はじめに

夏の終わりに北海道札幌市にある西岡公園で撮影会を開催しました。OM SYSTEM OM-3と様々なレンズを試すことができるというスペシャル版。今回はこの撮影会の様子をお伝えします。OM-3やレンズのこと、さらに参加されたみなさんの作品もご紹介しますので、ぜひ撮影の参考にしていただけると嬉しいです。

OM SYSTEM OM-3ならでは！「クリエイティブダイヤル」を活用しよう

個性豊かな表現を楽しみたい、自分らしい写真を撮りたい、という方におすすめなのが、OM-3の「クリエイティブダイヤル」。
カラープロファイルコントロール（COLOR）、モノクロプロファイルコントロール（MONO）、アートフィルター（ART）、カラークリエーター（CRT）について、カメラのキタムラ札幌・羊ケ丘通り店で、ポイントレクチャーを行いました。

特に盛り上がったのが、カラープロファイルコントロール（COLOR）とモノクロプロファイルコントロール（MONO）。「カメラの機能だけでここまで自在に表現を操れるなんて！」と驚きの声が上がります。自分の“好き”を色やトーンで表現できる楽しさを、改めて感じた方が多かったようです。
アートフィルター（全16種類）を初めて使う方も多く、思い思いに試す姿が印象的でした。

参加された方は、ベテランさんから今日初めてカメラを持つ(！)という初心者さんまで。
みんなで和気あいあい。楽しい雰囲気で、西岡公園へ移動します。

薄曇りの中、西岡公園を歩く

西岡公園は札幌の中心部から南に約8キロのところにあり、西岡水源地という貯水池があり、野鳥撮影や自然観察におすすめの場所。

撮影会では、講師からその場でアドバイスを受けたり、お互いの写真を見せ合ったりと、それぞれが自分のペースで撮影を楽しみました。
和やかな雰囲気の中にも、真剣なまなざしが光ります。

盛り上がった撮影・ライブND

「小川の流れを柔らかく表現したい」
そこで活用したのが「ライブND」。NDフィルターを使わずにスローシャッター効果を再現できる機能。
みんなで設定を共有しさっそく撮影。5軸手ぶれ補正のおかげもあり、手持ち1秒で撮影ができた！と盛り上がりました。

様々なレンズを体験できるのも撮影会ならでは

OM SYSTEM OM-3のキットレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROをはじめ、M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROやM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroなど、多彩なレンズを体験しました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROは開放F1.2と明るく、ボケ感を楽しめるレンズ。描写もとてもよく、私もお気に入りのレンズです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroは等倍マクロレンズ。防塵・防滴性能なのでどんな環境でも臆せず撮影が楽しめます。

「このレンズ使ってみたかったんです！」
「せっかくだから体験したい」
と貸出レンズを楽しむ方も多かったです。

作品講評会で学ぶ、視点のちがい

お昼休憩をはさんで午後からは講評会。
1人1カットずつセレクトし、こだわりの点や設定など、お話をお伺いしながら講評を行いました。みなさんすっかり仲良くなって、お互いの写真について質問が出るほど。笑いと笑顔の絶えない時間となりました。

それでは、せっかくなので、みなさんの力作を何点かご紹介します。

KNさんの作品

セイタカアワダチソウに止まったモンキチョウを捉えた作品です。同系色なのがかわいらしいですね。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3。広角24mmから望遠400mmまでカバーできるレンズを選んだおかげで、そっと遠くから撮影することができました。カラープロファイルコントロールも細やかに調整されています。コントラストを-1にしたことで柔らかな印象もプラス。OM-3ならではの機能をしっかり活用されました。

Wさんの作品

小川にかかる八つ橋をモノクロで撮影されました。手前から奥までダイナミックに配置し、奥行きと存在感をしっかり表現されています。モノクロプロファイルコントロールを使われ、粒状フィルム効果(中)とシェード効果-2をプラス。画面中央に主役があり、その存在感を増したいときに、シェード効果はおすすめ。周辺光量を落とすことで、八つ橋の存在感が増しました。

KTさんの作品

西岡公園のシンボルでもある取水塔は赤い屋根がトレードマーク。その赤だけ目立たせるように、アートフィルター（ART）のパートカラーIIをセレクトされました。取水塔の左にそっとたたずむ鴨もかわいらしいです。
パートカラーは繊細な色選択ができるので、私も活用しています。

Eさんの作品

1本のヨモギ(でしょうか？)をM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroで撮影されました。写真をアップで見てみると、葉のテクスチャをしっかりと感じることができます。F値はもうすこし絞ってもよいでしょう。講評時にお話を聞いて驚いたのが、アートフィルター（ART）のクロスプロセスIを活用したということ。クロスプロセスIを用いることで、緑が強く表現されました。OM SYSTEMのカメラをかなり使い込んでいることが伝わりました。

今回ご紹介できなかったみなさんもとても素敵な作品でした。
OM-3ならではの機能を活用し、新しい表現にチャレンジされていたのが印象的でした。

開催店舗・カメラのキタムラ札幌・羊ケ丘通り店

カメラのキタムラ札幌・羊ケ丘通り店の店長　菅原さんは写真愛にあふれる方。

撮影会終了後は、さっそく、菅原さんとレンズやカメラの相談会に！
カメラのキタムラ札幌・羊ケ丘通り店はOM-3をはじめとしたOM SYSTEMのカメラやレンズのラインナップも充実しています。

ぜひ気軽に訪れてみてくださいね。

・住所：北海道札幌市豊平区西岡4条3－6－31
・営業時間：10:00-20:00 12月31日は18時まで、元旦・1月2日は店休日
・電話番号：011-854-9171
・ホームページ：https://blog.kitamura.jp/01/4871/

おわりに

今回は「OM-3の機能を活用して表現の幅を広げよう」をテーマにした撮影会でした。
初めてカメラを手にした方からベテランまで、みなさんが自分の表現を楽しむ姿が印象的でした。
ライブNDやクリエイティブダイヤルなど、OM-3の多彩な機能を活かすことで、新しい発見や喜びが生まれる——そんな瞬間をたくさん見ることができました。

実際にじっくりと撮影体験ができる撮影会は貴重な機会。
全国各地のカメラのキタムラで不定期に開催しているので、機会があればぜひご参加ください。

　

　

■写真家：渡邉真弓
札幌在住。日常をモチーフに「時の有限性」「薄れゆく記憶」について考察する作品を制作。「写真と一緒にくらしを楽しむ」をキーワードに、写真教室、写真にまつわる執筆・企画提案、撮影など幅広く活動している。北海道カメラ女子の会代表、フォトフェスCuiCui 事務局代表、京都芸術大学通信教育部美術科写真コース非常勤講師。地方自治体と地域振興プロジェクトも展開中。