コスパ最強でハードなロケにも強い!最高のポートレートレンズ|銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2

Rinaty
コスパ最強でハードなロケにも強い!最高のポートレートレンズ|銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2

はじめに

みなさんこんにちは!
いきなりですが、最近のレンズって高くないですか・・・?
フルサイズ用で背景が美しくボケて、描写はキレッキレなレンズは欲しいけれど、10万円を超えてしまうものが多いと思います。

正直、私もお財布がかなり厳しい!衣装や小道具、遠征費、美容費など、使わなければいけないものが多すぎる。
少ないお小遣いを一生懸命貯めて機材を買っている方もたくさんいらっしゃると思います。
安く、けれども優秀なポートレート向きのレンズを買いたいという方、朗報です。

銘匠光学の「TTArtisan AF 75mm f/2」というレンズが存在します!

気になる使い心地は?

■スペック(Lマウントの場合)
質量:約330g
サイズ:φ67×72mm
フィルター径:62mm
絞り:F2.0〜F16
絞り羽根:9枚
最短撮影距離:0.75m

上記の通り、かなりコンパクトで軽いレンズです。
今まで単焦点レンズはロケに持って行きたいけれど、荷物が重くなってしまうという理由で家に置いていき、ズームレンズで撮ることが多い状況でした。

このレンズはポケットに入るくらい小さくて軽いため、ストレスになりません。
フィルター径も62mmと大きすぎないため、さまざまなフィルターを取り付けて楽しむことができます。
また、リアキャップにUSB-Cインターフェースがあり、ファームウェア更新ができます。
最短撮影距離は0.75mのため、マクロのような使い方にはあまり向きません。

対応マウントはソニーEマウント、ニコンZマウント、Lマウントで色んなメーカーのカメラで使用することができます。
最近は富士フイルムXマウント(APS-C用)も追加されました。

外装は金属製で衝撃にも強く、ハードなロケによく行く私でも安心して使うことができます。
絞りリングがついているため、直感的に絞りを調整することができます。

そして価格はなんと3万円台で買えてしまいます!
万が一壊してしまっても、もう一度買うことができてしまうくらいお安い。

こちらはカメラに取り付けた状態。かなりコンパクトです。

TTArtisan AF 75mm f/2をつけて作品撮り

それではこのレンズで撮影したセルフポートレートの作例をご紹介します。

こちらは東京の日本橋浜町にあるパンダスタジオさんで撮影したセルフポートレート。スモークマシンとTTArtisanのSUPER MINI LED Lightで撮影した一枚。
スモークを自分で撒き散らし、手の中にLEDライトを隠して顔の部分を照らしています。

撮影の裏側動画はこちら。とてもシュールです。

手前の紫陽花が美しくボケて、ピントが合っているまつ毛やアイシャドウの部分の描写はキレがあります。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1RII + 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2
■撮影環境:1/50秒 f/3.2 ISO320

こちらは紫陽花群生地で撮影したセルフポートレート。青い紫陽花に合わせてネイビーのドレスを合わせました。
手前の紫陽花をぼかして立体感を出しています。
やや背景はアンダーにしてストロボで被写体を浮き上がらせています。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2
■撮影環境:1/200秒 f/2 ISO100
この写真の顔の部分をトリミングしてみました。髪の毛やまつ毛の質感までしっかりとシャープに写っています。

こちらは北海道のラベンダー畑で撮影したセルフポートレート。
ラベンダーは一定間隔で一株ずつ植えられており、背が低いため、工夫して撮影しなければ茶色の地面がたくさん写り、美しくありません。
そのためカメラの高さを調整し、前ボケを入れて花を中望遠の効果で圧縮して撮影しています。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2
■撮影環境:1/200秒 f/2 ISO100
この作例の顔の部分のアップ。ブルーとパープルのアイシャドウを使用してグラデーションを作っていますが、とても美しくラメの部分まで写っています。

同じラベンダー畑で撮影したセルフポートレート。お尻の下に踏み台を置き、体の位置を嵩上げして、低い位置から撮っても体がラベンダーに埋もれすぎないように工夫して撮影しています。
絞り開放の場合、やや四隅の光量が落ち、より被写体が際立つように感じます。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2
■撮影環境:1/250秒 f/2 ISO100

こちらは北海道にある公園で撮影したセルフポートレート。木々と沼の緑色が非常に美しく、まるで御伽話のようなロケーションでした。
その緑色と衣装の美しさを表現したいと思い、セルフタイマーを用いて撮影しました。
f2のボケで、背景の木や池がうるさくなりすぎず馴染み、被写体の存在感を際立たせています。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2
■撮影環境:1/200秒 f/2 ISO100

この作品は石狩市の地元の方にご協力いただき、麦畑で撮影しました。靴にカバーをつけて、麦畑に菌を持ち込まないようにしています。
遠くまで続く鉄塔を圧縮して背景の中に入れ込み、麦を前ボケに使いました。
北海道ならではの風景を活かすことができました。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2
■撮影環境:1/250秒 f/4 ISO100

こちらは麦のみをアップで撮影した1枚。日が落ちていき、逆光が強い状況でしたが素早くピントを合わせることができました。神々しく、優しく、そして生命力を感じる1枚を撮ることができました。
普段このように植物を単体で撮ることはあまりしませんが、なんて綺麗なんだろうと感動すると同時に、初めて単焦点レンズを使った時の気持ちを思い出しました。
少しゴーストが入ったことで、より光の美しさを表現することができました。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2
■撮影環境:1/200秒 f/2.2 ISO100

この作品も石狩市の地元の方にご協力いただきながら、牧草ロールと一緒に撮影しました。
牧草は通常、刈り取った後は畑の端に寄せて天日干ししたのちにビニールですぐに巻かれてしまいます。この日は撮影のためにまばらに牧草ロールを転がしていただきました。
牧草ロールが作る影を印象的に写し、質感をある程度残すために自然光のみで、f値は4.5に絞って撮影しています。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S1R + 銘匠光学 TTArtisan AF 75mm f/2
■撮影環境:1/400秒 f/4.5 ISO100

まとめ

いかがだったでしょうか。3万円台でこの写り、凄くないですか!
ポートレート撮影メインで、携行性を重視し、お財布にも優しくしたい方にとってかなり魅力的な一本です。
気軽に購入しやすい価格帯ですので、気になった方はぜひお試しください。

 

 

■写真家:Rinaty
2021年よりフリーランスフォトグラファーに転身、大阪を拠点として全国で活動中。カメラマン・モデル・ヘアメイク・スタイリング・アートディレクションを全て一人でこなすセルフポートレート写真家として多くの作品を残す。フォトウォークやセミナー等の撮影イベントも多く開催し、上田安子服飾専門学校ファッションフォトグラフィックコースにて講師を務める。その一方でウェディング前撮り、成人式前撮り、プロフィール撮影、キッズ撮影、広告撮影、商品撮影など幅広く活躍している。
日本写真家協会 正会員・東京カメラ部2022 10選

 

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