅のお供はカメラです。
全国各地の特徴的な建物や風景を撮影したり、イベントや展覧会を回って思い出を残しています。

好きな写真の定義

今回のテーマは「旅行で綺麗なぽつん写真を撮るコツ」です。

綺麗な写真とはなんだろうと考えると、すごく哲学的な話になってきて頭が痛くなってしまうので、今回は私が好きだなと思う写真を綺麗な写真ということにします。

私の写真のテーマはぽつん写真です。
インスタグラムでは自分が写り込んだぽつん写真をよくあげています。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
F2.8 2秒 ISO200
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
F8 1/3秒 ISO200
OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
F2.8 2秒 ISO200

KANEKOのぽつん写真のルールとして

・背景に他者が写り込んでいないこと
これは他の人の肖像権を大切にしているからということもありますが、その世界には自分しかいない特別感を大切にしたいからです。

・写真の中で自分が小指サイズ以下になること
たまに場所やスペースの関係上大きくなってしまうときもありますけど、あまり自分が主張するサイズ感の写真は好きではありません。

ふんわり説明すると親指サイズだと主張が強すぎて、どどーんという感じで自己肯定感が高めの写真になります。
それはちょっと恥ずかしい。人差し指サイズだと、いい意味で普通のサイズ感で、皆さんが撮る記念写真に一番近いかなと思います。

小指サイズだと、存在はしているけど主張はしていないサイズ感になります。
これは写真の中に自分自身が溶け込んで、周囲の世界観と共にその場の全体像を見せられる。かつ、自分自身も写り込むことでその場に行ったんだ!楽しかったんだ!という思い出として残るからかなと思います。

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
F2.8 1/40秒 ISO640

そして、旅先での写真は特に背景がとても大事になってきます。
KANEKOが主題としてどーんと写っていても、どこで撮ったのかわからないです。
むしろどこで撮ってもKANEKOが主題のポートレートになってしまいます。
あくまでも背景や全景が主題で、KANEKOは副題です。添えるだけです。

それを踏まえた上で大切なこととは。

それは「場所に合わせた適切なレンズを選ぶ」ことです。

では適切なレンズとはどんなレンズのことでしょうか?

どの写真が好き?

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
F2.2 1/8000秒 ISO200

先日、富山県朝日町のあさひ舟川「春の四重奏」に行きました。
あさひ舟川「春の四重奏」は桜とチューリップ、菜の花、立山連峰(雪山)を同時に撮影できるという、もうそれだけで映え要素満載の素晴らしいスポットなのですが、今回は菜の花と雪山が運悪く見れなかったので、二重奏になっています笑
それでも桜は満開で、チューリップ畑も広がっていて、それはそれは素敵なとってもかわいい場所でした。

では、いきなりですがここで問題です!
これから提示する5枚の写真の中でKANEKO好みの写真はどれだと思いますか?
今回は被写体の位置はだいたい固定して全て同じ場所からほぼ同じような構図で撮りました。

1

2

3

4

5

ドラムロール
正解は…3番です!

それはなぜでしょうか?
どの写真も主題である全景と背景が写っており副題であるKANEKOがそっと添えられています。
それぞれの写真についてちょっと深堀りした感想を考えてみたいと思います。

撮影場所を固定してレンズを変えてみよう

基本的には広角レンズから超望遠レンズまで常に持ち歩くようにしています。
「ああああ、あのレンズがあればぁ~」って後悔したことが何百回もあるので笑

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
F2.8 1/8000秒 ISO200

1のM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO(広角レンズ)で撮影した写真になります。
この写真に関して言えることは「KANEKOがどこにいるのかわからない」です笑
それはそれで全然嫌いではなくて。
インスタグラムでこんな感じの写真を投稿すると、みんながKANEKOどこにいるのかなぁって、ゲーム感覚で探してくれるので、楽しめる写真にはなっていると思います。
いつもありがとうございます笑
ただ、まじめな話をすると、あさひ舟川「春の四重奏」の四重奏よりも青空がたくさん写っていて、せっかくの桜の存在感が弱くなってしまい、ちょっともったいない写真になっている気がします。
もう少しお天気が良くて、雲がもくもくしていて、立山連峰がバンッと見えていたら1位になっていたかもしれません。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
F2.5 1/8000秒 ISO200

続いて2はM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8で撮った写真になります。
KANEKOがほんの少し大きくなりました。
ただ、まだ桜の主張が弱い気がします。
そして、桜の並木道が右奥に行くにつれてなくなっているのもわかりますか?
どうせなら永遠に続いているような桜並木感を出したいなと思いました。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
F2.5 1/8000秒 ISO200

3のM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8(単焦点レンズ)で撮影した写真になります。
こちらの写真はいかがでしょうか?
少しずつ青空とチューリップと桜のバランスが良くなってきています。
左から右奥にかけて永遠に続いていそうな桜並木を表現できているなと感じました。KANEKOのサイズ感は小指以下。小指の爪サイズで小さいなとは思いますが、桜とチューリップ畑が永遠にひろがる素敵な場所を独り占めできている感じがしてとても好きです。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
F2.5 1/8000秒 ISO200

4のM.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO(単焦点レンズ)で撮影した写真になります。
青空と桜の比率はいい感じです。(ちょっとチューリップ多すぎましたね)
そしてKANEKOのサイズ感もさっきより大きくなってきました。
個人的にはこのKANEKOが一番ちょうどいい大きさです。
これがいわゆる小指サイズです。
ただ、先ほどの25mmのレンズよりも背景を切り取ってしまった感じがしました。
すごく広くて開放感のある場所なので、ここまで切り取らなくてもいいかなと思いました。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
F2.5 1/3200秒 ISO200

5のM.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8(単焦点レンズ)で撮影した写真になります。
先ほどの45mmのレンズよりも背景を切り取った感じになっています。
そして、このKANEKOの大きさは人差し指サイズです。ちょっとでっかいです。
圧縮しすぎて太っても見えます笑

さいごに

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
F8 1.3秒 ISO200

いかがでしたか?
好きな写真だなと思う写真はあくまでも人それぞれの好みであって、一概にどれがいい!といえるものではありません。
今回はカメラの位置をほぼ固定してレンズを変えてみましたが、その他にも全景を固定して被写体の位置を変えたり、被写体を固定してカメラの位置を変えるなど撮り方は様々です。

みなさんも自分の好みの写真がどんなものなのかを探してみるといいと思います。
それに合わせたレンズ選びで旅の思い出を楽しいものにしてください。

 

 

■写真家:KANEKO
OMSYSTEMアンバサダー 使用機種はOM-1。

旅とホテル、そしてときどきアート。
全国各地の特徴的な建物や風景写真を中心に撮影し、SNSにて発信している。

好きなものは夜景やイルミネーション、お寿司とキウイ。

 

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