ハンズフリー撮影が楽しい!超小型アクションカメラ「Insta360 GO Ultra」
はじめに
Insta360から2025年8月に発売された「Insta360 GO Ultra」は、53gの超軽量ボディのアクションカメラです。1/1.28インチのイメージセンサーを持ち、5nm AIチップ搭載、最大解像度4K60fps、暗い環境下でも綺麗な映像で撮影できるPureVideoモード、自然で鮮やかな色彩を再現するアクティブHDRなどを備えたモデルで、カラーラインナップはアークティックホワイトとミッドナイトブラックの2種類です。
アクションポッドにカメラ本体を装着すると充電できる仕組みとなっており、カメラ本体のみでの撮影も可能ですが、アクションポッドにつけて、2.5インチのタッチ式背面モニターを見ながら、コンデジのように撮影しても楽しいです。
使用メディアはmicroSDカードで、最大2TBまで対応。FlowState手ブレ補正搭載で、歩きながらの撮影でも滑らかな動画を得られます。今回は、南国の景色とアクティビティの映像で本機のレビューをお送りします。
アクティブ&ユニークな映像が撮れるアクションカメラ!
■スローモーション:2.7K120fps、メガ広角で撮影
■泳ぎ目線:4K30fps、アクション広角で撮影
■シュノーケル映像:4K50fps、超広角、アクアビジョン3.0使用
アクセサリー:水中ケース(汎用)
本機はカメラ本体はもちろんアクションポッドにつけた状態でも、手のひらにすっぽり収まる小型・軽量サイズなので、身軽にアクティブな映像を撮りたい方にピッタリのカメラです。
この作例動画は、アクションポッドごと水中ケースに入れて撮影しました。カメラ本体での連続録画時間は70分と、アクションポッドにつけた連続録画時間200分よりも短いため、アイランドトリップで長時間アクションポッドにつけられない状況が予想された今回の撮影では、汎用の水中ケースを採用しました。
カメラ本体はIPX8の防水性能で、10mまでの水中での使用が可能ですが、水中での撮影時はアクアレンズの使用が推奨されています。今回使用した汎用の水中ケースでは水中レンズが使用できなかったので、通常のレンズを使用しています。
このアトラクションは、フーコック島の南端から世界一長いロープウェイに乗って行った先の大型ウォーターパークにあり、見た瞬間に「スローモーションで撮りたい!」と思いました。予想通り、水の粒が降りかかる様子が綺麗に撮影できていて、アクションカメラらしい映像が撮れました。
クロールと平泳ぎ目線の映像は、水泳が得意な息子の頭にカメラを付けて撮影しました。この映像も、泳ぎが得意な人にはどんな景色が見えているのかを映像化したいと思い、人が少ない海外で実行しました。
クロール目線は水中と水上が混ざった映像になっているので、ホワイトバランスが少し迷子になっている箇所もありましたが、平泳ぎ目線は綺麗なホワイトバランスで撮れていました。
シュノーケル映像は、水中ケースにプラスして短めの一脚をつけて、手で持って撮影しました。かなり浅いところで撮影しているので、太陽光が海底を照らしてくれています。本格的なダイビングで5m以上潜るとまた印象は変わるのでしょうが、シュノーケルでしたら十分に綺麗な映像が撮れますね。
タイムラプス映像
■4K30fpsで、デワープで撮影
タイムラプスはカメラを動かさず一定時間固定したまま撮影するモードで、今回は「サンライズ&サンセット」のシーン設定を使用して、日が沈む様子を撮影しました。インターバルは5秒です。
シーン設定はこの他に「シティ・ラッシュ」、「ダイナミックな雲」、「夜明けと夕暮れ」、「開花」があります。インターバルは0.5秒、1秒、2秒、5秒、10秒、30秒、60秒、120秒から選択でき、撮影時間は無限から30分、1時間、2時間、3時間、4時間から選択できます。
なかなか雲が厚くて完璧なサンセットにはなりませんでしたが、波打ち際のレストランで撮影していたので、人が行き交う様子がコミカルで面白い動画になりました。何気ない日常の、天気の移り変わりなどを撮影しても面白そうですね。
自分が見た景色を共有できるハンズフリーPOV
街なかを喋りながら歩いています
カメラ本体をアクションポッドから外して、さらに小さい使い勝手のいいアクションカメラとして使用できます。同梱の磁気ペンダントを首から下げて服のなかに仕込み、カメラをカチッと磁石で装着すれば、カメラを持たずに自分視点の映像が撮影できます。
アクションカムとしての本機の本懐は、このハンズフリー撮影にあると思います。手に持って撮影できるアクションカムやジンバル型カメラもありますが、本機は手からカメラを離して、なにかをしている様子を撮影すると、とても臨場感のある映像が撮れます。
このムービーは、フーコック島の東側にあるハムニン市場を歩きながら撮影しました。観光客はほとんどいないようなローカルな市場で、タツノオトシゴが食用として販売されています。映像的には苦手な方もいらっしゃるかもしれないので、街なかの景色とフルーツ、ちょっと魚くらいで仕上げていますので、安心してご覧ください。
音声はカメラ本体のマイクで収録しています。街の雑踏音やバイクの音などが結構入っていますので、YouTubeなどで音声をもっとはっきりと入れたい場合は、外付けのマイクを使用して、顔に近づけて装着して収録したほうがいいかもですね。
AI色補正のアクアビジョン3.0で水中映像をさらに美しく!
