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新緑を撮るVol.111 2013年04月12日更新

桜が終わったので(八重桜などはまだいけますが)次は新緑です。新緑のタイミングは個人的には桜が終わったらすぐだと思います。「もうちょっと後のゴールデンウィークでは」という人もいるのですが、確かに行楽にはゴールデンウィークはよいのですが、撮影の場合はもうちょっと早いほうがいいと思います。桜が散って葉桜になりかかったら他の木も新しい芽を出すころです。今年も新緑を撮るときのヒントを紹介します。

よくある「大木を見上げる」写真

こういった絵柄は紅葉の写真でも見受けられます。木の下から広角で見上げるように撮る方法です。この撮り方の場合はまず幹の太いしっかりした木を選びましょう。幹の細い木だと、木の力強さが伝わりにくくイマイチ迫力が出ません[作例(1)]。モデルになる木をえらぶのも大事なポイントです。大きくて幹の太い木を探しましょう。

作例(1)幹が細いと迫力が出ない

作例(1)幹が細いと迫力が出ない

作例(2)ピントを深くする為に絞って撮

作例(2)ピントを深くする為に絞って撮る

レンズは広角で絞って撮る

大きな木を下から上まで入れるのですから当然レンズは広角です。広角レンズで木の下から上を見上げるように撮ります。このとき上のほうの葉がボケないように絞りを絞って撮りましょう。絞りを開けるとピントが浅くなり、上のほうの葉にピントを合わせれば手前の幹がボケるし、幹の部分にピントを合わせると上のほうの葉がぼけてしまいます。広角で撮る時は中途半端にぼかすよりはなるべくピントを深くして、全体にシャープに撮ったほうがかっこよく撮れます。ピントは大体画面の手前側から1/3くらいのところにあわせるといいでしょう。また、見上げるように上を向いて撮る為、どうしても空が大きく入ります。そのまま撮ると暗く写ってしまうので、+補正をしましょう。[作例(2)]では+2.7補正しています。

作例(3)下のほうに葉があるほうが遠近感がでる

作例(3)下のほうに葉があるほうが遠近感がでる

下のほうに葉が入ると遠近感がでる

[作例(3)]は幹の下のほうに細い枝が何本か出ている木で、その細い枝にも新しい葉が付いていました。この、まばらな新緑を手前に入れるようにして撮ってみました。[作例(2)]と比べると新緑の印象が強くなっていると思います。これはまばらに入った手前の新緑の効果です。[作例(2)]のように木の上のほうにだけ葉が付いていると、どうしても葉は小さくしか写りません。しかし手前に葉が入るようにフレーミングすれば新緑の葉の印象が強くなります。もちろん幹が見えないほどびっしり茂っていては困ります。適度な量の新緑を入れるのがコツです。


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