身軽に、でも妥協なく。ニコン NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sと巡る台湾旅
はじめに
レトロで可愛い街並み、気ままに過ごす猫、優しい色のお花にドラマチックな夕景。
台湾は、歩いているだけでシャッターを切りたくなる景色に溢れています。
そんな旅のお供として今回持って行ったのが、ニコン NIKKOR Z 24-120mm f/4 S。広角から望遠までをカバーできる、便利なズームレンズです。
風景も、スナップも、動物も、料理も。
レンズ交換をほとんどすることなく撮影できる快適さは、旅先で想像以上に大きな武器になってくれました。
今回は、Z5IIにNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを付けて巡った台湾旅の写真を通して、旅撮影で万能なこのレンズの魅力をお伝えできたらと思います。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sとは

NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは、広角24mmから中望遠120mmまでをカバーする、Nikon Zシリーズ用の標準ズームレンズ。風景、スナップ、ポートレート、料理、動物など、幅広いジャンルに対応できる万能さが魅力の1本です。
特に旅撮影では、この24-120mmという焦点距離が本当に便利。
広角側ではダイナミックな景色や建築を写し、望遠側では遠くの被写体を引き寄せたり、背景をぼかした表現を楽しんだりと、さまざまなシーンを1本でカバーできます。
さらに、これだけの焦点距離を備えながら、重量は約630g。
一般的な高倍率ズームをイメージすると驚くほど軽快で、実際に旅へ持ち出してみても「思っていたよりも、軽い」という印象でした。
もちろん小型のズームレンズや単焦点レンズと比較するとサイズ感は少し大きいですが、描写性能や対応力とのバランスが非常に良く、「旅用のメインレンズ」としては十分許容範囲内だと感じます。
また、このレンズはNikonの高性能ラインである「S-Line」に属するレンズ。
高い解像感や逆光耐性を持ち、旅先の繊細な空気感まで丁寧に描写してくれます。
加えて、防塵・防滴にも配慮された設計を採用。
突然の雨や、水辺、砂埃の多い場所など、旅先での少々過酷な環境でも安心感があります。
「できるだけ荷物を増やしたくない。でも、画質や表現も妥協したくない。」
そんな旅撮影にぴったりな、バランスの良い1本です。
便利なズーム域を活かして、レトロな台南をスナップ

54mm F5.6 SS:1/250 ISO125
今回は、台北・台中・台南を巡る旅。その中でも、特に街歩きが楽しかったのが台南でした。
台北や台中と比べて、昔ながらの風情ある街並みが残る台南。特におすすめなのが、「神農街」というスポット。カラフルなランタンやタイル装飾が可愛く、歩いているだけで気分が上がります。

30mm F5.6 SS:1/400 ISO125

26mm F5 SS:1/800 ISO125
人物を入れて広めに切り取るなど、街全体の雰囲気を残したい時は、広角側の画角が大活躍。
Z5IIの被写体検出を使うと、画角内に人物の顔が小さく入っていても認識してくれるため、動きのあるカットでもスムーズに撮影できます。

82mm F4 SS:1/125 ISO2000

120mm F4 SS:1/125 ISO200
逆に、ランタンやふと見つけたお花など、一部を切り取りたい時には望遠側の焦点距離が役立ちます。
24mmから120mmまでを1本でカバーできるので、「撮りたい」と思ったタイミングでレンズ交換をせずに画角調整できるのが嬉しいポイント。街歩きの途中で素敵な被写体を見つけても、観光のペースを崩さずに撮影できます。

60mm F6.3 SS:1/100 ISO100
同じく台南でおすすめなのが、台南市美術館2館。
白を基調にデザインされた空間に、ガラス張りの窓から自然光がたっぷり差し込みます。

56mm F4 SS:1/320 ISO200

62mm F5.6 SS:1/640 ISO200
光と影の美しいコントラストを切り取ったり、建物のアップダウンを活かした構図で撮影したり。
高倍率ズームならではの画角の自由度を活かして、撮影を楽しむことができました。
被写体にグッと寄れる、望遠域の魅力

120mm F4 SS:1/1000 ISO100
NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを使ってみて実感するのは、120mmの望遠域を使える便利さ。
標準ズームレンズといえば24-70mmを使う人が多いと思いますが、そこからさらに50mm分望遠で撮影できることで、表現の幅が大きく広がります。

50mm F1.8 SS:1/250 ISO200
例えば、台中のカフェに行った時のこと。
まだオープン前でお店の前で待っていると、ドアの向こうに看板猫ちゃんが寄ってきてくれました。
「なんとも可愛い姿を収めたい…!」と思ったものの、私たちは門の外。この時使っていた50mmのレンズでは、どうしても距離が足りません。

