紫陽花ポートレートの撮り方|Rinaty

Rinaty
紫陽花ポートレートの撮り方|Rinaty

はじめに

皆さんこんにちは!セルフポートレート写真家のRinatyです。
さて、もうすぐ紫陽花が咲く季節ですね。今日は紫陽花とのポートレートの撮り方を紹介させていただきます!

紫陽花の色について

紫陽花は土によって色が変化します。アルカリ性の土壌で育ったアジサイは、アルミニウムが根から吸収されにくくなるため、赤やピンクの花が咲きます。
一方、酸性の土壌では、花の色素(アントシアニン)と結合して青色を発色させる「アルミニウム」が土に溶け出しやすく、根から吸収されやすくなるため、青色の花が咲きます。

現地の紫陽花の色を事前に調べて、衣装やメイクの色を決めていきましょう。
白、黒、ネイビー、青、水色、紫、ピンク、緑を用いると、色合いのバランスが整いやすいです。

紫陽花と撮る際の注意点

●紫陽花の花の近くは、アリ、蚊、ナメクジ、カタツムリなど色んな虫が棲んでいます。
撮影前はハッカ油のスプレーをふっておくと虫除けになるのでおすすめです。撮る側はなるべく肌の露出を控えましょう。

●紫陽花の季節は湿気が多く、突然雨が降ることがあります。天気予報を確認し、しっかり雨対策をして挑みましょう。

●紫陽花は青・紫・ピンクが混ざるため、ホワイトバランスがズレると濁りやすくなります。特に曇りの日は青が強く転ぶことがあるため、オート任せではなく、少し暖色寄りに振ると肌が綺麗に見えます。

●紫陽花は、枯れかけ(茶色い)/雨で潰れてる/色抜けしている など、色んな状態の花が混ざっていることが多いです。フレームに入る範囲をしっかり選んで撮影しましょう。

作例紹介

それでは紫陽花との作例と共に撮り方をご紹介させていただきます。

▼紫陽花×中望遠レンズ
紫陽花はモコモコとした立体感のある花です。
前ボケと後ろボケを意識しながら構図を作ると立体感のある写真となります。
前ボケはレンズに近いほど大きくボケます。そして望遠のレンズであるほど、後ろの紫陽花のボケが大きくなり、密集して咲いているように見えます。

こちらは手前の花を前ボケにして、中望遠の75mmでギュッと圧縮して撮影しました。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + TTArtisan AF 75mm F2
■撮影環境:ISO100 F2 SS1/200 75mm

▼紫陽花×超広角レンズ
このカットでは超広角レンズで撮影しました。レンズの歪みを活かしてドレスの裾を伸ばしてスタイルをよく見せています。そして顔が歪まないように画面の真ん中に配置しています。茶色の地面がたくさん見えるとあまり可愛くないため、長い丈の衣装や布で隠すのがおすすめです。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + LUMIX S 14-28mm F4.5-5.6 MACRO
■撮影機材:ISO400 F6.3 SS1/125 19mm

▼紫陽花×水撮影
家のお風呂に大量の紫陽花と青色の入浴剤を入れて撮影した作品。浴室の壁の色が白の場合、ストロボを天井バウンスさせると綺麗に光が回ります。花が痛みやすいため、お風呂のお湯の温度は低めにしましょう。
そして顔だけ花の中に浮かばないようにして、首筋をしっかり写しましょう。

■撮影機材:FUJIFILM GFX100 + GF32-64mm F4 R LM WR
■撮影機材:ISO400 F8 SS1/25 42mm

こちらは入浴剤無しのバージョンです。かなり印象が変わります。
水に浸かったり濡れる撮影は、水に強いマスカラやアイライナーを使用してメイクを行いましょう。そしてアイシャドウ用の下地を使うと落ちにくくなります。

