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クレマチスを撮るVol.268 2016年05月06日更新

地元、と言っても市外ではありますが、春になるときれいなガーデンで花を展示している植物園が近くにあるのでほぼ毎年一度は写真を撮りに行くところがあります。5月のメインはバラなので、バラを中心に撮りますが他にもきれいな花がたくさんあるのでバラを撮り終わった後によく他の花も撮ってきます。前に行った時はちょうどクレマチスがきれいだったので、その写真を撮ってきました。クレマチスはガーデニングの好きな人の庭でよく見かける花です。私自身は詳しくはないのですがどうやらガーデニング好きの人にとってはメジャーな花のようです。今回はクレマチスの作例で花の撮り方を紹介します。

光を選ぶ

切り花や鉢植えと違って地植えの花は撮る人の都合で向きや位置を変えることはできません。その日の天気にもよりますがひかりの使い方で写真のイメージが大きく変わることを踏まえて撮影しましょう。クレマチスは蔓性の植物ですからガーデンなどではたいていフェンスなどにはわせて育てるのが普通です。日向が好きな種類だそうでたいてい明るいほうに向かって咲いています。作例1は晴天の日に撮った写真です。太陽が高い時間帯でしたがやや逆光気味になる角度で撮りました。一方、作例2は同じ場所のクレマチスですが、帰る前に作例1と同じ場所を通ったらちょうど日が陰っていたのでもう一度撮った写真です。比べてみると、作例1は日が当たって明るいイメージになっています。作例2はしっとりした静かな感じの写真になりました。花の質感もだいぶちがいます。このように同じ花でも光の加減によってかなりイメージの違う写真になります。もちろん両方撮って違いを楽しんでもいいですが自分の好みの光を見つけることが写真のイメージを左右する重要なポイントになることをおぼえておきましょう。

作例1晴天の日向

作例1晴天の日向

作例2日が陰TTSとき

作例2日が陰TTSとき


形の面白い花をアップで撮る

ちょっとおもしろい形のクレマチスを見つけたのでアップで撮ってみました(作例3)。なんだかうさぎの耳のような形の外側の花びらが面白かったのでうさぎの耳をイメージして外側の花びらは上のやつだけが写るようにアングルを決めました。このように八重咲きのものは花びらの枚数が多いので直射日光のかたい光が当たると影がうるさくなります。できれば日陰や日が陰ったタイミングを狙うなどして強い影が出ないように柔らかい光で撮るようにしましょう。

作例3アップで撮るなら日陰

作例3アップで撮るなら日陰

正面から撮る

作例4のようなクレマチスの花は花びらが一重で平たい形に咲いています。このような咲き方をする花の場合は正面から撮るのが絵柄的にまとめやすいと思います。一輪のアップを正面から撮ると図鑑の写真のようになってしまいそうだったのでいくつかの花がまとまって咲いているところを撮ってみました。このような場合は写っているクレマチスがみんな正面を向いているほうがかっこよく写るので、撮影する花が同じ方向を向いているところを探して撮りましょう。また、このような撮り方の場合は日陰と日向がまだらになっているところは避けましょう。均一に光がまわっている日陰のほうがきれいに撮ることができます。

作例4正面から撮る

作例4正面から撮る


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