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3分割構図についてVol.110 2013年04月05日更新

ついこのあいだ構図の話をしました。あの回ではシンメトリー構図の話をしたので今回は3分割構図について話そうと思います。3分割構図は画面を縦横に3分割してそのライン上や交差点に被写体を配置するとバランスのよい構図になる、という構図のことです。これもやみくもに3分割すればいいというわけでもないのですが、空間の空きをとるときに参考になる方法だと思います。

背景で変化をつけることが出来ないとき

画面を3つに分割して構図を作る方法が3分割構図ですが、これは空間に間をとって画面に変化をつけるときに便利な方法です。例えば主役の被写体は置いておいて背景が平坦で変化のない壁などのようなものの場合です。背景が風景であったり、はっきりとした形のある立体的な後ボケ素材がある場合は、その後ボケもしくは風景がうまく画面におさまるようにフレーミングするのがよいと思います。しかし、被写体の後ろにあるのがただののぺっとした壁だったとしたらどうでしょう。背景に工夫のしようがありません。こんなときは画面の中に間を作って構図に変化をもたせるとよいのです。

作例(1)

作例(1)

作例(2)光があるほうに間をとる

作例(2)光があるほうに間をとる

空間を空けて間をとるときに3分割法が便利

背景が壁だったらどんな風に切り取っても同じでしょうか。そんなことはありません。もちろん中央に被写体を入れて撮っても悪くはありません。しかしそれでは「おもしろくない」と言うときに3分割構図が役に立ちます。[作例(1)]はドアにかかった人形を撮りましたが、後ろにあるのは板状のドアなので背景をどのように切り取るかはほとんど工夫の使用がありません。かといって中央に人形を配置してしまっては面白みがありません。そこで画面を縦に3分割したラインに人形が乗るように配置してみました([作例(2)])。こうすると画面右側に空間が空くことで写真が窮屈にならず、変化も出せます。このときは右側からうっすら光がさしていたので右側に空間をとりました。

3分割の交差点に被写体を置く

[作例(3)]はこれもドアにかかったリースです。やはり背景に奥行きなどは出せないので空間に間を持たせて画面に変化を出します。ここでは画面を縦横に3分割してその交差点に被写体がくるようにフレーミングしてみました([作例(4)])。こうすると空間にゆとりが出来ると同時に画面全体のバランスも悪くない感じに仕上がります。交差点は他にも3つあります。光がどちらからさしているかなどその場の状況に応じて位置を変えて撮ってみて下さい。

作例(3)

作例(3)

作例(4)3分割ラインの交差点に主役を配置

作例(4)3分割ラインの交差点に主役を配置


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