120mm F4 SS:1/160 ISO200
そんな時に24-120mmへレンズ交換してみると、120mmで猫ちゃんの姿をズームアップでしっかり残すことができました。

120mm F4 SS:1/250 ISO250
また、こちらは台北の公園で撮影した台湾リス。
すばしっこく走り回るリスも、望遠域があることで、少し離れた距離からでもしっかり表情を捉えることができます。

120mm F4 SS:1/250 ISO250
また、このレンズは最短撮影距離が約0.35m。被写体に寄って撮影できるため、ボケ感のある表現も可能です。

97mm F4 SS:1/250 ISO100
こちらは、先ほど紹介した台南市美術館2館で見つけた、ガラスの鳥の置物。一目惚れしてお土産として購入し、その場で撮影。
開放F4ではありますが、望遠域の焦点距離と近接撮影を組み合わせることで、十分なボケ感とともに写真を残すことができました。
ズームで景色を便利に撮りつつ、ボケの表現もできる。このレンズの万能さを改めて実感します。
レンズ交換できない場面でも心強い!高倍率ズームで挑む高美湿地

43mm F4.5 SS:1/1600 ISO100
今回の台湾旅でもっとも楽しみにしていたスポットが、高美湿地。
台中市の西部沿岸にある広大な湿地帯で、水面に夕日が反射する光景から「台湾のウユニ塩湖」とも呼ばれています。

51mm F5.6 SS:1/1000 ISO100
そんな高美湿地ですが、実際に訪れてみると、想像以上に過酷な環境にびっくり。
まず、風車が立ち並ぶ景色を撮るために近づこうとすると、途中で道がなくなります。
その先へ進むには、浅い水辺の中を歩くことが必須。今回はサンダルを持参していたので、途中で履き替え、ぬかるむ道を進みました。

30mm F5.6 SS:1/2500 ISO100
さらに現場は、驚くほどの強風。この場所は風が強いことで有名らしく、友人が訪れた時は立っていられないほどだったとか。
私が行った日はそこまでではなかったものの、それでも吹き荒れる風に煽られながらの撮影でした。
風があると水面が波打つので、ウユニ塩湖らしいリフレクション風景を見るには、なかなか条件がシビアそうです。

24mm F5.6 SS:1/1000 ISO100

120mm F4 SS:1/5000 ISO100
そのような状況なので、当然レンズ交換は怖くてできません。そんな時に24-120mmの高倍率ズームは強い味方。
付けっぱなしのまま、空と風車が織り成す広大な景色を余白たっぷりで残したり、ズームアップで水面や風紋を捉えたりと、撮りたいシーンを余すことなく残すことができます。

24mm F9 SS:1/640 ISO100
また、逆光耐性が高いレンズだからこそ、夕日が落ちるシーンも美しく描写してくれます。
夕日が徐々に沈み、マジックアワーが訪れる時間帯は、あまりにも美しい光景が広がり、シャッターを切る手が止まりませんでした。

24mm F9 SS:1/250 ISO100
このまま太陽が沈むまでここに居たい…。そう思うほどの景色でしたが、今回はバスツアーを利用していたため、そろそろタイムアップ。
刻々と変わる景色に後ろ髪を引かれながら集合場所へ戻ります。

32mm F6.3 SS:1/200 ISO100
戻る途中も何度も振り返りながら、少しだけ撮影を続行。
撮りたい景色から離れてしまっても、最後まで自分好みの画角を探して撮影でき、高倍率ズームの恩恵を改めて実感しました。
身軽に、でも妥協なく。旅を自在に残せるNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sという選択

115mm F4 SS:1/1250 ISO125
旅先で出会う景色は、一期一会。だからこそ、「撮りたい」と思った瞬間にすぐ応えてくれる機材があると、旅はもっと自由になる気がします。
広大な風景に出会った次の瞬間には、足元に咲く花へ目を奪われたり。
遠くの夕景を眺めていたかと思えば、街角でくつろぐ猫に心惹かれたり。
そんな変化の多い旅の中で、24mmから120mmまでを1本でカバーできるNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは、まさに「旅に寄り添ってくれるレンズ」でした。
広角から望遠までをカバーする便利さだけではなく、S-Lineの描写力や逆光耐性によって、旅先で感じた空気感まで丁寧に残してくれる。
身軽に、でも妥協なく旅を撮りたい。そんな人にとって、きっと心強い相棒になってくれるレンズだと思います。
■フォトグラファー:Yuri
大阪を拠点に活動。「ときめきとやすらぎを届ける旅と季節の写真」をテーマに、国内外で創作活動を行う。観光プロモーションや企業の広告・SNSの写真撮影、映像制作などを手掛ける。また、ニコンカレッジ・富士フイルム公式写真セミナーの講師やメディア記事の執筆など、写真の楽しさを伝える活動にも注力している。














