デジカメ新アイテム、パソコン不要のプリンター

　デジタルカメラの新製品が相次いでいますが、これに伴いデジタルカラープリンターも同様に新製品ラッシュが起きています。この背景にはデジタルカメラのメガピクセル化によってプリントの品質がアップして写真画質並みの品質が得られ、プリンターの面ではパソコンを介さなくてもダイレクトにプリントでき、便利性が高まってきたことが要因となっているようです。
　このデジタルカラープリンターは各種メーカーが積極的に参入してきたことで、出荷台数も昨年より20%増、80万台程度で推移する模様です。

プリントイットTX-70

オリンパスP-330

［キタムラからひと言＝写真を飾るテンプレートなどが簡単に使えると便利です］

まだまだ続く銀塩の魅力、コニカが新フィルム

　コニカはドイツで開催された先のフォトキナで新しいネガカラーフィルム［CENTURIA＝センチュリア］を発表しましたが、これを年明けの1月20日からISO 100 、200 、400 、800 の4シリーズを発売すると明らかにしました。このフィルムは新技術の開発により、品質の安定性を向上させ、色再現性を高めると同時に保存性が高められています。またコニカでは「このシリーズで21世紀に向け、さらに銀塩写真のすばらしさを訴えていきたい」としています。
　今回のフィルムにはハロゲン化銀結晶技術や先進のカプラー技術（発色技術）など多くの新技術が投入されており、これによってナチュラルで鮮明な色再現、シャープな画像形成、撮影後の潜像保存性のアップなどが大幅な改良がなされています。特にISO 100 、200 は露光ラチチュード（きれいに写る範囲）が一段と広くなり、あらゆるシーンで世界でもトップレベルの優れた描写力が発揮できるとしています。これに伴い、この2種類のフィルムは現行のLVシリーズに較べて有効期限が3カ月延長されています。
［メーカー希望小売価格　ISO 100 24枚撮り420円、200 同566円、400 同575円、800 同620円］
［キタムラからひと言＝銀塩写真をデジタルで換算すると600万画素ぐらいになるそうで すから、銀塩の魅力はまだまだ続くことでしょう］

撮りっきりコニカにISO 800

　CENTURIAシリーズのISO 800 を搭載した［撮りっきりコニカMiNi800 フラッシュ24枚撮 り］とボディにミラーがついたおしゃれな［撮りっきりコニカISSIMOミラータイプ　フラッシュ40枚撮り］を12月1日から発売しています。
　MiNi800 は35mmフィルムを内蔵したレンズ付きフィルムとしては超小型化を実現してい ます。これまでISO 400 のフィルムを内蔵していたものを800 に変更、屋内スポーツや夜間での撮影に威力を発揮できます。フラッシュの到達距離が5mとなり、暗い場所での撮影に一段と強くなって、撮影領域を広げることになりました。
　ISSIMOミラータイプは25枚撮りだけだったものに40枚撮りを加え、多ショットのニーズに対応しています。
［メーカー希望小売価格　MiNi800 1,600円　ISSIMOミラータイプ40枚撮り1,800円］
［キタムラからひと言＝ホームパーティなどショット数が多くなるケースでは40枚撮りは魅力です］

