旅スナップにも十分なアドバンテージ|キヤノン RF24-105mm F2.8 L IS USM Z
はじめに
「24-105mm」という焦点距離には日常から旅まで、ほぼどんなシーンもこの一本で対応できるスタンダードなズームレンズというイメージがありますが、キヤノン「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」は動画撮影に適した機能を搭載した分、軽量コンパクトを売りとする「RF24-105mm F4 L IS USM」と比べると日常の気軽なスナップでは使い勝手は良いとは言い難いのが正直なところ。
それならば、本来軽量化を推進したい非日常の「旅」にあえて連れ出すことでこのレンズの良さを体感してみることにしました。
仕様・デザイン

レンズの最大径×全長は約Φ88.5×199mm、重量は約1,330g(三脚座を除く)と、サイズ・重さ共にヘビー級な一本です。動画撮影に適した絞りリング(アイエスリング)や三脚座など、やはり動画撮影に活躍するレンズという側面は大きいでしょう。
開放F2.8通しにインナーズーム、レンズ単体約5.5段分の手ブレ補正機構といったスチール撮影時にもメリットのある確かな進化を感じつつも、第一印象はやはり「重そう」のひと言に尽きました。

同じ最大径と全長の「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」の重さが約1,115gなことを考えるとやはり第一印象は間違っていなかったと実感してしまいましたが、この長さと重さのレンズ一本で旅スナップするというのは初めての体験だったのでワクワクした気持ちもありました。

とはいえ、やはり少しでも軽くしたいと思い三脚座は外していくことに。
会津で桜と赤べこを探す旅
4月中旬、福島県の磐梯町を訪れました。例年ではその頃が桜の満開時期とのことでしたが、今年は開花が早くあいにくソメイヨシノの見頃は過ぎてしまっていました。
それでも町の方に連れて行ってもらった枝垂れ桜はどこもちょうど見頃で、少しピンクの濃い花びらの絨毯や菜の花などを楽しむことができました。

■撮影環境:1/640sec F2.8 +1 1/3補正 ISO100 WBオート

■撮影環境:1/1250sec F2.8 +1 1/3補正 ISO100 WBオート
私は普段「RF24-70mm F2.8 L IS USM」を使っていますが、同じ開放F2.8通しで105mmまでの焦点距離を持つこのレンズはいつも「あとちょっとほしかった」望遠側の描写を簡単に手にすることができて、そこが一番心地良く感じられました。

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS USM Z(105mm)
■撮影環境:1/400sec F2.8 +1 1/3補正 ISO100 WBオート

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS USM Z(73mm)
■撮影環境:1/400sec F2.8 +1 2/3補正 ISO100 WBオート

■撮影環境:1/160sec F5.6 +1 1/3補正 ISO100 WBオート

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS USM Z(24mm)
■撮影環境:1/200sec F2.8 +1 2/3補正 ISO100 WBオート

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS USM Z(29mm)
■撮影環境:1/1250sec F2.8 +2/3補正 ISO100 WBオート
この日は築50年の自転車屋さんを改修した宿泊施設「未日常」に泊まりました。
「”未だ見ぬ日常”が生まれる場所」をコンセプトに町内外の人が気軽に使えるコミュニティスペースとしても活用されているそうです。

■撮影環境:1/200sec F2.8 –1/3補正 ISO100 WBオート
磐梯町はレンズメーカー「シグマ」の工場があることでも有名ですが、シグマのレンズが買えてしまう道の駅などもあって、写真好きな人が訪れても楽しい町だと思います。
磐梯町から会津若松へ
前日に「ここの2階の窓からは磐梯山が額縁に入ったように見えるよ。朝は特に最高」と教えてもらい、楽しみ過ぎて5時半に目を覚ますと窓の外には朝陽に照らされた磐梯山の姿が。