■撮影機材:FUJIFILM GFX100 + GF32-64mm F4 R LM WR
■撮影環境:ISO400 F8 SS1/25 42mm

こちらは子供用のプールに黒い布を敷き、水を入れて撮影しました。体の部分になるべく満遍なく光が当たるように、そして水面が光りすぎないように調整しています。

■撮影機材:FUJIFILM GFX100 + GF32-64mm F4 R LM WR
■撮影環境:ISO800 F7.1 SS1/30 38mm

水の中に入ると意外と体力を使います。こまめに水分補給も行うようにしましょう。

▼紫陽花×夜撮影
手前と後ろにストロボを置き、紫陽花をライトアップしました。そしてモデルさんにインテリア用の本型のライトを持ってもらい、顔周りを明るく撮ってみました。

少し小雨が降っていたので、キラキラとした魔法が本から出てきているような幻想的な1枚となりました!

■撮影機材:SONY α7 III + TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
■撮影環境:ISO800 F2.8 SS1/30 40mm

街灯の光によって、木の葉っぱの影ができていたため、わざとその影をモデルさんにかかるようにして撮影してみました。
色んな光と影を探してみると楽しいのでおすすめです。

■撮影機材:SONY α7 III + TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
■撮影環境:ISO1250 F2.8 SS1/30 35mm

▼紫陽花×室内撮影
紫陽花は切り花の場合、水揚げが悪いため、あまり長持ちしません。株から切った後はなるべく早く撮影するのがポイントです。

この作品はベッドの上に紫陽花の頭の部分を敷き詰め、イルミネーションを加えて撮影しました。レンズの近くに花を近づけると立体感が増します。右側のやや上方向からライティングしています。

■撮影機材:FUJIFILM GFX100 + GF32-64mm F4 R LM WR
■撮影環境:ISO640 F4 SS1/25 34mm

こちらの作品では部屋に光が入るように調整し、スモークを焚きながら撮影しています。
手前の紫陽花が少し枯れてしまっており、一部が変色してしまったため、紫色のLEDライトを使って色をつけてみました。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R II + SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Art
■撮影環境:ISO160 F2.8 SS1/125 60mm

▼紫陽花×GNDフィルター
紫陽花が咲く季節は空が曇っていることが多いです。そんな時に便利なアイテムがGNDフィルターです!空の部分だけを減光し、花や地面は黒潰れさせずに撮ることができます。
この作品ではH&Y GND soft 8(0.9)を使用して空の部分を減光し、雲のディテールを出すことによってダークな雰囲気に仕上げています。

■撮影機材:SONY α7 III + TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
■撮影環境:ISO125 F5 SS1/250 35mm

▼紫陽花×雨
紫陽花といえば雨!
こちらの作品は土砂降りの雨の中で撮影しています。雨を照らすためのストロボ、人物を照らすためのストロボを使用しています。
雨を照らすストロボは光量を強めに設定すると雨粒がよく写ります。
さらにシャッタースピードが1/200に近いほど雨粒が丸く、遅いほど線のように写ります。

■撮影機材:SONY α7 III + Canon EF 50mm F1.8 STM
■撮影環境:ISO160 F2.8 SS1/30 50mm

まとめ

いかがだったでしょうか?
紫陽花は撮る時間帯、天気、場所、レンズによって色んな作品を残すことができます。
蒸し暑くなる時期なので体調に気をつけながら撮影を楽しんでくださいね!

 

 

■写真家:Rinaty
2021年よりフリーランスフォトグラファーに転身、大阪を拠点として全国で活動中。カメラマン・モデル・ヘアメイク・スタイリング・アートディレクションを全て一人でこなすセルフポートレート写真家として多くの作品を残す。フォトウォークやセミナー等の撮影イベントも多く開催し、上田安子服飾専門学校ファッションフォトグラフィックコースにて講師を務める。その一方でウェディング前撮り、成人式前撮り、プロフィール撮影、キッズ撮影、広告撮影、商品撮影など幅広く活躍している。
日本写真家協会 正会員・東京カメラ部2022 10選

 

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