ツアイスレンズをフルに活用する645 カメラ

　6×4.5 のフォーマットで、本格的なオートフォカス中判一眼レフカメラは作品作りの幅を大きく広げるのではないかと、プロカメラマンやハイアマチュアから期待が寄せられている京セラの［CONTAX 645］は平成11年1月20日に発売されることになりました。
　6×4.5 のフォーマットに高い描写力を保持しているカールツアイスT* レンズが装填できることで、今までとは異なった画質の写真が引き出せると期待されているわけですが、京セラでは「コンタックスの精緻な技術を結集したカメラ」として例えば、フィルムの平面性の精度に関してもリアルタイムバキュームシステムを採用して、安定したフィルムコンディションを常に保てるようにしています。
　また中判カメラのネックであった速写生、機動性にも優れている点が特徴として挙げられます。具体的にはAF時のフォーカスロッグ状態からレンズのフォーカスリングを回転させれば、自動的にマニュアルフォーカスに切り替わる［デュアルフォーカスマニュアル］を採用し、ピントの微調整やオートフォーカスの苦手な被写体時にも瞬時に対応できます。測光は中央重点平均測光とスポット測光、露出モードは絞り優先、シャッター優先、マニュアル露光の3モード。さらにストロボ撮影ではフィルムに露光させる前にストロボが発光し、その光量を測定してから露出を決定するプレフラッシュTTL 測光を採用して的確 な露出が得られます。
［メーカー希望小売価格　基本組合せ（AEプリズムファインダー、フィルムインサート付き）428,000円］
［キタムラからひと言＝国産の645 も好調に売れていますが、コンタックスの味わいもま たひとしおです］

神戸ルミナリエにコダックが協賛

　神戸ルミナリエは12月11～25日、旧外国人居留地および東遊園地をメイン会場（サテライト会場＝JR新神戸駅）にして催される［光の彫刻］で、これにコダックがオフィシャルフィルムスポンサーとして協賛しています。
　ルミナリエとは古いイタリア語で「電飾」を意味します。アートディレクター　ヴァレリオ・フェステ氏とプロデュサーの今岡寛和氏による［光の彫刻作品］です。阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂の意を込めるとともに、都市の復興・再生への夢と希望を込めて、1995年に初めて開催され、以降、神戸の町と人々に大きな感動と勇気を与えてきました。
　コダックではこのルミナリエのバージョン商品、コダック神戸ルミナリエフィルム24枚撮り2本パック、レンズ付フィルム コダック神戸ルミナリエスナップキッス ピカキレ27枚撮り、'98年度版ルミナリエ写真葉書5枚組の3製品を発売しています。

＜ホームページチェック！！＞

ニコン超音波モーター内蔵 AF 一眼レフカメラ用交換レンズ
Ai AF-S Zoom-Nikkor ED80～200mmF2.8D(IF)12月12日発売
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/afs80200_98.htm
デジタルオリンパス当たる当たるキャンペーンを実施
http://www.olympus.co.jp/Special/digiol.html

＜BOMがおすすめする今週のこの1本・この1枚！＞

★今週のオススメビデオ「プライド　運命の瞬間」　12月10日レンタル開始

　1948年12月23日、東條英機らA級戦犯7名の絞首刑が執行された。あれから50年、戦後日本の起点ともいうべき東京裁判を題材に内容・スケール共に国際レベルの壮大なドラマが誕生。
　物語は連合国の政治的戦略を背景に、敗戦国・日本を悪の象徴として糾弾する首席検事に、独立国家の威信をかけて切り返す東條の対決を主軸に展開。さらに勝戦国が一方的に裁く法廷のあり方に矛盾を指摘しながらも大国の壁に封印されるインド代表パール判事の苦悶など様々な人間模様をそれぞれの「誇」　に焦点を当て綴っていく。そして、「たった一人の闘い」を支える東條の妻・　かつ子の愛を真しに描くことで、これまで語られていた東條＝悪の権化ではない人間"東條英機"を浮き彫りにしていく。

★今週のオススメCD「華原朋美／nine　cubes」　12月12日レンタル開始

　レコード会社移籍から始まり、CM・ドラマ出演、シングル3枚リリースと、今年も大活躍だった朋ちゃんの3rdアルバム。
　音やリズムの印象はこれまでとあまり変わらない。しかし、曲調や唱法には新しい試みが見られる。声を張って歌う高音部を強調した曲よりも、中低温でゆったりと歌う曲が増えてきている。優しい曲調のナンバー「waiting　for　your　smile」では、押さえ気味の発音で語りかけるよう　な歌声を聴くことができる。発声が押さえ気味な分、微妙な音程のズレが目立つとはいえ、これは新たな魅力といえる。
9つの"cube"は、恋の歌や別れの歌、人生を思わせる壮大な時の流れを歌ったものなど、様々な色に彩られている。