■撮影環境:1/500sec F2.8 +2/3補正 ISO100 WBオート

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(24mm)
■撮影環境:1/2500sec F2.8 +2/3補正 ISO100 WBオート

■撮影環境:1/500sec F2.8 ISO100 WBオート

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(24mm)
■撮影環境:1/320sec F2.8 +1 1/3補正 ISO100 WBオート

■撮影環境:1/800sec F2.8 +1 2/3補正 ISO100 WBオート

■撮影環境:1/160sec F2.8 +1 1/3補正 ISO100 WBオート
磐梯町での仕事を終えて、この日の夜は会津若松へ。
次の日はずっと行きたかった場所へ朝から向かうため早めに眠りにつきました。
いざ、赤ベコ公園へ
いつもは夜型な私ですが、旅に出ると自然と早起きに。この日も早々に目を覚まして前日に予約していたホテルの自転車を借りて一路目的地を目指しました。

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(24mm)
■撮影環境:1/800sec F2.8 +1 2/3補正 ISO100 WBオート
市内から少し離れた所にある「赤ベコ公園」は巨大な赤べこの遊具がある公園で、数年前に友人に教えてもらってからいつか行ってみたいと思っていた場所です。

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(24mm)
■撮影環境:1/1600sec F2.8 +1補正 ISO100 WBオート

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(24mm)
■撮影環境:1/1000sec F2.8 +1 1/3補正 ISO100 WBオート
赤べこは魔除けや疫病除けのお守りとして大切にされてきた会津地方の郷土玩具で、背中の斑点(痘)は「疱瘡(天然痘)の斑点」を表しています。

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(70mm)
■撮影環境:1/640sec F2.8 +1 1/3補正 ISO100 WBオート
2020年の新型コロナ流行時には早期終息を願って赤べこが再注目されたとのこと。子供の頃はただかわいい張子としか思いませんでしたが、謂れを知ると赤べこの存在がより愛おしく感じられるようになりました。

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(97mm)
■撮影環境:1/640sec F2.8 +1 1/3補正 ISO100 WBオート

■撮影環境:1/500sec F2.8 +1 2/3補正 ISO100 WBオート
早朝のべこ活を終え、すっきりと晴れたお天気の中遠くに磐梯山を臨みながらのんびり自転車を走らせながら市内へ。

■撮影環境:1/320sec F8 +2/3補正 ISO100 WBオート
会津若松市内に戻ってからは、赤べこ土産を求めて街のお土産物屋さんを梯子して赤べこグッズをたくさんゲットしました。

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(26mm)
■撮影環境:1/60sec F2.8 -1補正 ISO250 WBオート

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(105mm)
■撮影環境:1/4000sec F2.8 ISO100 WBオート

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS
■撮影環境:1/640sec F2.8 +2/3補正 ISO400 WBオート
さいごに
「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」は風景写真や動画撮影を楽しむ人のニーズに沿う進化を遂げたレンズと言えると思います。サイズや重さを考えると気軽にスナップを楽しむ人の選択肢にはなかなか挙がりづらいのも事実かもしれません。それでも24mmの広角域から105mmの望遠域までを一本でカバーできるのは複数のレンズを持ち歩かなくても良い分、旅スナップにも十分アドバンテージになると思いました。

■撮影機材:Canon EOS R6 Mark III + RF24-105mm F2.8 L IS(75mm)
■撮影環境:1/800sec F2.8 ISO3200 WBオート
■写真家:金森玲奈
1979年東京生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学美術学部附属写真センター勤務等を経て2011年からフリーランスとして活動を開始。フォトレッスン&ワークショップ「ケの日、ハレの日」を主宰。
祖師ヶ谷大蔵のアトリエ「Maison PHOTOGRAPHICA」で大切な思い出の一枚を手に取れるカタチで残すプリントサービスや、写真と雑貨の店を展開している。
2026年7月3日からソニーイメージングギャラリー銀座で個展「フーとムー」開催。