水中で撮影した動画はAI色補正のアクアビジョン3.0を使用すると、クリアーで美しい映像に仕上がります。この動画はアクアビジョン3.0を使用し、A1からA4までのタイプをそれぞれ100%で充当しました。撮影後に自分でセレクトできるので、ムードや他の動画との色合わせで好みの色味に味付けできるのは、とても楽しかったです。
用途によって使い分けられるFOV
本機のようなVlogカメラは自撮りをする他にも、景色を撮ったり、アクティビティで使用したりと、用途が多岐に亘わたると考えられます。その用途によって画角を使い分けられるように、4種類の画角が搭載されています。
「メガ広角」は、広角で迫力のある映像が撮れます。垂直方向の歪みが減少(16:9、4:3使用時)するので、歪みを抑えたいけど広角でも撮りたい……そんなときにちょうど良いでしょう。「超広角」は、さらに広角の156°画角で撮影できるので、水中やアクティビティで使用するとダイナミックな映像が撮れます。その分歪みは大きくなります。「デワープ」は歪みをかなり抑えてくれるので、自撮りで使いやすいです。「リニア」は「デワープ」よりもさらに歪みが抑えられるので、手持ちの自撮り時に使用すると自然な画が得られます。
筆者は、自撮りのときは「デワープ」、景色やアクティビティでは「メガ広角」と「超広角」を使用することが多かったです。
どんな使い方&どんな方にお勧め?
BGMのみ変更しています
とにかく、なにを置いてもハンズフリー撮影が楽しい機種です。なにか作業をしながら……筆者ですと、カメラで撮影しているときに、胸元に本機を付けて撮影者目線の動画を撮影したり、市場を散策しながら撮影を止めずに買い物をしたいときなどに、とても便利に使用できます。子供やペットに装着して、低い目線の動画を撮影しても楽しいでしょう。
続いて使いやすかったのが、一脚をつけての自撮りでした。広角画角のおかげで、一脚を伸ばしすぎなくても大人数を構図内に入れられるので、パーティーでの集合写真撮影で多用しています。ピースサインのジェスチャーで写真が撮れる設定があるので、構図を決めてからの撮影がしやすかったです。
そしてとっても小さいので、ショルダーバッグなどに入れて気軽に持ち歩けます。当たり前ですが持ち歩かないと撮影はできないので、どんなに小さなバッグにもぽいっと入れられる本機は、持ち歩き用の動画カメラとして優秀すぎるくらい優秀です!
今スマホで動画を撮影しているけど、もっとアップグレードした高解像度の撮影がしたい方、ミラーレス機の動画撮影はしているけど、ちょっと違ったユニークな動画に興味のある方には特にお勧めです!筆者も、旅先はもちろん、日常でも持ち歩けるカメラとして大活躍しています。
■写真家:水咲奈々
東京都出身。大学卒業後、舞台俳優として活動するがモデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味が湧き、作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し編集と写真を学ぶ。現在はフリーの写真家として雑誌やWEB、イベントや写真教室など多方面で活動中。興味を持った被写体に積極的にアプローチするので撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。日本写真家協会(JPS)会員。












